四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

森田童子 『ぼくたちの失敗』

2022-02-04 10:03:44 | 音楽
1993年の正月過ぎだったと記憶している。
テレビから懐かしい歌が流れてきた。

♪春のこもれ陽の中で 君のやさしさに 
 うもれていたぼくは 弱虫だったんだヨネ 

 君と話し疲れて いつか 黙り こんだ 
 ストーブ代わりの電熱機 赤く燃えていた 

 地下のジャズ喫茶 変われないぼくたちがいた 
 悪い夢のように 時がなぜてゆく 

 ぼくがひとりになった 部屋にきみの好きな 
 チャーリー・パーカー 見つけたヨ ぼくを忘れたカナ 

 だめになったぼくを見て きみもびっくりしただろう 
 あの子はまだ元気かい 昔の話だネ 

 春のこもれ陽の中で 君のやさしさに 
 うもれていたぼくは 弱虫だったんだヨネ

高校時代夢中で聴いていた森田童子さんの歌。
『ぼくたちの失敗』

テレビは新番組『高校教師』の番宣。
思わずテレビの画面を観る。
まさか森田童子さんの歌をドラマの主題歌にするなんて・・・。
それから毎週欠かさず『高校教師』を観ていた。

あのドラマから『ぼくたちの失敗』がヒットするとは思わなかった。
森田童子ファンとして歌がヒットしたことに違和感を覚えていた。

あれから29年。
BS-TBSで毎週日曜日の夜に『高校教師』が再放送された。
毎回録画をしている。
しかしまだ観ていない。
最終回まで撮りつづけて一気にみようと思っている。

『ぼくたちの失敗』は2ndアルバム
「マザースカイ=きみは悲しみの青い空をひとりで飛べるか=」に収録されている。
これ以外にも収録されているアルバムがある。
数年前に復刻盤された自選集「友への手紙」
歌の前に語りが入る。
森田童子さんの独特のあの口調。
涙が出るくらいこの言葉が好き。

※仲間が、何人も申し合わせたように、
 規則正しく集まってくる喫茶店があった。
 いつも、アメリカへ行くことばかり夢見ている男。
 へたくそな自称詩人。
 売れない役者。
 映画青年。
 競馬新聞ばかり見ているたいくつな男達。
 それは、遊園地のメリーゴーランドのように、
 騒々しく陽気で、また寂しいものだった。
 
森田童子/ぼくたちの失敗
コメント (2)
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