時に4コマブログ 『この世はパラダイス』

世の中いろいろありますが、ココロはいつも夢幻郷。

3番ホームの攻防

2007-01-27 14:24:27 | 4コママンガ

 

 

さあ、今日もいくぞっ!

 

 

 

 


と、緑豊かな八王子のいなかの家(マンションですが)を出てから都心の会社まで、door to doorでほぼ2時間かけて通ってます。座席を確保するためホームで5分ほど並んで始発電車を待つのですが、自分の座席の位置と周囲の着席関係が確定するまでの攻防に毎朝かなり神経を使います。

 座席の快適さの要因としては、まずは座席の方位(南側/北側)があり、当然冬は南側、夏は北側が快適です。車内は空調が必ずしも快適とは言えませんので。方位に次いで、いやそれ以上に重要とも言えるのが左右に座る方々。座席の端は大抵最初に確保されるのでそれ以外のところに座ることになるのですが、隣に座るとちょっと困る人達もいろいろいて、避けたい順位としては、①タバコ臭のきつい人、②口臭のきつい人、③オヤジ臭のきつい人、④イヤホンからシャカシャ音漏れの激しい人、⑤おしゃべりの声が大きい人、などです。

 常連さん達の特性はすべて頭に入っているのですが、そうでない方々の場合は座る前に見た目で判断せざるを得ません。電車がホームに入ってきてドアが開いて、他の乗客とともにドドッと車内に押し込まれると、各人の動きと視線からそれぞれが目指している座席を推定し、自分の座るべき座席を瞬時に判断してすばやく確保しなければなりません。このお姉さんはタバコは吸いそうもないな、と思うと服がタバコで煮しめたような臭いだったり、座る直前に微妙に席をずらす人がいたり、金田一耕介並の推理力と星飛遊馬の大リーグボール1号並みの行動予測力が求められます。

 前に立つ人は左右に比べれば影響度は低いのですが、それでも新聞を人の頭の上まで広げて読む人、口を押さえないで派手にくしゃみをする人、立ちながら居眠りして人の目の前まで倒れかかってくる人、等々いろいろいますので、座席を確保した後も気が抜けません。この人ちょっとあぶないなー、と思った時はさりげなく靴の紐を結ぶふりをして前に立たないように誘導するなど、タイミングを逃さない臨機応変の対応が必要です。しかし判断に狂いがなくすべてがぴったりとはまった朝は、ポカポカと背中を暖めるやわらかな日差しの中、都心まで快適に読書三昧の至福の時を味わえます。

 毎朝鍛えたこの高度な?判断力が仕事に生かせればいいのですが、なかなか成果にはつながりませんねー。

追記(1/27夜):

 読んだ方もいらっしゃるかと思いますが、1/3から1/19まで読売新聞に12回シリーズで”男ごごろ「らしさ」を超えて”という記事が連載されていました。今日の同紙朝刊の17面に同シリーズへの読者からの反響、というまとめ記事が出ていたのですが、第一回の”「おばおじさん」自然な姿”という記事の「おばおじさん」について私が命名者のマーケティング戦略プロデューサー塚田祐子さんのブログに入れたコメント(親近感を感じます)も引用されていました。

 「おばおじさん」を検索してみるとあちこちで話題になっており、流行語としての地位を確立しつつあるようです。いわゆる世間一般のオジサン達の世界に違和感を感じ、「酒もタバコもやらんのか?」などと上役に言われても、「酒やタバコがそんなにエライのか!」と反論したいのをぐっとこらえて、「ええ」と微笑むしか術のない私としては、おばおじさん達がどんどん増殖し、隠れおばおじさんはカミングアウトして勢力拡大してくれるのを期待しています。


男の責任

2007-01-20 12:14:58 | 4コママンガ

 

男の責任は---


 

 

 


 重いんです。とにかく重いんです。重労働なのでうちの文書管理担当だけは少なくとも普通の女性では無理でしょうね。

 何の因果か部署の文書管理責任者になってもう数年。毎年定期的に全社的な管理文書の見直しがあり、各部署で文書整理を行います。オフィスのキャビネットはどれもファイルでパンパンで抜き差しもできない状態で、社内の倉庫もダンボールの文書箱で溢れています。古い文書は社外の倉庫屋さんに保管を委託しているので、文書整理の度に社外倉庫から保管期限の来たものを取り寄せ、中身をチェックして廃棄、期間延長等を決めなければいけません。定期的整理の他にも必要に応じて整理をしていかないとすぐにあふれてしまいます。

 取り寄せた文書箱は運送屋さんがオフィスの隅にドカドカっと積み上げて行くのですが、これをひとつひとつ下ろして中身をチェックし、廃棄分は廃棄ラベルを貼って台車で地下倉庫に運びます。書類が詰まった文書保存箱は相当の重さになるので、ギックリ腰にならないように重量挙げの体勢で十分腰を入れて、気合とともに一気に持たないと持ち上がりません。

