ayameじいちゃんの日記かな?

今日も今日とて、ayameじいちゃんはお暇な毎日…。
道端で拾った名古屋弁混じりのお話もいいんじゃないかな?

有松鳴海絞りの模倣品・・・

2014-07-21 11:50:18 | 日記
 ネット通販で「有松・鳴海絞り」のデザインを模倣した浴衣が安値で流通しているそうです。

 この模倣品はプリント製で一見したところ「絞り」に見えるそうですが、職人さんが細かい作業で布を「手絞り」したものとは全く違うものです。

 本来ならば仕立てまで含めると10万円ぐらいするそうですが、ネットで売られているプリント地の浴衣は2万円ぐらいだそうです。

 じいちゃんは有松小学校・中学校に通学していましたので、実家が「絞り」関連という友達も大勢います。

 浴衣のデザインは、毎年変わるので意匠登録もしないらしく、模倣している方も「そのままデザインを使用しているのではなく、参考資料にしてるだけ」なんてうそぶいているようです。

 何10万もかけて裁判をすることもできず、「絞りや」さんにとっては、全くもって歯がゆいことでしょう。

 じいちゃんが子供の頃(昭和30~40年代)は、絞りの町として有松は非常に景気がよかったようですが、だんだんと高価な絞りが売れなくなり、手絞りの職人も少なくなったりで、苦境の時代が続き、少しでも安価なものをと中国なんかで生産をする業者も出てきて、知らず知らずのうちに伝統産業がすたれていきました。

 しかし、昭和60年代から平成に入ると、じいちゃんと同世代の若い職人や絞り問屋の経営者が世代交代して、「絞りまつり」を開催したりして、少しづつ売り上げも伸びてきたようです。

 でも、本物の絞り製品は、やっぱり高いです。

 端切れで作った小さなコイン入れが3千円以上するもんね。

 ばあちゃんも嫁入り道具に「絞り」の着物を持ってきたけど、メチャンコ高そうな奴です。

 有松で売ってる絞りの浴衣もピンキリで高いのもあれば、安いのもあります。

 絞り問屋さんも自分たちでも安いものを作ってるのに、他の業者が模倣してやっすい浴衣を作っていても、なかなか文句が言えないのかもしれません。

 それにしても、プリント製の浴衣を「絞り風」と言って販売するのは詐欺に近い行為だと思うんですが・・・。
コメント
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