日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

小児科外来での出来事(その3)

2018-06-05 06:52:36 | Weblog
 患者さん側との会話がすれ違うことも・・・

 「お薬、ちゃんと飲んだ?」
 「飲んでないです。」
 「何で飲まないの?」
 「いや、飲んでないのですが・・・」
 何度か言い合っている内に、やっと分かりました、「飲んで、そして、なくなった。」と言っていたのでした。

 新生児の退院診察の時に、お母さんに、「兄弟何人ですか?・・・上から・・・」と尋ねて、簡単な家系図を書くのですが、時々、母親の兄弟のことを言う人がいて・・・。
 で、今は、「この子どもさんの兄弟は・・・」と、誤解を生じない様に尋ねていますが。

 「よく眠れましたか?」「よく食べられましたか?」と尋ねると、
 「いや、あまりよく眠ってないみたいです・・・食事、半分以上、残しました」
 「そうですか、なんでかな?」
 何か、話が合わない、で、気が付きました、母親は、自分のことを尋ねられていると思ったんですね。私が、母親の目をしっかりと見て尋ねていたもんで・・・?!

 患者さんの訴えを聴くことが大切なのは、重々承知していますが、いきなり、ドドーと話を立て続けに話し出す親御さんも時にいます。書こうとするが、早口で、書き留められません。で、結局、こちらがリセットして、初めから、聞き直すことになります。熱は何日からですね、・・・、咳は、コンコン(空咳)ですか、ゴホンゴホン(湿性の咳)ですか・・・、鼻水は、透明?、くしゃみは?、鼻詰まりは?・・・
 中には、私頼まれましたのでと言って、殆ど申し送りのない状態で、会話が成り立たない状態で、来院しているケースもありますが・・・。

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小児科外来での出来事(その2)

2018-06-04 06:52:32 | Weblog
 外来で、私は、必ず、食欲と(親御さんから見た)顔色を聞きます。「普段10食べるんだったら(飲むんだったら)、今は、どの位?」と。すると、「1~2」とか、「5」とか、「7~8」とか、「10」とか、いろんな返事をもらいます。
 で、ある時、連れて来たお父さんが、「15」と言い、「今まで食べてないんで、それを取り戻そうと・・・」何て言って、ドッと、看護師さんと一緒に笑ってしまいました。
 2~3歳の子で、診察前に、よく泣く子がしばしばいて(男の子が多い感じですが?)、そんな時、「ホラ、先生、注射持ってないよ。痛くないよ。モシモシするだけ。先生、怪獣じゃないから、噛みつかないから、大丈夫。」何て言うと、親が笑っていますが・・・。
 昔、佐伯の救急病院で働いていた時、患者さんがとても多くて、そのせいもあって(私がせっかちな性格もあって)人を間違えて、説明していたことがあり、後で、冷汗をかいたことがあります。相手が警察官のこともあって、その時は、手錠を掛けられても仕方ないって気持ちになりました。それで、今は、診察前に、必ず、名前を言って、確認しています。
 漢方を使う関係で、私は、しばしば子どもの脈を診ています。初めは、驚いて引っ込めますが、次第に慣れて来て、引っ込めなくなります。背中の打診を省略することなくします。これ、子どもとのコミュニケーションを取る意味でも、いいと思うのですが。
 ある時、咳のない子に打診をしないと、子どもから言われました、「トントンは?」。
 最近、溶連菌感染症が外来で多く(2~3歳までは、ないことが多いのですが)、喉が痛くなかったり、l喉もさほど赤くなかったり、熱もさほどなかったりなのに、喉の検査で、陽性の人がいます。検査をする時、1~10まで、カウントして、終わらせます。1~3は、まだ、喉に綿棒を入れてない状態で、4~6で、バチッと拭って、7~10は、早口で終わらせます。すると、出来るだけ短くで早めに終わらせてもらったと思ってか、子どもも少し納得している様にも見えますが・・・?!線が2本入って、陽性の時、「我慢して検査したから分かったよ・・・」と子どもに説明しています。
 どうもないと思っても、聴診し、背中を打診し、脈も診て、お腹の異常を疑えば、横に寝かせて、よく、腹部を診察すると、親御さんも安心して、それで、子どもも安心して、免疫力が上がって、治りが早くなったりして・・・?!

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小児科外来での出来事(その1)

2018-06-03 08:16:28 | Weblog
 〇〇病院に就職した当初、小児科の看護師さんからきつく言われました、「先生、連れて来ている人、おばあちゃんでなく、お母さんですから、絶対間違わないでね!」と。で、外来に来た女性、(高齢出産で)お母さんに見えなかったので、看護師の助言、有り難かったです。
 30年以上前に勤務していた病院で、2000g未満の低出生体重児の新生児が、遠くから救急車で搬送されてきました。しばらくして、心配そうに、小柄な(60歳を超えた感じの)男性が、そのベビーが収容されている保育器の近くにいて、不安そうに、私のすることを見ていました。「おじいちゃん、今の所、大丈夫ですよ・・・」と私が言うと、「私、父親です・・・」「お母さんの父親ですか?」「いや、この子の・・・」と言う会話が何度か繰り返され、そのベビーの子どもの父親だとやっと理解できました。奥さんが20歳前後であったこともあって、てっきり祖父に思ってしまった訳です。幸いに、ベビー、元気になって、退院出来ました。
 今まで、こんな感じで、10回もないと思いますが、母親を「おばあちゃん」、父親を「おじいちゃん」と言ってしまったことがあります。
 「おばあちゃん」をお母さんと間違うのは、さほど問題なく、むしろいいみたいですが?!、逆は、最悪ですね。その後、医師とのコミュニケーション上、後遺症が深く残ります。
 実際、高齢出産の母親か「おばあちゃん」か、どちらか、迷うケースが多くなりました。今の「おばあちゃん」、若く見えることが多くなっていますから。
 で、今は、迷ったら、「おばあちゃん」と思っても、お母さんと、「おじいちゃん」と思っても、お父さんと言うことにしています。
 で、たまに、大きな女性が2人来て、大きい方は、お姉ちゃんなと思ったら、若い母親だったこともありました。
 いつも見ているケースでは、間違うことはまずないのですが、初診で、忙しい時は、時に、間違います。そんな時は、間違ってしまうとことがあると思って、言葉を慎重に選んでいます。