 今週部内回覧で回ってきたパンフレットでメタボリックシンドローム予防のために運動をしましょう、というのがあって、さまざまな身体活動の種類と強度、必要時間などがまとまった絵(厚労省作成:7ページ)があったのですが、”重い荷物を運ぶ”は私の趣味のサイクリングの2倍の強度(7-8分で1エクササイズ)でした。目標は週に23エクササイズだそうです。仕事中にエクササイズができてメタボリックシンドローム予防にいいだろうと言われるかも知れませんが、私はBMIが20に満たないやせ型。体質的にいくら食べてもほとんど太らず、むしろ意識的にしっかり食べないと体重が落ちてしまいます。もっとエクササイズが必要じゃないかなーと思われる方々はいっぱいいるので、ぜひ担当をお譲りしたいです。

 こんな愚痴をを言っている場合ではなく、実は今契約書の原本がひとつ紛失中。ホントの責任も重いんです。いつか間違って廃棄してしまったのか、あるいはどこかの箱に紛れ込んでいるのか---。膨大な数の文書箱を全部取り寄せて調べる訳にもいかず、でも原本がないと当局からの査察の際に文書管理体制の不備を指摘される恐れがあるので、とってもヤバイのです。う~ん、もうホントに誰かに代わって欲しい!


To Buy or Not to Buy, That is the Question

2007-01-13 01:56:44 | 4コママンガ

 

お買い得!にはつい心を動かされてしまいますねー。


 

 

 

 

 暮れ正月ネタの出し遅れですみません。優柔不断な私の頭脳のあまり余裕のないメモリーはしょっちゅうこの永遠の悩みに数十パーセントくらいを占領されています。悩んでいる時間の無駄を考えたら多少高くてもさっさと買って楽しんだ方がいいのはわかってはいるのですが、買った直後に値下がりしたり、よその店でもっと安くなってるのを見つけるとやはり心穏やかではいられません。あと少し待てば安売りするはず、とじっと我慢しているうちに売り切れになったり、希望の色がなくなったり、と失敗も多々あります。今ではたいていのものはネットで最安値と値段の動きをチェックできるので多少は悩みも減ってはいますが---。

 それでも高額商品となると一大決心がいるのは変わりません。このパソコン(H社製-日本の)も昨年の1月から悩みに悩んだ末、ゴールデンウィークにようやく購入しました。それまではリビングにあるほとんど子供のゲーム専用機に成り果てた7年前のコンパック機(Windows Me)しかなかったのですが、さすがに性能上苦しくなってきて、また自分の部屋にどうしても自分専用のを欲しくなったため思い切って購入しました。しかし20万円近くの金額となるとサラリーマンにとってはホイと出せる額ではなく、パソコン知識も乏しいので、何度も何度もヨドバシその他に足を運び、店員さんを掴まえてはどこのメーカーのが優れているのか、コストパフォーマンスは、Vistaを待った方がいいのか、etc.質問攻めにして、ようやく4月頃になってN社製のあるモデルでほぼ決心しました(95%くらい)。最後の5%が何なのか、は自分でもよくわかりませんが、「これください」を言う最後の一線がどうしても越せなかったのです。

 その後もうじうじ踏み切れずにいる間にゴールデンウィークになってしまい、食料品の買い物に行ったついでに近所の電気屋に寄ったところ、まったく候補にもしておらずノーケアだったH社製のパソコンの05年秋モデルのセールをやっていました。何気なくいじっていると、客もほとんどおらず暇そうだった店員さんが近づいてきて、これはとってもお得で、CPUはデュアル何とかの---、画面もワイドで---、グッドデザイン賞ももらっていて---、もう在庫があと一、二台ですので早くしないと--等々熱心に勧められました。いったんは帰宅したものの、なぜかどうしても欲しくなり、価格.comで調べてもホントに安いようだったので、夜になって突如「パソコン買って来る」と言い残して、あきれる嫁さんを残して買いに行ってしまいました。普段はこんな高額商品をその日のうちに衝動買いすることはまずあり得ないのですが。

 ほんとに決心して店に行きながら、それでもまだ「これください」を言うまでの儀式として、お目当てのパソコンをいじりながら何度も「ほんとにこれでいいのか?後悔しないか?取り返しはつかないぞ。」と自分との対話に5分以上没頭していました。ようやく心の決心インジケータが100%を指して店員さんを呼ぼうとした時、後ろから「これください」と男の声が---。振り向くと自分と同じ年恰好の男が店員さんを連れて私の買おうとしているパソコンを指差していました。「しまった!在庫が---」とあわてて他の店員さんを掴まえて、ようやく「あれください」と言いましたが、「あー、あれ今のお客さんが買われてしまったので---」と言われ、一瞬目の前が真っ暗になりました。しかしすぐに「でももしかしたらもう一台あったかも---」。最終決心した後に買い逃すほど悔しいことはないので、店員さんが在庫を調べている間、希望の光を信じて待ち続けました。

