

(家内が一晩、付き添って看病してくれた)
腰椎麻酔後、翌日の朝まで、横にはなれても立つことができない。しばしば、ナースがおむつをした状態での術後の患部の状態を見に来る。朝、1:30に目が覚める。排尿できないのだ。しようとしても、肛門が痛くて、出来ない。横になった状態でやっと1回だけ時間を掛けて成功した。昨日、主治医は、取れない時は導尿しましょうとは言ったが、出来れば、しなくてこしたことはない。これ正に、自分では学校に行こうと思っているのに、体がそれを拒否して、嘔吐や腹痛などの消化器症状が出る不登校の場合と同じなのだなあと思った。
ガスが大腸に溜まっているが、排ガスの時の痛さを考えると、出来ない。6:45での血圧160/105。ナースが朝からしばしば来る。オムツがはずれ、薬の説明を受ける。又、入浴やガーゼの交換の仕方などについても説明を受ける。(A4版8ページからなる「肛門の手術を受けられた方へ」との小冊子に添っての説明が詳しくあった)7:42に、ガスが無事に出た(音は極めて弱い)。トイレ洗面のみ歩行できることになっていたので、やっとベッドから立ち上がってトイレで排尿する。そこで思った。排尿時の肛門の働きの偉大さを。つまり、肛門を閉めてから、排尿が上手く出来る。排尿は、肛門の力を借りらずには、できないのだ。こんな簡単な事に、今まで気が付かなかったなあ。(基礎医学で教わっているのだろうが)
8:00に朝食、五分粥の朝食、9:45に麻酔医来る。10:00にトイレの掃除のおばちゃん来る。10:05に、薬剤師さんが来て、詳しく薬についての説明あり。「いつも飲まれている漢方薬も併用していいですよ」と言われて、ホッとした。(入院中、漢方薬としては、五十肩にもなっていたこともあってケイシブクリョウガンカヨクイニンを、それに、しばしば使用していた大黄の含まれるトウカクジョウキトウとサンオウシャシントウを自分なりに組み合わせて、服用していた。又、降圧剤としては、中止していたアンギオテンシン2受容体拮抗物質のニューロタンを飲み始めた)
11:30に主治医回診。11:45に若い男性がテレビの番組表を持ってくる。11:50に売店のおばちゃんが飲み物の催促に来る。12:15に五分粥の昼食。13:00に○○草病院長が来て、診断書を持って帰る。14:30に、掃除のおばちゃんが来る。
その状況で、自分がベッド上で横になってエンピツで書いた内容、・・・
「人が何人もやって来る。ガーゼも、自分で1日5回も交換しないといけない。午前中ホントにきつかったが、1時間1時間、確実に楽になっていった。ウォッシュレットでピリッとする時あり、食事は、明日から常食だ。入浴は、主治医は、今日からシャワーでなくて浴槽に入ってもいいと言われた。傷がきれいだと言われた。恐れていた頭も痛くない。ガスも順調に出る。私が順調に行っていることを確かめて安心した感じになって、家内は、ガンで元気のないウサギを心配して13:50に帰って行った。
家内の話では、病院に来る前、アズキ(ウサギの名前)が、自分に寄って来て、じっとしているとのこと。こんなこと、今までなかったと言う。心臓の音が1分間に40位になっていて、呼吸数も少なく、もう、駄目かなあと思っていると、又、元気になって、食べ出す。食べないと生きられないということを知っているかなあと言う。そんな話のやり取りを家内と別れ際にして帰って行った。
20:00前に主治医来る。又、ナース、2時間おきに来る。