時に4コマブログ 『この世はパラダイス』

世の中いろいろありますが、ココロはいつも夢幻郷。

自分ブランド

2010-02-20 15:19:32 | 4コママンガ






 そろそろ春の気配が感じられますが...















 景気の方は冬のままですね。来年度もウチの会社の業績は見通し明るくなさそうです。

 世間は会社も人も勝ち組負け組と色分けするのが好きですし、マスコミでも繰り返し「これからの世の中ブランド人材しか生き残れません」などと繰り返されると、心穏やかではいられないビジネスマン(もちろんウーマンも)も多いでしょうね。

 高度成長期の頃は、特別目立ったところはなくても、まじめで誠実な仕事をしていればまあ会社は定年まで面倒を見てくれたんでしょうが。今はそれだけでなく、周囲に「自分スタイル」を強烈にアピールする力がないと、なかなか評価されない時代ですね。

 あらゆる分野でグローバルな競争が激化する状況になり、昔のように「品質の良いものを提供しさえすれば売れる」時代ではないので、当然と言えば当然かもしれませんが。

 あんまり表立って目立つのが好きでないようなタイプの人には生きづらい時代でしょうが、そういうタイプでないと向かない仕事も多いので、あんまり無理したり心配する必要はないかと思います。

 「自分スタイルを貫く」意味をはき違えると、服装問題で顰蹙を買ったオリンピック代表選手のようなことにもなりますし。根はイイヤツのようなのに損ですよね。

 就活でも自分ブランドがないとダメだとか言われこともあるようですが、学生の「自分ブランド」なんてほとんどの場合知れているでしょうし、下手なアピールは逆効果でしょうね。

 若い時期はまずは世の中のスタンダードスタイルをきちんと身につけてから、自分なりのスタイルを模索していくべきではないかと思います。そういう謙虚で前向きな姿勢を身につけているかどうかの方がはるかに大事ですよね。

 うちの息子らも就活はこれからで、頭が痛いです。


雪の丹沢

2010-02-11 16:42:16 | つなぎ





 先週の土曜日に丹沢の塔の岳に登ってきました。気温は低かったものの、快晴で風もあまりなく、とても気持ち良い一日でした。

 自宅のバルコニーから眺めても丹沢の上の方は真っ白だったので、かなり雪が深いだろうと思われましたが、実際かなりの雪でした。 

 気温が低いので、雪質はストックを突くたびに「キュキュキュッ」と鳴るようなさらさらのパウダースノーでした。スキーで滑ったら気持ちいいだろうなーと思いつつ、雪をかきわけながら登って、気分は雪山登山でした。

 きらきらと光る海も見渡せ、とても気持ちの良い眺めでした。 

 富士山はずっと頭を雲で隠したままでしたが。 

 登る途中で登山道のいたるところに鹿の足跡とフンがありましたが、上で出迎えてくれました。 

 増えすぎて農林業に被害が出て困っているようですが、うまく共存できることを願います。


幸福のオーラ

2010-02-07 23:20:32 | 4コママンガ





 寒いですねー。八王子は先日の雪が日陰にまだたっぷり残っています...。















 ここのところちょっと仕事の余裕ができたので金曜日に半日休を取って、午後から六本木の国立新美術館のルノワール展に行ってきました。

 東京生まれで都心に通っていながら、あまり都心周辺は歩いて見て回る機会ははなかったので、これからは休めるときは半日休をとって少し都心周辺を歩いてみようかと思っています。で、金曜日も歩いて行くことにしました。

 会社から六本木まで地下鉄で行けばすぐなのですが。TVでも散歩番組がはやりのようですが、歩いてみると裏通りなどにはところどころ昔のままの風情の残っているところがあったりして意外と面白いですね。いろいろ回り道しながら歩いたので、
結局美術館までは1時間近くかかってしまいました。


 
国立新美術館は初めてでしたが、かなり斬新な建築で、入口の自動ドアも二枚のドアに角度がついていてなかなか洒落ています。ロビーも明るくて上階までの吹き抜けの空間がとても気持ちいいところです。

 
ルノワールは本の印刷で見ていた時はなんだかちょっとやぼったい感じがしてあまり好みではなかったのですが、近所の富士美術館やシカゴに出張に行ったときにシカゴ美術館で実物を見て、色彩の強烈な印象で一瞬にして心をわしづかみにされてしまいました。

 
今回の展覧会でも緑色(エメラルドグリーンとビリジャン)がキーポイントの一つとして解説されていましたが、あの緑と他の色との淡いコンビネーションは、私にとってのルノワールの最大の魅力です。TVで安っぽく連発される「オーラ」の言い方は好きではないですが、本物の芸術は作者の持つオーラを伝える媒介となってくれますね。

 今回の作品の中で私の好みで選ぶとすれば、「レースの帽子の少女」と「野原で花を摘む娘たち」でした。どちらも印刷やパソコンディスプレイではあの色のコンビネーションから伝わる幸福のオーラはほとんど消えてしまいますね。

 
ルノワールの作品のみの中にいると、作品から幸福感が発散されているのが感じられ、彼の心がとっても幸福に満たされていたのを感じます。「幸福の画家」と称されているのもうなずけます。

 
満足の行くまで見て足も疲れて1階の展示会室を出た後、上階も一応どんなところか見ておこうと3階に行くと、フロアの奥に座り心地の良さそうな縄編みの椅子が並んでいました。座ってみると、歩き疲れた体を程よい弾力で包んでくれてとても気持ちの良い椅子でした。

 特に急いで帰らなければならないこともなかったので、外を眺めながらしばらくうたたねをしてしまいました。夕暮れにはまだ間がある温かな光の中、夢うつつで幸福のオーラに包まれ、至福の時を過ごすことができました。

 秋にはゴッホ展が予定されているそうです。ゴッホもまた富士美術館とシカゴ美術館(出張時にたまたまやっていたゴッホとゴーギャン展)で強烈な印象を受けて虜になってしまいました。ルノワールとはまた全く趣の違う芸術性ですが、必ず見に行こうかと思います。

 昨日はいつものメンバー3人で雪の丹沢(塔の岳)に登ってきましたが、これはまた次回。