先週は遅い夏休み(もう冬ですが)を取って嫁さんとロサンゼルス、アナハイムに行って来ました。
下の息子の修学旅行の日程に合わせたのでこんな変な時期になってしまいました。気になっていたお天気は、ロサンゼルスはずっと快晴でしたがアナハイムはずっと雨模様(一時嵐)でした。カリフォルニアとはいうものの、晴れていても夕方からはとても寒くて、トレーナーやフリースを重ね着してさらにマウンテンパーカーを着てそれでも寒かったです。手袋は持って行ったものの、マフラーはさすがにいらないだろうと持っていかなかったのですが、持ってくればよかったと後悔しました。
しかしそれでも街にはTシャツ一枚の人が結構いました。あちらの人たちは寒さに強いんですかね。でもまあ時々晴れ間も出て、夜のショーもなんとか大丈夫だったので、この時期にしてはまずまずでした。
出発日の17日は日本は朝から雨で、早めに成田に着いたものの展望デッキにも出られず手持ちぶたさでした。なのでずっと搭乗口でぼけっと待っていたのですが、搭乗時間直前になってトイレに行こうと席を立つと、ANAの係員のお姉さんがホワイトボードを持って乗客の呼び出しに回っていました。
今回はアップグレードのリクエストをしているわけでもないので関係ないと思って通り過ぎようとしましたが、ふとホワイトボードを見ると一番下に私の名前がカタカナで書いてありました。「なんだろ」と思ってお姉さんに「コレ私です」と言うと、お座席のことでお話があるのでカウンターに行ってくださいとのこと。
席は通路側でないとトイレがとっても面倒で窮屈なので、事前にJTBにしつこく言ってなんとか往復とも通路側を含めた並び(最後列の独立2列席)を確保していました。なのでもしかして3列席の真ん中と窓側に代わってくださいとでも言われるのかと一抹の不安を抱きながら、恐る恐るカウンターに行って名前を告げました。
カウンターのお姉さんが、「大変申し訳ありませんが座席の調整の関係で...」と言ったときは、「やっぱり...」と落胆で力が抜けそうになりました。しかし次にお姉さんの口から出た言葉は、なんと「お二人ともビジネスのお席に代わっていただけませんでしょうか」でした。しかも真ん中でなく窓側の2列席ですとのこと。
ここで単純に喜んだ表情をみせたりすると貧乏人根性丸出しかと思い、「えー、あー、そうですかあ。いいですよー。」と冷静を保って言ったものの、気分は地獄から一気に天国でした。11月の平日でビジネスがすいていたのが幸いしたようです。
嫁さんはビジネスとエコノミーがどれほどの差があるかは良く認識していなかったので、「もう一生こんなラッキーはないから、座席も食事もよーく味わって乗れよ」と伝え、二人で優先搭乗口に向かいました。
他機の発着の都合で離陸が30分くらい遅れたものの無事出発し、ディナーを心待ちにしていました。しかしほどなくして乱気流に巻き込まれ、激しい揺れが長い間続いて、結局予定より1時間近く後まで食事も飲み物もおあずけになってしまいました。
揺れも収まってようやくシャンパンが運ばれてきました。
やっぱりビジネスのシャンパンはうまいなー、とおかわりしたいところでしたが、他のうまい酒もあれこれ飲みたかったので我慢しておきました。料理もエコノミーとは雲泥の差ですね。
メイン料理
(私はアマダイのなんとかで、分け合って食べましたがどちらもうまかったです)
酒はシャンパンに始まり、ビール、赤ワイン、焼酎水割り、日本酒(デザート酒)と、どれも大変うまいので、弱いのについつい飲んでしまいました。予想通りちょっと気持ち悪くなってきて、加えて食べ始めが遅かったこともあり、結局朝食は食べる気力がなく、キャンセルしてしまいました。マグロのたたきのなんとかでうまそうだったのですが。あーもったいない。
ディナーを食べ終わって映画を見ていると、なぜかエコノミーの乗客が私の前の席の客のところに行って話をしながらビデオを撮ったりしていました。知り合いどうしなのかなーと思ったものの、それにしては何かよそよそしい感じで、不思議に思っていました。その後嫁さんがトイレに行って帰ってきたら、「前の人香川照之に似てない?」と言うので、私もトイレに行った際にちらっと顔を覗くと確かにそのようでした。
