安倍元首相銃撃犯、殺人罪で起訴

安倍晋三元首相を銃撃死させた山上徹也容疑者を鑑定留置の状況を踏まえ、奈良地検が殺人と銃刀法違反で起訴する方針を固めました（朝刊より）。

母親が旧統一教会に入信し、多額の献金により生活苦に陥った容疑者が関係が深いと言われた安倍元首相を選挙演説中に銃撃し、殺害した衝撃的な事件でした。

あれから約半年を経て、鑑定留置で様々な調べが行われた結果の起訴になるようです。

新聞によると、山上容疑者には旧統一教会と自民党議員などを巡る問題が明るみになる切っ掛けを作ったとして、たくさんの食料品や衣類、書籍、100万円超の現金などが送られているようで、インターネット上では刑の軽減を求める署名活動や英雄視する投稿もあるそうです。

まあ、人それぞれにいろんな意見があると思いますが、やっぱり今の日本社会で人を殺して「英雄視」されるというのは、おかしな話です。

彼がもっと違った方法で、安倍さんを追い込んで行ったというなら分かりますが、殺しちゃっては元も子もありません。

ただ、巷の一人の人間がいくら声を揚げようとも、それが旧統一教会問題をこれほど世間が知ることになり、団体の存続にかかわる政治的な判断が進むことになったかどうかは分かりません。

多分、そんな小さな声は安倍さんには届かず、自民党議員らに蔓延る旧統一教会の魔の手が解消されることもなかったでしょう。

それもこれも、今の選挙制度がどこか歪んでいるからでしょうね。

政治家たちは議席を確保するために恐ろしい悪魔に魂を売ってしまい、誠実に生きてる票にならない人々を無視し続けることのできる抜け穴だらけの公職選挙法という自ら作ったアホな法律が存在しているからね。

自らの首に綱を掛けるような厳しい法律を作れない我が国の政治家たち…。

票の匂いやカネの匂いを嗅ぎつけて、そこに群がる醜い餓鬼たちを私たちは、当選させ国会に送り込んでいるんですから始末に負えません。

自分たちが選んだおバカな議員を簡単に辞めさせられないし、もしかしたら票を投じた議員が自分のために仕事してくれるかもしれませんからね。

日本国民に利害なしに、政治家にすすんで投票してる人はどれくらいいるんだろう。

じいちゃんも、これまで「絶対にこの人物に入れる」という強い思いで投票した人は、残念ながらいなかったのが現実です。

そこへ行くとアメリカ人のあの熱狂ぶりは、素晴らしい？

どう見ても頭のおかしなトランプさんを熱狂的に応援する人がたくさんいるし、民主党と共和党それぞれを支援する人たちの大声が選挙のたびに聞こえてきます。

まあ、それに比べると、日本で行われる選挙の何と静かなことか。

立候補者は、選挙カーの中から名前を連呼し、車を出れば握手して「よろしくお願いします」…（こういう所は五月蠅いけど）。

あとは、車の上から人々を見下すように当たり障りのない公約を言い放つだけです。

何度か、そんな演説を聞いたことがありますが、話し終わって結局何を言ってるのか分からん候補者も多いしね。

安倍さんのような演説のうまい人は、雰囲気作りと話の引き込み方に長けていて、終わった途端に大拍手…。

聴衆は、安倍さんの顔をじかに見れて嬉しそうですが、その内容を理解しているとは思えない。

そんな選挙がこれからも続くのなら、日本の民主主義って一体何だろうかと思わずにいられません。

大物政治家の人気投票カイ！