時に4コマブログ 『この世はパラダイス』

世の中いろいろありますが、ココロはいつも夢幻郷。

穂高は今日も雨だった

2008-09-24 00:14:00 | つなぎ






 先週穂高行きの予定について書きましたが、結局予定を1日遅らせて土曜日から2泊3日で行ってきました(上高地~横尾山荘~涸沢~ザイテングラート~穂高岳山荘~奥穂高岳~紀美子平~上高地)。

 先週後半時点で、ご承知のように台風は太平洋に抜けつつあったものの、その後も長野は引き続き天気は不順の様子でした。

 
私は一週間遅らせることを(控えめに)主張したのですが、基本的によほどのことのない限り強行主義の先輩の判断は、予想通り「土曜日は雨かも知れないが日曜、月曜は大丈夫そうだから1日遅れで実行!」でした。

 
まあ一週間ずらしたところでどうなるかわかりませんし、今週ならば昨日の月曜を休んで4連休で、土曜から行っても帰って来て1日休養日が取れるので、雨だったらそれもまあ一興かと覚悟を決めました。

 
で、結局1日目の土曜日、駐車場から上高地にバスで昼ごろ着いて、ふもとの宿(横尾山荘)へ向かう途中まで(写真下:梓川から)と、山を降りて上高地に着いてからの他はず~~~~~~っと雨でした。

 途中多少小降りになって空も明るくなり、このままあがるかなーと期待させておいて、しばらくするとまたザーッと来ることが何度もありました。2泊3日の山行は始めてで、行程もこれまでで最も長距離でしたが、肉体的にはともかく、精神的には結構ハードな登山でした。

 
ただそれでも時折ガスは晴れて、峰々の姿は拝むことができたのは幸いでした(写真下:2日目の涸沢)。

 
涸沢大雪渓


涸沢小屋方面


涸沢より1


涸沢より2


涸沢より3

 2日目の宿(穂高岳山荘)の夜の天気予報で、アナウンサーが長野の翌日の天気も雨模様と伝えると、テレビの前に群がっていた大勢の宿泊客から「あ~~~...」、と一斉にため息が漏れました。

 
しかしずーっと行きたいとは思いながら行く機会のなかった穂高に登れて、雨の中とは言え雄大な峰々の姿も見られたので、私としては十分感動して満足しました(写真下:紀美子平から)。

 紅葉は多少始まりかけたか、程度でしたが、そのうちまた機会を見て再挑戦したいと思います。


人それぞれ

2008-09-15 16:11:33 | 4コママンガ






 物事対処の仕方は人それぞれで...。

 

 

 

 

 

 

気の長い、短いはともかく、ウチは教育が悪かったせいか、どうも子供達にものを大事にする気持ちが欠けています。世間ではもったいない運動はだいぶ浸透しているようですが。

 
ふきんや雑巾で拭けば済むところを惜しげもなくティッシュを使ったりなど、私には到底できません。子供達は私達親の世代とは育った時代と環境が全く違うのでまあ感覚的にわからないでしょうが。

 
私は物心ついたときから何かにつけて“もったいない”を叩き込まれて育ったため、未だに貧乏性が抜けません。会社でも昔から使用済み秘密書類や失敗コピーをシュレッダーにかけるのがもったいなくてついつい裏紙として再利用して、上司から注意を受けて来ました。

 
たとえティッシュで何かを拭いても、そのままポイッと捨てることに抵抗があり、まだ使えそうならたたんで机の上に置いておく性分です。自分ながら貧乏臭くてやだなー、と思うことがありますが、こういう生活の基本的なところにかかわる性分は多分一生直らないでしょうね。

 
先々週遅い夏休みの9連休を取って、また今週3連休でのんびりしてしまい、ちょっと仕事が停滞気味です。とは言いながらもまた今週末に休みを取って金曜から2泊で穂高岳に行こうと計画しています。

 
遊んでばかりでさすがに今回は天が許さなかったか、台風13号も進路を東に向け、天気がどうも思わしくなさそうです。明日会社に行ってから、同行予定のいつもの先輩と相談しようと思っています。

 
この3連休は穂高に備えて膝と足を休めるため、ずっと家でおとなしくしていたので、穂高行きが延期になったら来週は少々天気が悪くてもいつもの高尾山で足慣らしをしておこうかと思います。

