田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、カード収集、旅、日々のあれこれなど。

鶴頂蘭

2021年01月26日 | 花さんぽ・花めぐり

’080223 昨年の事ですが、奄美大島の群落地でカクチョウラン(鶴頂蘭)」が盗掘被害にあったそうです。

高値で取引されるランではないが、大型で目立つ姿のため狙われやすいそうです。

’080316 「鶴頂蘭」(学名:Phaius tankervilleae)はラン科の多年草で、国内最大の花をつける大型の蘭。

’080223 中国、インド、東南アジアなどに分布し、国内では種子島・屋久島以南に自生。

今やほとんど自生しているものを見ることはできないそうです。

そんな希少なランを盗掘する輩(やから)は許せませんね。

’080316 絶滅の恐れがあるため県の条例で採取が禁じられています。

環境省のレッドリストでも 絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。

花期は4月~6月ですが、植物園では今、花が咲いています。

草丈は60~120cmで、茎の先端に白・赤褐色・紅紫色の花をつけます。

名前の由来は、花弁の上(頂き)の白い部分が鶴(タンチョウヅル)が羽を広げているように見えることによる。

なお、園芸品種に「カクチョウラン‘レイ’」(学名:Phaius tankervilliae albus ‘Rei’)という白花種があります。(草津市立水生植物公園みずの森)


秋~冬の花:赤葉千日紅

2021年01月25日 | 花さんぽ・花めぐり

赤い葉が大変美しいアカバセンニチコウ(赤葉千日紅)

(学名:Alternanthera dentata 'Rubiginosa')ヒユ科アルテルナンテラ属(ツルノゲイトウ属)

別名:「アルテルナンテラ’レッドフラッシュ’」、学名から「アルテルナンテラ・デンタータ 'ルビギノサ'」とも呼ばれます。

ブラジル原産の非耐寒性多年草。

原種の葉色は緑葉が基本ですが、「赤葉千日紅」は赤色や暗紫色。

草丈:20㎝~50㎝。花期は10月下旬~11月ですが、温室では2月頃まで。花色は白色。

センニチコウ(千日紅)」に似ています。

センニチコウ」(学名:Gomphrena globosa)はヒユ科センニチコウ属なので同じ仲間ではありません。

こちらは「アルテルナンテラ・ポリゲンス

学名:Alternanthera porrigens。同じ仲間。南アメリカ原産で同じツルノゲイトウ属です

センニチコボウ(千日小坊)」(学名:Alternanthera porrigens)は、ポリゲンスを元に改良された園芸品種。

草丈:30cm~60cmの多年草。花期は’ルビギノサ’と同じ。花色:赤紫

以前(’200726)、厄介者としてUPしました「ナガエツルノゲイトウ(長柄蔓野鶏頭)」(学名:Alternanthera philoxeroides)も同じ仲間です。

世界中で侵略的な雑草として定着し、日本では外来生物法により「特定外来生物」に指定されています。 

詳細は「夏の花:水金梅&大水金梅&長柄蔓野鶏頭」をご覧下さい。


冬~春の花:ハイドゥンツバキ

2021年01月24日 | 花さんぽ・花めぐり

ツバキ科ツバキ属の「ハイドゥンツバキ」(学名:Camellia amplexicaulis

別名:ハイドンツバキ、和名:カイドウツバキ(海棠椿)

これも初見です。まだ、半開の状態で全開している花はありませんでした。

ベトナム北部の亜熱帯の樹林下などの暗い場所に生えるツバキの仲間です。

蕾もとても可愛らしい花です。樹高:2~3m。半耐寒性常緑低木。

葉のつけ根が耳形で茎を抱くのが特徴

花期:11~4月。花は桃紅色で縁は淡桃色となり、半八重に見えます。

葉は肉厚で大型の楕円形。「キンカチャ(金花茶)」や「チャ(茶)」に似ています。

ベトナムのグエン王朝に愛され、門外不出の「幻の名花」と呼ばれたそうです。

新葉が展開する時は銅色を帯び、その後濃い緑になります。

ベトナム語で海棠は「Hai Duong」で、日本語では「ハイドゥン」や「ハイドン」と呼ばれます。

ベトナムの「テト」(旧正月)にはこの花が使われるそうです。

<追録>

’210315 開花した花の写真です。


カナリナ・カナリエンシス

2021年01月23日 | 花さんぽ・花めぐり

キキョウ科の「カナリナ・カナリエンシス」(学名:Canarina canariensis)。カナリア諸島原産。

英名では「カナリーベルフラワーCanary bellflower)」と呼ばれます。

現物は初見ですが、京都府立植物園などのHPに写真が掲載されているので、咲くのを楽しみにしていました。

先日、つくば植物園に1輪だけ咲いていました。

つる性多年草で、つる長は1.5mほどになり、茎の先端にオレンジ色の花を1つ付けます。



花はホタルブクロのような釣鐘形で、近縁種なのでよく似ています。

ホタルブクロの葉は互生ですが、本種は対生です。

自生地では常緑ですが、日本では真夏に水やりを中断して休眠させて夏越しさせるそうです。

<追録> "220201

 


秋~初夏:喜望峰蛭筵

2021年01月22日 | 花さんぽ・花めぐり

 

レースソウ科の「キボウホウヒルムシロ(喜望峰蛭筵)」学名:Aponogeton distachyos L.f. 

南アフリカ共和国の南端「喜望峰」付近原産の多年草。

根は水底の土の中に生じ葉を水面に浮かべる浮葉植物の一種。別名:ミズサンザシ(水山査子)

水底に塊根があり、葉身は水面に浮かび葉脈は網目状にはならない。

葉に穴が開くことで有名なレースソウの仲間ですが、透け感のない普通の細長い卵形の葉。

 花期:10月~6月上旬(2月上旬~中旬除く)長さ10cmほどの白い花は幾つかの花が集まってできている。

花は開花後も落ちることなく生長し結実時には長さ約3cmで緑色になる。

南アフリカではこの生長した花序を野菜として食べるそうです。