岡林信康さんを知ったのは中学生の時。
深夜放送から流れてくる歌から知った。
『チューリップのアップリケ』という歌は
友人からレコードを借りて知った。
確か放送禁止になっていたかと思う。
だからレコードから聴いた時はなんて悲しい歌なんだろうと思った。
正直なところ岡林信康さんの歌は中学生の自分にとって理解はできなかった。
本格的に聴いたのは20才過ぎだったかと思う。
この『チューリップのアップリケ』の詩はある女の子の作文を基にして作られたという。
♪うちの父ちゃん 暗いうちからおそうまで
毎日クツをトントン たたいてはる
あんな一生懸命 働いてはるのに
なんでうちの家 いつもお金がないんやろ
みんな貧乏のせいや
お母ちゃん ちっとも悪うない
チューリップのアップリケ ついたスカート持ってきて
お父ちゃんも時々買うてくれるけど
うち やっぱりお母ちゃんに買うてほしい
うち やっぱりお母ちゃんに買うてほしい
自分が幼いころも裕福ではなかった。
貧乏生活だった。
でもあの頃はどこの家も貧しかった人たちの方が多かったのでは。
還暦を過ぎた今、子供のころを思い出すと
ふとこの歌が頭の中にでてくる。
「チューリップのアップリケ」岡林信康 (1971年 ライヴ)