俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『房総の山々』

2008-05-25 21:49:05 | Weblog
千葉県は、本州から太平洋に突き出ていて房総半島と呼ばれていますけれども、地図上で見ますと、実は利根川、江戸川、東京湾、太平洋の「水」で囲まれた大きな島なのです。

千葉県で全国に誇れるものは沢山あります。

「日本一」の生産高をほこる落花生や梨などの農産物、イワシの水揚げ高も一番なのは、よく知られております。
イセエビも本場の伊勢より上の一番です。

千葉県のホームページによれば、このほかにも生産高日本一は、いっぱいあります。
にんじん、ほうれんそう、ねぎ、だいこん、かぶ、えだまめ、さやいんげん、さといも、しゅんぎく、なばな、パセリ、マッシュル-ムなどの農作物や、ストック、きんぎょそう、ペチュニア、アイリス、きんせんか、サンダ-ソニア、すいせん、フリ-ジアなどの花卉やスズキなどの海産物などなど・・・

「銚子っぱずれ」などと、あまりありがたくない言葉に使われている土地の名前の銚子は関東最東端で、その犬吠埼では初日の出が一番先に見られます。

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でも、千葉県には高い山はありません。

東京湾フェリーの金谷港にある鋸山(のこぎりやま)や里見八犬伝の富山(とみさん)はご存知の方も多いと思います。
千葉県内の最高峰は、南房総市(合併前の丸山町)にある「愛宕山」なのですが、標高は408mしかありません。当然のこととして、47都道府県の最高峰の中では「日本一」低い山なのです。

しかしながら、200~300m級の山々が連なる房総丘陵の山々は深く、急峻で、各所に深山幽谷の観を呈していて、自然が豊富なのです。
野生の動物たちも多く、日本猿が群れを成し、シカやイノシシ、ムジナ、狸、野うさぎ、キジ、ふくろう、大鷹など・・・を見かけることもしばしばです。

「おおたかの森」なんぞと言う駅名もあるぐらいで、房総の里山にはオオタカが巣くんでいるのです。(鷹狩りのタカはこの大鷹のこと)

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房総半島のちょうど真ん中に、養老渓谷があります。
都心からでもアクアラインを通れば、圏央道木更津東ICから26km30分で行ける近さです。

お目当ては、千葉県最大の滝である「粟又の滝」です。早春から晩秋まで四季を問わず、幅30mの水流が落差30mを長さ100mにわたって滑り落ちるように流れ下る景観は、心の憂さをも全て洗い流してくれます。

その下流には、養老渓谷温泉郷があります。美人女将の宿を探しましょう。
食いしん坊のお目当てはこちら。お食事も、山の幸、海の幸盛り沢山で一泊旅行の宿にはぴったりのリーズナブルな料金です。中食日帰りの湯もあり、緑豊かな山の出湯を気軽に楽しめます。心と身体のリフレッシュは、請け合いです。


帰りは、房総の小江戸・大多喜の町をぶらりと散歩、江戸時代からの町並みに我を忘れて歴史の中へタイムスリップ。
土井忠勝の築いた「大多喜城」、大多喜高等学校に移築された「薬医門」、周囲10m・深さ20mの「大井戸」などの歴史が残してくれた遺産に触れて感動です。


そうそう、R297号線沿いにある道の駅「たけゆらの里・おおたき」のソフトクリームは絶品です。美味しいん坊には、少し遠回りですけれどお勧めです。

ただし、お役所経営なので、きっちり17時00分には商売終了ですから時間厳守で・・・