日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

昔の話・・・

2010-11-07 10:56:15 | Weblog
 昔、孤軍奮闘って感じで(県内の学会で時間外の統計を発表して、自分のことをそう新聞に記載されたこともあったが)、いつも睡眠不足の状態で、小児の救急医療に長い間、従事していた。どうしてあんな過酷なことに耐えられたのだろうか・・・他の人からよく尋ねられるし、自分でも正直よく分からないのだが・・・今思うに、(モチベーションも確かに高かったと思うが)、毎日、時間外に、来院患児を一人残らず自分の救急ノートに記載していたことが大きかったと思う。(それに、拘束されてどこにも行けなくても、部屋の中で、一人でもそれなりに出来る趣味にもはまっていたからかな。)
 大学を去る時、小児科医局の上司から言われた言葉が、常に脳裏にあった・・・→「後に記録として残っていないと、説得力がないよ・・・」と。
 名前だけでなく、年齢、性別、来院時刻、主訴、病名、現住所、重症度などを一人残らず記載していた。佐伯市での20年近くの小児医療では、病院や自分の医院の月報に、小児の時間外の統計を毎月記載していた。それをまとめて、学会でもよく発表していた。
 それは、佐伯市での救急病院とたはら小児科医院の20年近くの期間だけでなく、次に就職した大川市の救急病院でも、しっかりと時間外の統計を出していた。
 今は、毎日の統計は、執っていないが、病院のコンピューターをいじくれば、直ぐに、病名や重症度まで、きれいに出てくる。
 昔は、(いつも疲れていたせいで)患者さんから見ると、「話さない」「目を見ない」「すぐ怒る」って感じの自分のイメージだったみたいだが・・・ゆとりの出来た今は、ニコニコした感じで、説明しているかな・・・。
 小児科の場合、点滴したり吸入したりするだけで、直ぐに元気になることが多い。1泊の入院でも、見違える様に元気になることも多い。昔は、今以上に終始とても疲れていたが、患者さんから元気をもらていたのも、確かなこと。
 今日(日曜)も、10時半までに、病棟回診し、新生児の退院診察をし、その子の入院のまとめを書き、外来の患児を7名ほど診た。それも、ウキウキ気分で診ていたが・・・(明日から、家内と一緒に、待望の京都4泊旅行のせいで)。
 今は、昔以上に、患者さんを診るのが楽しくなっている。歳のせいもあるのかな・・・?!


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慣れれば・・・

2010-11-06 10:58:14 | Weblog
 自分の場合、アルバイト医として、1カ月の内、1回だけ、平日の月~金まで、連続5日間休みがもらえる(4月の初めと1月の中頃には、1週間も)。で、後は、時間外中心に仕事をしている(時々、小児科常勤医が不在の時には、平日に、代診もしているが)。
 時間外診療と言っても、土日祝は、10時と17時と19時半に集めて診ている(もう、それをまる5年以上、この病院で、してきている。年末年始もゴールデンウィークの時も。初めの1年間は、自分しかいなかったので、大変だったけど・・・)。20時を過ぎると、当直の先生が診てくれる。
 深夜、時にコールがあるけど、そんなケース、少ない。新生児は、全て任されて診ているけど、年間100人前後のお産しかないので、(昔、一人で500人ものベビーを扱っていたことを考えれば)忙しくない。
 ある人から、「毎日、きつくないですか・・・?」と言われた。そうだなあ、60歳過ぎて仕事があって、当直もせずに、いい手当をもらっていて、ホント恵まれていると思う(感謝感謝)。まだ、小児科医としての能力があるので、仕事を全くしなくなると、却ってストレスになると思う。拘束も、慣れれば、退屈かな・・・?!
 商売をする人の中には、1日も休まずに仕事をしている人がいる。12月31日と元旦だけ休んで、あとの日は、全て、仕事と言う商売人も多い。マレーシアに行った時、(敬虔なるイスラム教徒の)ある運転手さんが、家族を養う為に、1日も休んでいないと言っていた。
 開業医で、入院設備を持っていると、大変だ。それこそ、1日も休みはない。それに、小児科の場合、時間外も、容赦なく来る。自分の場合は、19床も持って、平日は、朝7時半から夕方18時まで、診ていた。時間外も、時間を決めて、休みの日も、積極的に、1日も休むことなく、毎日診ていた。普通だったら、蔵が建っていたのだろうが、小児科だったからか、経営が素人だったからか、潰れてしまったけど・・・。
 しかし、ものは考え様で、体が壊れてしまわなくて良かった。採算が合っていたら、お金は、貯まっても、今頃、体を壊して、寝たっきりになっていたかも知れないなあ・・・。長期の外国旅行なんて、夢の夢になっていただろう。
 もう、何もかも嫌になって、55歳でまる1年間、全く仕事をせずに、1人で海外中心の生活をしたけど、その時、子ども3人とも学生(高校、大学、大学院)で、家内も、1年間、収入が全く0の状態で、蓄えが加速度的に減って行って、きっとスゴク心細かったのではと思うけど・・・(しかし、この充電期間があって、今の元気な復活した感じの自分があると思っているのだが・・・)。
 考え方によっては、今は、「万事塞翁が馬」で、ホント天国だ。毎年、長期間休暇をもらえてアチコチ外国に滞在できるし、勤務中に拘束されていると言っても、患者さんの数は、昔と比べれば、雲泥の差(今日も、10時半過ぎまでに、入院患者さんを1人退院させて、外来患児4人を既に診たけど・・・)。
 病院側は、1人の小児科常勤医、バイト料の高い自分の二人の小児科医で小児医療をしているが、採算、合っていないのでは・・・と、気になって仕方ないのだが・・・(自分の場合、年金も既に納めていないが・・・)。
 体の調子が今が一番いい何て、今までどんなに体を酷使していたかの証明かな・・・。それでも、見方によっては、今でも、小児科の場合、数は少ないが、平日でも、時間外患児は、毎日の様にあり、土日祝にも、患児が必ず外来に来ている。それに、お産で、いつ呼ばれるか分からないけど(住んでいるアパートからは、深夜でも、5分以内で分娩室まで直行出来るけど・・・?!)。それに、看護学校の講義を30回持っているけど(これは、半分、息抜きかな?)。
 人間、欲を言えば切りがないし、今は、「知足」って感じで一杯だ(感謝感謝感謝!!)。