 
高尾山ではこの時期タマアジサイがきれいです。八王子のヨドバシカメラでも、デジカメコーナーの上に掲げられている各社デジカメのサンプル写真がタマアジサイでした。

 
下はこの間9/6(土)に行った時の写真です(6号路脇)。丸い玉状のつぼみが徐々に開いて遠慮がちの花が咲きます。街中の公園の普通のアジサイのボテボテッとした押しつけがましさがなく、ちょっと控えめな感じがいいですね。

 


磐梯サイクリング(3)

2008-09-13 14:59:13 | つなぎ






 夢ごごちの磐梯山から下山し、八方台の登山口に戻ったときは3時半を回っていました。

 二日目の泊まりは会津若松でした。八方台から先の磐梯山ゴールドラインはずっと下りなので、登山口の休憩所でしばらく休んで荷造りをした後、頂上から眺めた下界まで風を切って一気に降りて行きました。いつもながら下りは最高に気持ちいいですねー。

 
八方台から宿まではちょうど31kmでした。到着時刻が遅くなるかもしれないことを見込んで、会津での宿泊はビジネスホテルにしたのですが、7時前には着きました。仕事でも何度か利用しているチェーンの大浴場付きホテル(ルートイン)なので、全国どこでもはずれはなくて安心感があります。

 
インターネット予約だと朝食付きでした。シングル6,000円は禁煙ルームがいっぱいだったので、ツイン6,300円にしましたが、部屋は広くてきれいで眺めも良く、とっても快適でした。昨年は青森のビジネスホテルのタバコ臭い狭い部屋に閉口しましたが。

 
ホテルの和風レストランからはカラオケが聞こえていたのでパスして、夕飯はそばのCoco’sに食べに行きました。何とかチーズハンバーグホイル焼きがおいしかったです。

 
ホテルのロビーにおいてあった無料の自動抽出式のコーヒーが挽き立てでとってもおいしかったので、夕食後2杯も飲んでしまいました。最近のビジネスホテルはホントにサービスの向上がめざましいですね。

 
この日の夜のテレビのニュースではどこも福田首相の緊急記者会見でもちきりでした。何事かと思ったら辞任とのことで、びっくりしました。まあいろいろ積もるものがあったのだとは思いますが...。

 
最初は3日目は湯の上温泉か大内宿で泊まって34日の予定だったのですが、磐梯山で十二分にココロが満たされてしまったため、翌日は午前中に会津市内観光をして、湯の上温泉で温泉に浸かってそのまま帰ることにしました。

 
翌朝、バイキングの朝食をゆっくり食べた後荷造りし、まずはホテルから近い飯盛山に行きました。朝から良く晴れていて、天気予報でも雨の心配は全くなさそうでした。

 
白虎隊自刃の地(写真下)からの市内を眺め、「何も死なんでも他に身の役立てようはあったろうに」と思いましたが、まあ当時はそういう時代だったんでしょうね。

 自刃の地からは鶴ヶ城は遠くて認識できませんでした。城付近の火災を落城と見誤ったというのもうなずけます。近くにある白虎隊の墓(写真下)にお参りした後、その鶴ヶ城へ向かいました。

 鶴ヶ城(写真下)はもちろん最近の再建のコンクリート造りですが、城下町のたたずまいにはやはり城は似合いますね。

 天守閣から見た磐梯山(写真下)の山頂は、1日目と同様に雲に隠れていました。登る日が前後どちらにずれてもあの山頂からの眺めは楽しめなかったかも知れません。ホントにラッキーでした。

 地理、歴史の苦手な私ですが、プライベートにしろ出張にしろ、各地で機会があれば城や博物館等、できる限りその地の地理、歴史に触れるようにしています。この日も特に急ぐわけでもないので、会津の歴史くらいは知っておこうと城内の展示物はくまなく見て歩きました。

 
市内に他には特にめぼしい見所はなさそうなので、昼よりだいぶ前に会津を発ち、湯の上温泉を目指しました。途中、私の大好きな田んぼと山々の風景と、実り始めた稲の香りがたっぷり楽しめました(写真下)。

 ふと走っている自分の後姿を撮ってみたくなり、ガードレールの支柱に三脚を固定してセルフタイマーでトライしてみました。タイミングが難しく、10秒数えながら何度も失敗し、かなりの時間を費やして20枚撮りましたが、結局ベストタイミングの写真は撮れませんでした(写真下)。

