泉谷しげるさんの『帰り道』
この歌を初めて聴いた時はまだ中学生。
歌詞の意味は実感はなく、ただ聞き流していた。
働くようになったある時、
この歌がものすごく心に響いたことがあった。
♪三年たったら楽になれるというから
僕はがまんをして働いてきた
その時 彼の言うことは
僕のために言ってることだと
思ったから彼の言う通りに
汗もふかずに 働いてきたんだ
石の上にも三年という。
その言葉の意味は知っていた。
でも・・・。
仕事をしていてくじけた時、辛かった時、
この歌が心の支えになっていた時期があった。
♪三年たったのに もう三年たったのに
三年三年たったのに もう三年たったのに
僕はけだるい顔をして歩いている 帰り道
なにか僕自身の等身大として聴こえてくる部分もあった。
この歌が僕の応援歌として働いていたあの頃。
星を見つめながらの帰り道。
何度も転びそうになった。
ドブに落ちそうになったこともあった。
まっすぐと進まなければ家にたどり着けれないのに
右に曲がって一休み。
自分が歩いてきた道。
今になれば懐かしさが蘇ってくる。
あの頃はやはり若かったんだな。
帰り道/泉谷しげる