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6月になりました・・・

2018-06-02 07:16:55 | Weblog
 6月になりました。昨年の6月1日(月)から、延岡の新しい職場で働き始めて、ちょうど丸1年間が過ぎました。
 延岡に来る前から、逆流性食道炎の症状が出て、難儀していたのですが、この2~3カ月、全くない感じで、前の苦しみが嘘の様になっています。このまま、ずっと行ってくれるといいのですが・・・。
 今は、平日の月~金まで、朝9時ちょっと前から働いて、夕方5時過ぎには、仕事を終えます。月曜と木曜の午後、代わりの医師(元県病の小児科部長)が来てくれるので、休めます。土曜は、第1と第4と第5は、自分がして、第2と第3は、大学から来てもらえます。
 6月は、祝日がなくて、余分な休みがないと言っても、前、天草で独りでしている時は、小児科の代診なかったので、休みなしって感じでしたが、今は、結構、休んでいる感じになっています。
 この歳になると、休みが嬉しいです。半ドンでも、とても嬉しいです。休んでいる時、パソコンいじくったり、篠笛の練習したり、語学の勉強したり、詰め将棋をしたり、つまり、殆ど、自分の趣味に使っていますね。
 この6月は、7日(木)の14:00~15:00まで、延岡市にある老人施設「エクセルライフ」で演奏する予定になっています。
 又、24日(日)の15:00~16:00まで、門川町にある老人施設「地球館」の1階で演奏予定にもなっています。この「地球館」の2階で、今年の4月14日(土)に、既に演奏しています。
 又、市外の宮崎市にも佐伯市にも、この6月、滞在予定になっています。
 雨が降って、少し鬱気分になりそうですが、それなりに意義ある月になりそうです。

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達成感・・・

2018-06-01 17:49:17 | Weblog
 平成30年5月31日(土)、新しいパソコンで、印刷を試みましたが、どうしても出来ません。それに、インクがなくなっていて・・・。で、佐伯に住んでいる時に、プリンターを買って、自分の力で何とかプリントが出来る様にし、その時、インクの入れ替えを一度だけした経験があるのですが、もう、10年以上も前のことで。
 で、思い出しながら、チャレンジしました。すると、意外にも、簡単って感じで、出来ました。嬉しかったです。この達成感、いいですね。
 やはり、試行錯誤して、ある程度難儀しての達成は、いくつになっても、いいですね。
 パソコンも、基礎から正式に教わったことはなく、ウイルスが入ったり、業者さんを呼んで助けてもらったり、今まで、いろいろありましたが、今は、何とか、最低のことは、出来る様になっています。
 「たはら小児科医院」を開業している時は、医院のホームページを創って、毎日の様に、記載していました。当時は、患者さんでそれを見てくれる人、殆どいなかった様です。
 その点、今の若い人は、凄いですね。インターネットが出来ない人、殆どいないって感じですね。で、情報もそれで得ていて、時に、「インターネットで調べたら・・・ありました。・・・」何て言われて、鋭い質問を受けます。
 インターネットでは、いろんな立場で書いているので、真逆の意見もあり、自分に都合のいい様に解釈されると、なかなか、難しいですね。正しい情報が大切ですが、その判断が難しいですね。
 ところで、先の「達成感」、これって、自分で苦労しないと得られませんね。
 私の子ども達には、親が出来ないことで、子どもなりに努力してもらって、それなりの達成感を味わって欲しいと願ってきました。
 子ども達、それなりに私と違う世界で、難儀しながらも、子ども達それぞれの道を進み、伴侶も自分達でしっかりと選び、それぞれの人生を歩んでいます。
 ある人の意見だと、子どもは、親孝行をしなくていいそうで、何故なら、それまでに、子育てする時に、親を楽しませているから、それで充分とのことで。
 私の場合は、(子ども達が、関東と海外に住んでいる関係で)遠くから見ているだけの感じですが・・・結構、楽しんで、それまでの子育ての達成感を味わっています。
 ところで、同じ日の夕方、ブルーレイ(NHKの語学番組のみ、これに収録)が動かなくなって(電源スイッチが点滅するだけで、それが、持続)、悪戦苦闘しても改善せず、とうとう、近くの(一度お世話なった)電気屋さんに来てもらいました。そしたら、長押ししたらいいとのことで、それで、いとも簡単に修復、幸いに、まだ、壊れていませんでした(今後、何度もこんなことがあれば、買い直しが必要かも知れませんがと言われましたが・・・)。この方法、説明書に載ってなかったなあ。まだ、経験不足だなあ・・・。

*写真は、イスタンブール(2010-05-20)→モンサンミッセル(2012-06-06)→ドバイ(2014-02-05)で、撮ったものです。




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