10月に入ると聴きたくなるアルバムがある。
加川良と東京キッドブラザーズの「十月は黄昏の国」。
このアルバムは1975年6月に上演されたフォークミュージカル、
東京キッドブラザーズの「十月は黄昏の国」のサントラ盤。
ゲスト参加に加川良、金沢栄東、詩人の吉行晋作などが参加されている。
楽曲は加川良はもちろん、小椋佳が提供している。
そして東京キッドブラザーズのメンバーであった柴田恭平の初舞台でもある。
ここに収められている金沢栄東と加川良が歌う『ホタルのうた』
ものすごく気に入っている。これぞ隠れた名曲だと思う。
♪季節が森を さまよう頃
僕は汽車に ゆられてた
ポケットには 石ころ
靴の中には ホームシック
ほら 空が泣いている
そして僕は この目を閉じて
森は黙って 待っている
鳥は枯葉に なりたいという
君にはすべてが 見えていて
きっと時が 教えてくれる
そして僕は この目を閉じて
君と知りあえて よかったよ
君と知りあえて よかったよ
心まずしい 僕のため
君と知りあえて よかったよ
窓から夜が のぞく頃
魚は星に 話しかける
風は すすり泣いていて
僕は 唄っていたかった
ほら明日が 見えてくる
時には あなたもその目を閉じて
君と知りあえて よかったよ
君と知りあえて よかったよ
心まずしい 僕のため
君と知りあえて よかったよ
金沢栄東さん、盲目のフォークシンガー。
岐阜県で生まれ名古屋で活躍されていた。
今でも歌っているのだろうか。
ユーチューブで彼の歌を聴くこともできる。
加川良さんと金沢栄東さんとのデュエット。
この舞台だから実現できた組み合わせなのかもしれない。