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役人と芸人・・・

2010-11-05 12:50:49 | Weblog
  今週は、火曜と金曜が、講義の日だった。それぞれ、消化器疾患と血液疾患を講義した。
 ある人が、「教師は、役人と芸人みたいなものだ・・・」と言われた。そうだなあ、そうかも知れないなあ。
 100分間、飽きない様に生徒に講義するのって、大変なアートがいるなあ。
 自分の場合、どんぴしゃり10:20に始め、12:00ぎりぎりまですることが多い(最後は、必ず講義内容の試験。試験の半分は、スライド試験のことが多いが・・・)。
 初めにスライド中心で講義、時々、プリントを使用。100分の間に、途中で5分間休む。再開する時に、ストレッチ体操をしている。
 で、後半は、教科書でポイントだけを説明して、その後、直ぐに試験となる。
 ある生徒から言われた、「先生の講義、アッと言う間に終わります・・・」と。(そうか、100分を長いと感じていないんだなあ、・・・→と言うことは、上手く行っていると言うことかな?!)

 今回の試験問題(↓)
正しいものを一つだけ選び、その番号に○をしなさい。

1、日齢1の新生児の静脈血の検査で、明らかに異常な数値はどれか。
1、白血球数15000(大人正常は、4000~8500/μl)。
2、好中球数の方が、リンパ球よりも多い。
3、赤血球数550万(大人の正常は、380~500万/μl)。
4、血小板数2万(大人の正常は、13~35万/μl)。

2、鉄欠乏性貧血の所見でないのは、どれか。
1、小球性低色素性貧血
2、血清鉄低下
3、フェリチン低下
4、鉄結合能低下

3、溶血性貧血の所見でないのは、どれか。
1、貧血
2、黄疸
3、脾腫
4、網状赤血球低下

4、血友病A・血友病Bの所見でないのは、どれか。
1、APTT延長
2、PT延長
3、伴性劣性遺伝
4、凝固時間延長

5、DICの所見でないのは、どれか。
1、PT・APTT延長
2、血小板減少
3、フィブリノーゲン低下
4、FDP減少

6、ITPと最も関係が少ないのはどれか(治療を含む)。
1、凝固時間延長
2、風 疹
3、副腎皮質ホルモン
4、γ-グロブリン大量療法 

7、血管性紫斑病と最も関係が少ないのはどれか(治療を含む)。
1、腎炎
2、腹痛
3、副腎皮質ホルモン剤
4、口腔内出血斑
  
8、血沈について、間違っているのはどれか。
1、うっ血(状態で採血しての検査)は、遅延させる。
2、3時間以上経っての検査は、遅延する。
3、クエン酸ナトリウムで希釈する程、遅延する。
4、斜めに立てると、遅延する。

