曇り空の今日、朝起きた時少し涼しく感じた。
秋の気配はもうすぐそこまで来ている。
秋の夕陽は好きだ。
なんとなくセンチメンタルな気分にもなる。
淋しさも感じる。
夕陽を見ていると、傷ついた自分を慰めてくれるようだ。
そしてなんとなく旅にでかけたくなる。
そんな秋が近づいてくると、中森明菜さんの『感傷紀行』が浮かぶ。
♪名も知らぬ駅の 改札を抜ければ
胸は震える 心細さゆえ
雲は流れゆく 風に身をまかせて
人は旅に出る 何かを忘れる為
すれ違う子供達や “道"教える人の笑顔
閉じかけた心の扉を 開けてくれそうな一日
人は皆やさしいものと 信じれるかもしれない
この歌の作詞、作曲は谷村新司さん。
どこか山口百恵さんの『いい日旅立ち』の続編のように聴こえる。
♪愛は唯ひとつ 夢も唯ひとつ
信じ込んでた 昨日までの私
人は何故に泣く 明日さえあるのに
戻れぬ時への つぐないの涙か
すれ違う子供達や 陽溜りに憩う老人
閉じかけた心の扉を 開けてくれそうな一日
人は皆やさしいものと 信じれるかもしれない
心に沁みる、明菜さんの隠れた名曲。
この歌はアイドル絶頂期に発売されたアルバム「エトランゼ」に収録されている。
僕がこの歌を知ったのは「バラード・コレクション~リリシズム~」のCDから。
シングル曲にならなかったのが不思議なくらいいい曲だと自分では思っている。
♪すれ違う子供達や 遠くで聞こえた汽笛
閉じかけた心の扉を 開けてくれそうな一日
人は皆やさしいものと 信じれるかもしれない
谷村新司さんの詩もとても素敵。
最後の2行の詩は涙が出るくらい心に沁みる。
中森明菜さんの歌の中ではベスト5に入るくらいお気に入りの1曲です。
中森明菜 - 感傷紀行