先週の月曜から静岡で2泊3日の英語の交渉の研修でした。「日本語でもろくにできないことを英語でやれったってなあ---」などという本音はおくびにも出さず、少なくとも表面上は精一杯がんばってきました。社員のスキルアップのために大切な会社の教育予算を割いて参加させていただいているので、こんな罰当たりなことはとても口に出せません(態度にはにじみ出てしまっていたかも)。
研修ではいろんな想定シチュエーションで電話や会議での直接交渉等をアメリカ人講師2人が相手役となってやるのですが、講師は芝居なれしているので脅しやキレたふりなどお手のもの。こちらは当然のごとくしどろもどろ。そのやり取りをカセットテープに録音したりビデオに撮って、それを各自が自分で聞き(見)ながら反省点を書き、他の参加者がコメントしてディスカッションする、という内容でした。
そもそも私は日本語でも全く弁の立つ方ではないので、おのれのぶざまな醜い姿を他の参加者や講師とともにビデオで見せられるのは拷問に等しく、まさに四六のがま状態でした。
夕食後も解放してもらえず、2晩とも夜11時まで懇親会。もちろんただ黙って飲んでりゃいいってもんではなく、『パーティーでは参加者全員がエンターテイナーになること!』との指示のもと、何かしら周囲を楽しませることを義務づけられ、飲めない酒を飲み、つまらない失敗談などを話し(十分伝わっているのかどうかは不明)、何とか切り抜けました。
私は留学も駐在も経験はなく、海外滞在経験は短期出張以外ありませんが、しかしそれにしても何十年も勉強し続けてるんだからいい加減どうにかなってもよさそうなもんだがなあ、といつもながら感じます。まあまだ人生長いし、腐らず気長に勉強を続けたいと思っています。
アメリカ人やイギリス人はビジネス上でこんな苦労をすることもなく、なんて不公平なんだ!といつも思うのですが、こればかりは歴史背景上仕方がないですね。苦労する反面外国語習得の楽しみや達成感もあるので、考え方次第で英語の苦労もあながち悪い面ばかりではないかと思います。
前半は天気がいまいちでしたが、最終日は晴れて富士山がとてもきれいに見えました。あの斜面を一気に滑ったら研修でたまったフラストレーションも解消できるだろうになーと思いながら、英語研修後のいつものほろ苦い思いを胸に帰路につきました。