9、血沈が著しく促進しない疾患は、どれか。
1、胸膜炎
2、腹膜炎
3、川崎病
4、DIC
5、膠原病

10、細菌性髄膜炎で、一番遅れて変化が出るのはどれか?
1、血沈  
2、白血球数  
3、CRP 

(以下、スライド問題) 
5つの項目から選んで、記入しなさい。
血小板、好中球、リンパ球、単球、好酸球
11、(                    )
12、(                    )
13、(                    )
14、(                    )
15、(                    )

5つの病名から選んで、記入しなさい。
特発性血小板減少性紫斑病、ファンコニー貧血、
急性リンパ性白血病、アレルギー性紫斑病、
カサバッハ・メリット症候群
16、(                    )
17、(                    )
18、(                    )
19、(                    )
20、(                    )

http://www.kk.iij4u.or.jp/~terai-s/ETC/essay01.html

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演 奏・・・

2010-11-04 09:02:28 | Weblog
  12:20に、学生さんが太鼓を取りに来た。取りに来てくれると言うことで、いつもの軽いのでなく、ガシッとした重たい(音のいい)太鼓を持って行ってもらった。
 13時過ぎに行くと、会場(講堂)には、30人程しかいなかった?で、本番前に、ちょっと太鼓を打ったり、笛を吹いたりした。次第に人が集まってきた。
 13:20になってから、進行係が、「今から始まりますから、集まって下さい・・・」と構内放送をしていた。すると、どんどん人が集まってきて、初めの数が嘘みたいな感じになって、広い会場が超満員って感じになった(300人程?)。
 で、まず、テープのピアノ曲、「荒城の月」→「さくら」に合わせて、笛の二重奏って感じで、演奏した。シーンとしていた。終わると、大拍手。
 それから、「河内おとこ節」の盆踊り曲を太鼓で打った。手拍子で、盛り上がったかな・・・?!
 で、最後に、持ち曲の「飛翔」を次々と3本バチを代えて力いっぱい打った。講堂内の音響が良くて、それに、太鼓がいいので、又、自分も力いっぱいに打ったので、いい音だったかな(満足)。
 で、最後に、拍子木を使って、皆で「一本締め」をしてもらって終わった。(演奏前からを入れると、30分程演奏したかな・・・?)
 この日、時間外の小児の患者さんは、幸いに、多くなかった。

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天龍祭・・・

2010-11-03 10:52:25 | Weblog
  平成22年11月3日(水)、上天草総合病院互助会と上天草看護専門学校学生会の共同実行主体により、恒例の「天龍祭」が開催された。
 昨年は、この文化祭、インフルエンザの流行で、中止だった。文化祭には、必ずお茶会があって、その立礼(りゅうれい)で、袴を着て、亭主になって点てていたのだが、今年は、(担当のスタッフの都合で)中止になった(残念だなあ・・・)。
 今回のテーマは、「手と手と手」で、”人を癒し、励まし、支える手”となっている。・・・→人と人は、手を取り合い、皆で団結し、手伝いをしながら生きて行く。そしてこの手は、人を癒し、励まし、支える手となっていくという希望を込めて。
 文化祭は、みんなで協力して作り上げていくものです。手と手を取り合って文化祭を盛り上げていきましょう!・・・パンフレットの初めにそう書かれていたが・・・(一般の人、どのくらい来るのかな?)
 10:00~学生の開会の言葉から始まって、15時に、互助会会長の閉会の言葉で終わることになっている。

 13:20~ステージ発表では、
 1、田原正英 先生  (和太鼓)   15分
 2、1年生        (ダンス)    10分
 3、3年生        (合唱)     15分
 4、2年生        (劇)      15分
 5、撫子俱楽部    (着物ショー)  20分
と(パンフレットには)なっていたけど・・・(責任重大だなあ)。

