詩人、中原中也を知ったのは高校の国語の授業。
汚れちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れちまった悲しみに
今日も風さえ吹きすぎる
「汚れちまった悲しみに」
これを読んだとき、自分の体に衝撃が走った。
心に何かが突き刺さったことを今でも覚えている。
あの頃、詩が好きだった。
これはよく聴いていたフォークソングの影響かもしれない。
中原中也を知って、早速本屋さんに行き詩集を買った。
どの詩も感動してしまった。
秋田県出身のフォークシンガー友川かずき(現:カズキ)さんが、
中原中也の詩に曲を付けて歌っていることを知り、レコードも買った。
アルバム「俺の裡(ウチ)で鳴り止まない詩(モノ) 〜中原中也作品集〜 」
これを聴いた時もやはり心に沁みる何かを感じた。
今改めてこのアルバム(CD)を聴いてみると友川かずきさんの歌う魂が伝わってくる。
自分が一番気に入っている曲が、この『サーカス』です。
友川かずき - サーカス
同じ言葉でも、歌い手によっては意味の違う奥深さがそこにはあると思います。
フォークソング・・・もう半世紀も聴き続ずけているのに、いまだに心が揺れ動く詩がある。
この友川かずきさんの歌もその一つです。
僕にとっては・・・・・・・。
ありがとう、良い歌を。
僕も店主さんと同じく揺れ動く詩がたくさんあります。
フォークシンガーの中で詩人だなと思う人は、
友部正人さん、斉藤哲夫さん、高田渡さん、そして友川かずきさん。
友川かずきさんの「生きてるって言ってみろ」
これを初めて聴いた時は心に突き刺さるものがありました。