かまとと娘:「飲む打つ買う」って何ですかぁ? どういう意味ぃ?
おっちょこちょい娘:あっ私解かった! 「飲む」は合コンでの飲み会、「打つ」はゴルフボールを打つこと、「買う」はセールでショッピングすることでしょっ!
もう少し年代のいった方は、「飲む」は大酒のみ、「打つ」はパチンコや麻雀をすること、「買う」は風俗に行くこと。
最近の若い子達には「飲む打つ買う」は死語なんでしょうかねぇ?
「飲む打つ買う」を正しく理解しましょう。
あっしの理解するところの「飲む打つ買う」は、江戸時代の遊び人の「飲む打つ買うの三拍子揃ったいい男」ですよ! 堅気じゃないと思いますけどね!
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「飲む」
きれいな酒飲みでなきゃいけないね。
きれいな酒飲みとは、いくら飲んでも酒に飲まれねえってことだな。
くどくど小言云いながら飲む奴、大声で威張り散らす奴、何度も同じ話を繰り返す奴なんてえのは最低だね。
蕎麦屋は一杯飲ましてくれて庶民の社交場でもあります。日本酒、蕎麦湯割り焼酎で、つまみに、のり、板わさ、だし巻きたまご、鴨肉、海老天、小柱のかき揚げなどがあって結構いけます。
金持ちはやっぱり料理屋へ上がって飲むべし。
料理は美味いし、きれいどころも上等、イッヒッヒ・・・
「打つ」
“丁半”ですよ、賭場ですよ。鉄火場とも云うんです。ヤクザが仕切ります。
采を壷で振って、丁半に賭けて勝負をします。
つまり、二個のさいころを壷で振って伏せて置き、足した目の数が偶数であれば丁、奇数であれば半、どちらかに木札を賭けての当てっこです。賭場に寺銭を取られます。
土方や庶民の「打つ」に、“ちんちろりん”があります。
3個のさいころを、どんぶりに振り落として、出た目の組み合わせで勝ち負けを競います。寺銭は要りません。
「買う」
徳川家康は江戸・吉原に遊郭を開きました。
以降300年、婦人運動家・神近市子の努力で売春防止法が昭和31年に制定され、昭和33年に“赤線”が廃止されるまで、半ば公認で売春が行われて来たのです。
“赤線”とは公認で売春の行われていた地域を警察が管理する上で赤い線で囲んだことによります。ちなみに“青線”とは、認められていない地域で行われていた売春のことを意味します。岡場所、立ちんぼが、これにあたります。
オランダでは、公認売春が免許制で許可される法律が制定されています。
アムステルダムの“飾り窓”という売春宿は観光地にもなっているそうですし、“飾り窓の女”という映画もありました。
(朝日新聞2008年10月17日11面に掲載されています)
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悪態をつくワイフが「お父さんは“飲む、打つ、買う」で遊んでばっかりなんだから・・・」とおっしゃいますが、時代設定が違っちゃいませんかっ?てんだ。
賢明な女性の皆さん! ワルポンの潔白・潔癖さが理解できますよね!