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連れの心境・・・

2010-11-02 09:24:23 | Weblog
 今朝の「みのもんたの朝ズバッ!」で、20年以上の(都会の)夫婦100組に尋ねている。

 妻のココが気になる所の上位3は、
1、太ってきた体型
2、気になるところはない
3、顔立ちがきつくなった

 夫のココが気になる所の上位3は、
1、たるんだ腹
2、加齢臭などの体臭
3、うすくなった頭髪

 となっている。
 で、良かったことの1位と2位は、共に、
1、子どもができて良かった。
2、安心感を得られた。
 とある。

 ムーッ、もう20年も経っていれば、相手の長所も短所もいやと言う程、理解できているかな・・・。トキメキ状態になっていた脳細胞の個所も、既に、完全に平静になっているかな。気になる所では、体に関することが多いなあ。
 配偶者に先立たれて、も抜けの殻状態になっている人(圧倒的に、男性が多くて、それも永い間、それが尾を引いている感じだけど・・・)、いますが・・・。
 自分の周りに、(とても仲のいい夫婦で)「自分が亡くなって、翌日に家内に亡くなって欲しい」何て言っている男性もいますが・・・。
 夫婦、どちらが先に亡くなるか、分からない。一人になっても、孤独感を最小限度で食い止められる様に、それなりにお互いに準備しておかないといけないかな。
 日本の場合は、一人になっても、子どもに迷惑を掛けたくないと言う夫婦が多い。何故かなあ・・・?!

 

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1時間・・・

2010-11-01 11:26:21 | Weblog
 中高年の女性に人気のある鹿児島県出身の「綾小路きみまろ」氏(60歳)・・・→ネタ探しに苦労していて、1時間の演出前に緊張している様子が放映されていた。
 お客さんの顔色を伺いながら(反応を見ながら)、この先、どう進めていくべきかを考えるとのこと。・・・←大変だなあ。故・林家三平氏も、傍から見ると、スラスラと直ぐに面白いことが出て来て言える感じだったが、実際には、ネタ探しで苦労していた様だ。
 何でも、初めは、受けることが多い。しかし、それから先が問題だ。芸人の場合は、それからが試練の連続となるのだ。
 笑いが免疫力を高めることも次第に明らかになりつつある。脳は、常に安定していると、活動が鈍くなる。3割は、不安定の方がいいらしい。(・・・←難しいなあ・・・)
 予想と全く反対の方向に行く感じで、意外な展開になると、落語にしても映画にしても、とても面白く感じるのかな?・・・→と言うことは、決められたコースで、予想通りに行くとなると、面白くないということになるのかな?!(←人生も、そう気楽に思えればいいのだろうが・・・?!)
 自分の場合も、1時間の演奏の中で、無意識的に観客の反応を見て進行している。
 具体的には、・・・→老人施設での1時間の演奏では・・・初め、篠笛演奏をする。皆が知っている曲(荒城の月、さくら、黒田節など)で、皆が歌い出せば、出足好調となる。いろいろ曲名を変えて演奏しても、反応がも一の時、サッと盆踊り太鼓に変える。
 盆踊り太鼓を打つと、いろんな反応が見られる。その場(イスに座ったままで)で、手を動かしている人が出てくる。皆の前で踊る人も出てくることがある。手拍子する人は多い。
 しばらくして、・・・少し飽きられたなと思ったら・・・→(こちらも直ぐに笛が吹けないので)ハーモニカを演奏。ハーモニカ演奏の最後の曲は、「ふるさと」。これは、殆ど皆が一斉に歌ってくれる。
 そして、拍子木で、337拍子や1本締めをして、(少し私も息使いが正常化した所で)テープのピアノと合わせて演奏(2曲~4曲、笛の2重奏って感じになるが・・・)。
 その後、古賀政男メドレー4曲を演奏して、状況を見て、「君が代」「島原の子守唄」「赤い靴」「青葉の笛」「月の砂漠」などから選んで、篠笛の最後の曲にして吹く。
 一番最後に、自分の持ち曲の「飛翔」を太鼓で10(~15分間)演奏。近頃、体力不足で、10分前後で終わることが多いですが・・・。
 トークに笑いを入れるといいのでしょうが(これからの自分の課題かな?!)。
 ・ある仕事マンが奥さんから言われたそうな・・・「あの世に行ったらずっといつまでも眠れるんだから、目を開けられる時は、もったいないので、出来るだけ目を開けて働きなさい!」と。
 ・きみまろさんの話では・・・「恋愛は、病気みたいなもので、初め熱が出ます。が、しばらくして、熱が冷めます。しかし、せき(咳、籍)は、それから簡単には抜けませんね。」と。
 1時間、お年寄りの方を飽かさない様にして聴いてもらえるのは、それなりに、難しいことだといつも思っています。
http://www.youtube.com/my_videos?feature=mhum 

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