 待つこと数分、台車に大きなダンボール箱を載せ、「ありました!」と店員さんが戻って来たときは正直ほっとしました。でも---、一ヶ月くらい後になって気づいたのですが、優柔不断でめぐり合ったこの最後の一台、不良品でした。DVDの読み取り装置が不良でDVDの音飛びがひどかったのです。保障期間中なので無償修理はしてくれましたが、サポートセンターが「ハード上の問題ではないでしょうか」という私の訴えをなかなか聞いてくれず、訳のわからない操作や再セットアップを散々やらされました。最初に見たDVDが著作権切れのクラシック映画で、「クラシック作品のため、一部映像、音声の乱れがあります」と書いてあったのでこんなもんなのかなー、と思ってしまい、初期不良としてクレームできなかったのが敗因でした。

 こんな優柔不断な私がよく結婚できたな、と思います。


初詣の願い

2007-01-03 17:16:31 | 4コママンガ

 

 あけましておめでとうございます。初詣はもう行かれましたでしょうか。

 

 

 

 

 

 今年は折をみて登場人物紹介をしようと思います。身の回りの出来事を題材にはしていますが、上も含めてマンガは基本的にフィクションであり、特定のモデルはいません(いるというと差し障りもありますので)

 人三倍怠惰な私は、最近は人ごみの中に行くもおっくうなので、初詣は自宅の玄関前から高尾山の薬王院に向かってパンパン、とお祈りしておしまいです(写真上)。玄関からは左手に富士山も見えるのでついでにパンパン(写真下)。 マンションの上層階は便利ですね。東南東向きなのでベランダの正面には毎日多摩丘陵から登る日の出が見られますが、初日の出は寝坊して見損ねました。

 神社界や寺院界ではWeb参拝の是非が問題になってるようですが、目に見えるところでお祈りしているのだから、ちょっと遠いけど神様はちゃんと聞き届けてくれて、ご利益はあると信じています。でもお賽銭あげてないからなあ。まあしょっちゅう登っているので、行った時に後払いということで許していただきたいと思っています(入れても5円か10円ですが)。

 日本人は神社もお寺も特に区別なく、たいていは単に近いから、あるいは自分に都合の良いご利益があるから、という程度の選択基準かと思いますが、私も特に区別はしてません。願いを聞いてくれるなら神様でも仏様でもキリスト様でもありがたく拝ませていただきます。結婚式もカトリック教会でしたし(非信者は式の前に神父さんによる数回の結婚講座への出席が条件でしたが)。願いは山ほどあって絞り込むのは難しいですが、わざわざ足も運ばず、賽銭も出さずに何とずうずうしい、と逆にばちが当たらぬよう、控えめのお願いをしておきました。

 高尾山の薬王院はお寺ですが、ご本尊は飯綱大権現という神様の名で、権現とは仏様が日本の神様として姿を変えて現れたものだそうです。以前一日体験修行に行った時に、滝修行の後で聞いたありがたいお説教の中でお坊さんが由来を解説してくれました。飯綱大権現は(1)不動明王、(2)歓喜天、(3)迦桜羅天(かるらてん)、(4)荼枳尼天(だきにてん)、(5)弁財天の五相合体だそうです。これらはもともとバラモン教の神様ということですし、日本人の伝統的宗教観はおおらかですね。弁天様は神社に祀られていますし。昨年ダビンチコードを読みましたが、あのような西欧の宗教観とは根本的な違いを感じます。あいまいさの許容度が非常に高い日本語の特殊性とも合わせて、日本人の精神構造に大きく影響しているように思います。

 午前中これを書いてる途中で箱根駅伝が気になって、書くのを中断して結局駅伝観戦にしてしまいました。結局往路のリードを維持した順天堂大が優勝しましたが、昨日の往路の逆転は見事でしたね。東海大の佐藤選手の1区の激走も見事でしたが、順天堂の今井選手の5区の走りは圧巻でしたね。昨日は嫁さんの実家でうちの家族と嫁さんの妹(独身)とで見てましたが、順天堂大の活躍を見て嫁さんの妹が言いました「ニンテンドー大学があったらいいね!」。DSでDQJに夢中だった中一の息子は無視してましたが、もしあったら目の色変えて勉強するだろうになあ。もちろん入試科目(競技?)はゲームでしょうが。

 昨年は投稿の要領もよく分からず、書いた文章を投稿前に消してしまったり、絵がうまく張り付いていなかったり、と投稿の度に失敗してましたが、ようやく慣れてきました。基本的に金曜か土曜に更新していけるよう努力したいと思っています。明日から仕事なので今週は早めの投稿です。本年も何卒よろしくお願いいたします。

PS:(プレイステーションではありません)
 
千葉に在住の翻訳家のアラン・コテさんが私のマンガをフランス語に訳してご自身の日本紹介ブログNIPPONICA BLOGULAで紹介してくれました。私は大学の第二外国語はドイツ語だったので残念ながらフランス語は全く分かりませんが、フランス語に興味のある方はぜひ見てみてください。大学で習ったドイツ語(分かるというにはほど遠いですが)が社会人になってから役立ったことは一度もありませんが、フランス語が多少なりとも分かったらなー、ということは多々あったので、フランス語にしておけばよかったとちょっと後悔してます。ビジネスの世界では英語は当然として、ドイツ語よりフランス語が出来るほうが圧倒的にかっこいいのです。今年は私も遅ればせながらフランス語を勉強してみようかなあ。