 その後大川ダムの資料館でトンネル工事の技術を見学し、湯野上温泉駅に3時半頃到着しました。時刻表を見るとゆっくり温泉に浸かっている暇はなさそうでしたが、せっかくなので入らない手はないと、売店のおばちゃんに地図をもらい、川原の露天風呂(無料)に向かいました。

 駅からの道はちょっとわかりづらく、うろうろしてしまいましたが、道路工事のおじさんに道を聞いてようやくたどり着きました(写真下)。

 脱衣所も囲いも何にもないただの湯船が川原にあるだけで、上のつり橋からも丸見えでした。まあ誰も見たがる人もいないでしょうし、見られても気にならない方なので、問題はないですが。

 
先客のおじさんに挨拶して、時間がないのであせって服を脱ぎ、入ろうとしましたが湯が熱くて入れませんでした。しかし脱いでしまった以上入らないわけにも行かず、熱い湯をちゃぱちゃぱと上半身から下半身までかけて慣らしつつ、気合とともに一気に入りました。

 しかしやっぱり熱く、一分も経たないうちに出てしまいました。うめる水もないので仕方ないですね。電車の時間が迫っていたので、タオルでさっと体を拭いて服を着て、湯野上温泉駅の次の塔のへつり駅に向かいました。

 
無人の塔のへつり駅に着いて、自転車をたたんで袋に入れて荷造りが終わったときには5時少し前の電車の時間まで10分を切っていました。なので残念ながら国の天然記念物の河食地形の崖の”塔のへつり”は見られませんでした。

 
鬼怒川温泉で乗り換えて東武の特急スペーシアで浅草に出て、銀座線でいつもの通勤ルートの四ツ谷経由で勤め帰りの満員の中央線で帰ってきました。

 
私のこれまでの泊りがけサイクリングで最も短いツアーでしたが、満足度は最高クラスの旅でした。また来年まで仕事を頑張ろう、と思えるだけの元気はたっぷり充電できました。


磐梯サイクリング(2)

2008-09-07 14:56:46 | つなぎ

 




 猪苗代から裏磐梯までは20km余り。初日としても十分すぎるほど余裕の距離でした。ガイドブックには五色沼自然探勝路が裏磐梯のメインスポットとあったので、早めに着いてここを走ってきました。

 しかしさすがに最近の雨の影響か、コースの至る所でグチャグチャのぬかるみになっていました。しかも大小の石がコース中にごろごろしており、マウンテンバイクとは言えほとんど押して歩かなければならず、大変苦労しました。

 本来こういうところは走ると他の人の邪魔になるので、人のいるときは走るのは遠慮しています。当日はちょうど年配の男女の団体がバスの添乗員さんに引き連れられてぞろぞろ歩いていたので、まあいずれにしろまともに走るわけにはいきませんでしたが。

 
こんなに石とぬかるみに苦労するなら桧原湖畔コースにすれば良かったか、とちょっと後悔しつつ、泥だらけの自転車と靴で終点の磐梯高原バス停に着きました。

 
一泊目の宿は五色沼入り口近くの国民宿舎だったので、また元のところまで国道を通って戻りました。まだ少し時間に余裕があったので、バス停脇の裏磐梯ビジターセンターに寄って磐梯山、磐梯高原の成り立ちを勉強してから宿に向かいました。

 
翌日の9/1(月)は今回のツアーのメインの磐梯山登山でしたが、猪苗代から宿に着くまで山頂はずっと雲に隠れたままでした(写真下:宿の部屋から)。



 当日の宿泊客は私の他にはバイクツーリング中のお兄さんだけでした。聞くとその日は700km走ったとのこと。バイクとは言え良くやりますね。

 
ツーリング中は夕食時の瓶ビールが大きな楽しみです。サービスで出してくれた枝豆がとってもうまかったです。やはり冷凍ものとはふた味くらい違いますね。心配な翌日の天気は、宿のおばちゃんによると「まあ大丈夫みたいですよ」とのことで、ひとまず安心して眠りに着きました。

 
翌朝起きて真っ先に窓の外を見ると、空はどんよりしていたものの磐梯山は山頂までくっきり見えました。朝食後宿からの磐梯山の眺めをとりあえずカメラに収め、8時過ぎに出発しました(写真下)。


