日本地理学会の地理調査で、「宮崎県はどこ?」に半数以上(57.3%が不正解)の高校生が答えられないということの発表があり、東国原知事が、またまた連日ニュースに出ていましたけれど、山形県がその問題に出題されていたら、これまた低い正解率になっていたのではないかと思います。
先週末、その山形へ一泊で、全走行距離1,240kmのドライブ旅行に行って参りました。
(実は私用がありまして・・・)
ご存じない方のために、念のため、山形県の所在を申し述べますと、本州の最北端は青森県で、日本海側を南に下がると秋田県、その更に南に位置するのが山形県でございます。
「以後、お見知り置きの程、よろしゅうおたのう申します!」
☆ ☆ ☆ ☆
山形県は月山、葉山などを含む出羽丘陵を挟んで内陸と庄内に分かれています。
更に、日本海側の庄内は、酒田を中心とする経済圏の羽後と、鶴岡を中心とした羽前に分かれています。
酒田は港町で北前船によって栄えた商業の町であり、鶴岡は酒井公の城下町で、気質も自ずから大いに違いがあるのです。
ワルポンにとって鶴岡は、正に青春の数年間をこの地で過ごすことが出来た言の外(ことのほか)想い入れのある忘れえぬ土地なのです。
市内を内川が流れ、城下町特有の戦略的な迷路のような細い道が多く残っているのです。
5月25日は「天神祭」。
若者は編み笠と手拭いで顔を隠して着物の裾を尻の帯に、はしょった装束で「化け物」に扮し、三合徳利を持って、道行く人に酒を振舞いながら、想いの女性宅に上がり込んで、その女性に酒を勧め、素性がばれなければ「その恋」が成就すると言われています。
想いの意が女性にあれば、例え「化け物」の素性が判っても、「知らない、判らない」を通します。
控えめで奥ゆかしい恥じらいのOKサインなのです。
☆ ☆ ☆ ☆
鶴岡の在に「松ヶ岡」と言うところがあります。
明治維新、庄内藩士が刀を鍬に持ち替えて、開墾したのがこの地です。
養蚕事業を起こし発展させた偉業を讃えた記念館もあり、往時が偲ばれます。
ここから更に1kmほど入ったところに、松ヶ岡オープンセットがあります。
ここは、藤沢周平原作の映画「蝉しぐれ」のオープンセットだった茅葺屋根や石置き屋根の家々が立ち並ぶ海坂藩(うなさかはん)普請組屋敷の集落です。
この映画に出てくる「海坂藩」は、鶴岡藩を想定とのことです。
5月31日(土)から全国ロードされる「山桜」も又、ここで撮影されたのです。
藤沢文学にご関心をお持ちの方は、田中麗奈、東山紀之主演の「山桜」をお楽しみ下さいませ。
広告宣伝文には、《風雪に耐えて咲く山桜の下、男はひたむきに正義を貫き、女は熱い想いを胸に秘めた「幸せへのまわり道」》とありました。
写真をやるものとして気がついたことですが、このロケ地には近代の造形物が目に入りません。
鉄塔、電線、看板、アスファルト道路、ガードレール、家屋、ビル、コンクリート橋・・・
日本全国、何処へ行っても逃れられない人口構造物。
ここでは、完全に江戸時代にタイムスリップできます。
時には心の洗濯をされてはいかがでしようか・・・
先週末、その山形へ一泊で、全走行距離1,240kmのドライブ旅行に行って参りました。
(実は私用がありまして・・・)
ご存じない方のために、念のため、山形県の所在を申し述べますと、本州の最北端は青森県で、日本海側を南に下がると秋田県、その更に南に位置するのが山形県でございます。
「以後、お見知り置きの程、よろしゅうおたのう申します!」
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山形県は月山、葉山などを含む出羽丘陵を挟んで内陸と庄内に分かれています。
更に、日本海側の庄内は、酒田を中心とする経済圏の羽後と、鶴岡を中心とした羽前に分かれています。
酒田は港町で北前船によって栄えた商業の町であり、鶴岡は酒井公の城下町で、気質も自ずから大いに違いがあるのです。
ワルポンにとって鶴岡は、正に青春の数年間をこの地で過ごすことが出来た言の外(ことのほか)想い入れのある忘れえぬ土地なのです。
市内を内川が流れ、城下町特有の戦略的な迷路のような細い道が多く残っているのです。
5月25日は「天神祭」。
若者は編み笠と手拭いで顔を隠して着物の裾を尻の帯に、はしょった装束で「化け物」に扮し、三合徳利を持って、道行く人に酒を振舞いながら、想いの女性宅に上がり込んで、その女性に酒を勧め、素性がばれなければ「その恋」が成就すると言われています。
想いの意が女性にあれば、例え「化け物」の素性が判っても、「知らない、判らない」を通します。
控えめで奥ゆかしい恥じらいのOKサインなのです。
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鶴岡の在に「松ヶ岡」と言うところがあります。
明治維新、庄内藩士が刀を鍬に持ち替えて、開墾したのがこの地です。
養蚕事業を起こし発展させた偉業を讃えた記念館もあり、往時が偲ばれます。
ここから更に1kmほど入ったところに、松ヶ岡オープンセットがあります。
ここは、藤沢周平原作の映画「蝉しぐれ」のオープンセットだった茅葺屋根や石置き屋根の家々が立ち並ぶ海坂藩(うなさかはん)普請組屋敷の集落です。
この映画に出てくる「海坂藩」は、鶴岡藩を想定とのことです。
5月31日(土)から全国ロードされる「山桜」も又、ここで撮影されたのです。
藤沢文学にご関心をお持ちの方は、田中麗奈、東山紀之主演の「山桜」をお楽しみ下さいませ。
広告宣伝文には、《風雪に耐えて咲く山桜の下、男はひたむきに正義を貫き、女は熱い想いを胸に秘めた「幸せへのまわり道」》とありました。
写真をやるものとして気がついたことですが、このロケ地には近代の造形物が目に入りません。
鉄塔、電線、看板、アスファルト道路、ガードレール、家屋、ビル、コンクリート橋・・・
日本全国、何処へ行っても逃れられない人口構造物。
ここでは、完全に江戸時代にタイムスリップできます。
時には心の洗濯をされてはいかがでしようか・・・