ドラマや映画好きの嫁さんは確かめに行くと言って、席を立って前の席に行って話しこみ始めてしまいました。本を読んでいたので迷惑だろうになーと思いながら待っていましたが、写真を撮ってくれというのでしぶしぶ「お邪魔して申し訳ありません」と一枚嫁さんとのツーショットを撮らせてもらいました。その後スチュワーデスさん達(今はCAさん達ですね)も来ていろいろ話をしていました。どこへ行っても顔バレするとなると気が休まらず有名人は大変ですね。
ロサンゼルスに昼前に到着し、ホテル(シェラトンダウンタウン)まで行って荷物を置いた後はサンタモニカまで地下鉄とバスを乗りついで行きました。距離も結構あって道も混んでいるので、1時間以上かかってしまいましたが。
フォレストガンプのベンチ
(皆ここに座って靴に足を突っ込み写真を撮っています)
サンタモニカの夕日
夜はホテルに戻ってから、ステープルズセンターまで行って来ました。
ステープルズセンター(この日はアイスホッケーの試合をやっていました)
翌日はハリウッド、ビバリーヒルズに行った後、バスでUCLAまで行って次男と待ち合わせでした。歩き通しで昼飯も食いそびれてしまいました。
ハリウッドの街並み
この壁画見た事ありますね
チャイニーズシアター前はやはり一番の人だかりでした
スターウォーズの登場人物(およびロボット)足形
アカデミー賞のコダックシアター
コダックシアターのテラスはハリウッドサインの撮影スポットとのこと
ホテルカリフォルニアのジャケットのビバリーヒルズホテル
(豪邸の街並みを20分くらい延々歩いた奥にありました)
UCLAのキャンパス
(広くて手入れも行き届いていていいですねー。リスも出てきました。)
なんとかホール前で待ち合わせ
息子は英語学校の先生宅(サンタモニカ)で授業だったということで、予定より1時間くらい遅れて、スケボーに乗ってやってきました。まあ元気そうではあったものの、勉強寄りは遊びの方に力が入っているかなー、といういでたちでした。こんなところに来てまで、と思ったものの、ついつい口から出るのは説教になってしまいます。「うるせー親父だな」と思っているでしょうが。
翌朝は車でアナハイムのホテル(シェラトンアナハイム)に移動し(30分くらい)、チェックインを済ませて部屋に荷物を置いて、ホテルのシャトルバスでさっそくディズニーランドに行きました。ホテルのロビーにはまだ松井のユニフォームや写真が飾ってありました。なんとなくさびしいですね。また来年頑張ってほしいものです。
入り口(この広場の両側に二つのパークに分かれています)
雨模様で平日にも関わらず人は結構いましたが、さすがに日本ほどではないですね
最大の見ものはワールドオブカラーズ(噴水のショー)
感動モノだったので翌日もまた同じのを見てしまいました
JTBのおじさんが「これだけは見逃さないでくださいね」と言うだけあってなかなかでした
翌日も雨模様で午前中には嵐のようだったものの、午後からは晴れてきて、野外のショーや乗り物も楽しめました。花火はこの日は強風のため中止になってしまいましたが。前日に見ておいたので良かったですが。
籠が揺れながらあちこち移動して回る観覧車
(乗る前に見ているだけで気持ち悪くなってきました。乗り物に弱い人は無理ですね。)
(中にはエチケット袋まで置いてありました。)
観覧車とジェットコースター(カリフォルニアスクリーミン)
ジェットコースターの方もかなり強烈でした(嫁さんは苦手とのことで待機)
結局毎日歩き通しで疲れ果てて、食事は朝も夜も毎日コンビニやスーパーの寿司やサンドイッチになってしまいました。でも行きの機内で十分贅沢したので満足でした。帰りももしかして...とわずかな期待は抱いたものの、さすがに神様はそこまでは甘くないようで、窮屈なエコノミーで帰ってきました。
それにしてもエコノミーの食事は以前よりグレードダウンしていてさびしかったです。最初の飲み物の際にはこれまでおつまみ(あられとナッツ)が付いていたのにそれがなくなり、さらには食後のデザートに必ず出てきたハーゲンダッツのアイスクリームまでなくなって、有料(300円)になっていました。おつまみもアイスも大した原価ではないでしょうに。
ホタテのなんとか
唐揚げ(ほか弁並ですね)
着陸前のもホットサンドひとつ(中身は何だか良く分からないかまぼこ状のもの)
「ここまでコスト削減するかなー」と思いましたが、まあこのご時世ですからしょうがないですかね。まあしかし何にしろまずまず満足の行く旅でした。