 磐梯山登山コースはいろいろあって迷いましたが、結局猫魔八方台からのコースにしました。

 このコースは登るには一番楽とのことなのですが、朝八方台まで磐梯山ゴールドラインを登っていかなければならず、登山開始時間がちょっと遅くなってしまうのが難点でした。でも反面下山してから次の目的地の会津に行くにはずっと下りで楽だという面もありました


 
磐梯山ゴールドライン入り口で軽車両料金70円を払うと、料金所のおじさんが「今日は雨降らないから」、と心強い言葉をかけてくれました。長年天候を見てきた地元の人が言うなら間違いなかろう、とほっとしてお礼を言い、登山口のある猫魔八方台を目指しました。

 
出発地点がすでに高原で標高もそこそこあり、距離も13km余りだったので、さほどの苦労なく9時半頃には猫魔八方台に着きました。駐車場の車も少なく、まあ邪魔にはならなかろうと、休憩所に自転車を置き、荷物を詰め替え入念に準備運動をして、10時頃に登山口を出発しました(写真下)。



 登り始める少し前頃から陽がさし始め、料金所のおじさんの言うとおり、雨の心配はなさそうな雰囲気になってきました。ブナ林のすがすがしい道を抜け、硫黄の臭いのガスがいたる所で地面からポコポコと噴き出している中の湯を過ぎ、気持ち良く登っていきました(写真下)。

 途中視界が開け、裏磐梯が一望できるところが何箇所かありました。遠くの山々から裏磐梯の湖沼まで、すばらしい眺めでした(写真下)。

 森を抜けて弘法清水下のお花畑に出ると、山頂がもう間近に見えてきました(写真下)。

 お花畑からは明治21年の大爆発によってできたという火口跡も見られました(写真下)。これだけのものが吹っ飛ぶとはやはり火山はすごいですね。

 弘法清水の冷たい(ペットボトルに入れると冷蔵庫に入れておいたようにホントに冷たい)清水でのどを潤し、曇って来て眺めが悪くなってはいけないと、少し焦り気味に一気に山頂へ向かいました。

 
山頂には12時半頃着きましたが、360度大パノラマのまさに絶景でした。猪苗代湖もくっきり見え、おもちゃのような下界が見渡せました(写真下)。

 来年までと言わず、今後数年くらいは十分余韻に浸れそうな感動的眺めでした。

 携帯三脚で自分の記念写真を取りましたが、足場が悪く何枚も失敗してしまいました(写真下:わざと頭を入れなかった訳ではありません)。デジカメは気軽に失敗できていいですね。シャッターを押すのに緊張感がなくなってしまうのは良し悪しですが。

 山頂直下の、猪苗代側の眺めの良い岩の上で、宿で作ってもらったおにぎり弁当を食べました。はるか下界を眺めながら食べるおにぎりは最高の味でした。

 しかし
休み中とは言えちょっと会社に連絡しなければならない件があったので、昼休みが終わるのを待って電話をかけました。登山口付近は圏外でしたが、ここはさすがに問題なしでした。

 携帯嫌いの私ですが、昨年のオフィス移転以来全社員に一個ずつ内線、外線両用の携帯が配られてから、いつも持ち歩いています。こういうときはやっぱり便利ですね。「今頃皆さん張り切って仕事してるかなー」と思いながら部の女性に取り次いでもらいました。

 昨年の7月に休みを取って富士山に行ったときも、前日に時間切れでほったらかしてしまった仕事が気がかりで、山の上から部長に電話をかけざるを得ませんでした。

 その時はうっかり「今八合目で...」と言ってしまい、部長がオフィスで「八合目ぇ~~?!」と大声で言ったため周囲に状況がばれてしまいました。後から事あるごとに皆から何だかんだ言われたので、今年は所在を聞かれてもごまかそうと思っていましたが、幸い聞かれませんでした。

 
しかし相手が出るのを待っている間、ずっと会社のテーマソングの待機音楽を聴き続けなければなりませんでした。仕事中はさておき仕事を離れている時には最も聞きたくない音楽ですね。

 
この待機音楽は変えて欲しいのですが、言ってもまず却下されるのは確実なので、まあ仕方ないとあきらめてます。

 明日から仕事です。続きはまた後ほど。


磐梯サイクリング(1)

2008-09-06 23:18:04 | つなぎ






 一足遅い夏休みを取って、今年もサイクリング&山(磐梯山)に行ってきました。

 
昨年ちょっと張り切りすぎて膝の古傷を悪化させてしまったので、今年はごく控えめに二泊三日、総走行距離114.3kmと、ほとんど初級者並みの行程でした。

 
今月の後半に長年行きたいと思いながら行きそびれていた穂高に行く予定なので、大事をとって膝にあまり大きな負担のないコースにしました。

 また
これまで東北から近畿までの手ごろな中距離サイクリングツアーコースは行き尽くしてしまい、めぼしいところとしては一、二泊程度のコースしかなかったこともありますが。

 
猪苗代を起点に裏磐梯-磐梯山-会津若松-湯野上温泉と回ってきましたが、この全国的に不安定な気象状況の中、奇跡的に全工程を通して良く晴れ、初秋のさわやかな風も感じられて最高のツアーになりました。昨年、一昨年と同じ時期に雨にたたられたので、一層ありがたみを感じました。

 
東京を出発前の天気予報はコロコロ変わり、直前にはどうも磐梯地方は下り坂のようで、よほど日程をずらそうかと思いました。しかしずらしてもどうせ不安定なことに変わりはないと、腹を決めて予定通り8/31(日)の朝に八王子を発ちました。

 
出発時の八王子はいやーな雰囲気の曇り空で、「やっぱりこりゃ危ないかなー」という感じでした。案の定大宮に向かう途中、武蔵野線の窓に雨粒が斜めに軌跡を残してへばりつき始め、「ああやっぱり」と、これまで経験のない現地雨中スタートの覚悟を決めました。

 
新幹線で郡山まで、そこから磐越西線で猪苗代まで行く途中でもパラパラと降ったり止んだりでしたが、猪苗代の駅に着いた頃には何とか雨はあがっていました。

 
「雨中スタートだけは避けられそうだな」、とほっとして、まずは出発地記念に一枚(写真下)。

 駅の外でまずは自転車に異常のないことを確認して組み立てました(写真下)。

 フェンス越しにホームを眺めている出迎えの人達が何人かいました。ローカルな雰囲気でいいですねー。

 
駅舎の正面でも一枚(写真下)。「これぞ日本の田舎駅」というたたずまいで、私の大好きな雰囲気です。登山客もちらほら見られました。

 駅前のロータリーの野口英世博士のレリーフには博士の直筆という“忍耐”の文字が刻まれていました(写真下)。この日のために1年間まじめに膝のリハビリに励んできた自分の姿が重なり、ちょっと感慨深いものがありました。博士の高尚な忍耐とはちょっと目標のレベルに大きな落差がありますが...。

 まずは腹ごしらえ、と駅前にいくつかある食堂の品定めをしていたら、一番駅側の店の客引きのおばちゃんに強引に引き込まれてしまいました。うーん、この積極性は見習いたいですね。

 
この時は特に何を食べたいというものはなかったのですが、“名物ソースかつ丼”ということなのでまあ食べてみようと、これにしました。

 
東京の下町育ちの私には、かつ丼と言ったらあの卵とじの玉ねぎいっぱいの煮かつ丼なので、“ソースかつ丼”はどうしても邪道のイメージを拭いきれないのですが。

 
しかし出てきたソースかつ丼を一口食べて、それまでの根拠のないマイナスのイメージは払拭されました。

 
分厚いとんかつの脂身と衣の油と、単なるとんかつソースではない独特のソースの甘み+酸味と、さっぱりした千切りキャベツの食感が相まって、なんとも言えない至福のハーモニーが口の中いっぱいに広がりました。これを味わってしまうと東京の安食堂のかつ丼は食べられませんね。

 幸せに浸って味わいながらソースかつ丼を食べていると、外が明るくなってきました。空を眺めるといつの間にか雨雲が消えかかって晴れ間がのぞいていました。

 
まるで天が私を祝福するかのように、食べ終わって代金を払う頃にはすっかり晴れ渡っていました。青い空と夏の名残の雲、猪苗代湖の眺めとともに上々のスタートを切りました(写真下)。

書き出すとやっぱりだらだらと長くなってしまいますね。続きはまた明日。