
幻のケーブルと言われるWE単線ケーブル
オーディオで使って音が良いのは外側も、内側もシルクで巻かれたケーブルです
シルク三重巻きのブラックエナメルの音は素晴らしいです
その音の良さとは何かと聞かれれば、
伝えるのは、音の信号だけではなく「空気感」をも伝えます
その空気感は、細いワイヤーほど伝わる気がします
何だ空気感かよ、と思われる方もいらっしゃると思いますが
オーディオの音楽再生で最も重要なのが、感性に届く「空気感」だと思っています
出ている音の信号だけがちゃんと伝わればいい、
と仰る方はビニール被覆の太い線を使えばいいと思います
音を作らない、必要悪のオーディオ機器「ケーブル」
私はネットワーク同様に最も重要なパーツだと思っています
絹で丁寧に巻かれたWEケーブルが伝える、
まるで、演奏のその場に居るかのよなニアンスが伝わる「空気感」
この空気感が伝わることで、音楽がとても豊かに聞こえるようになると思っています
しかしそんなWEケーブルも万能だとは思いません、以前、能率の低いスピーカーを使っていた時は
肉付きが無く、骨を聴いているようであ、きらかに音が良いとは思えなかったです
スピーカーが空気感を再生出来る能力が無かったので魅力が奏でられなかったのかわかりませんが
また、アルニコ特有のちょとザラついた力強さは、固いワイヤーの方が合う場合も有ります
30年ほど前でしょうかWE755Aを手に入れた時

WE755Aには固めのワイヤーで結ばれていました
いろいろ変えてみましたが、結局オリジナルで付いていた硬い18AWGワイヤー
これが一番音が良かったように思えます
WE絹巻単線ワイヤーの音の良さを再認識し、奏でるのは空気感だと確信したのは
励磁スピーカーを使い始めてからでした
励磁を使い出してからも、様々なワイヤーを使いましたが
撚線はフラットな音の良さよりも、音の滲みが分かり、気になるようになりました
単線がいちばん励磁の音には合うと思い、単線ばかりを使うようになりました
そんなWEで単線で励磁のスピーカーケーブルとして使えなかったのが

外側は絹巻のブラックエナメルですが、内側が紙で巻かれたもの、紙の種類も何種類か有りますが
上記の18AWGで内側が油紙のような紙で巻かれたものは特に音が暴れてしまいました
細い22AWGや24AWGの紙巻は、紙の素材が違うのか意外に良い音に聴こえました

紙巻と言っても、様々なモノが有るのだと推測します、
やはり無難に音が良いのは、
絹巻二重のブラックエナメルでしょうか

外側の被覆は柔らかいので、ロウが塗られたものは良いのですが
塗られていないものは、ご覧のように解けてしまいます
両サイドに収縮チューブを入れて、ほどけないようにして使っています
どうにもならないほどほどけてしまったのは、仕方なくチューブを被せて使いました
比較的値段んも安かったので、WE120Aラインアンプは殆ど全てこのワイヤーで内部配線を行いました
絹二重巻きでも、そこそこ音は良いのですね
が、やはり三重巻は格別な気がします
三重巻きのブラックエナメルでWE91Bの内部配線は行いました

このアンプは何度も内部配線をやり直しましたが、勿論撚線でもやってみました
撚線と単線では全く別のアンプと言えるほど音が変わります
91Bらしいビシッと引き締まった音圧を奏でるには単線が良いと思います
但し当然「癖」が有りますから、フラットな音を求めるなら撚線が良いと思います
単線の音の個性は「音の魅力」だと思っています

スピーカーのワイヤリングも、電源部もこのWE単線ワイヤーを使っていますが
長いロールで売っているもので音が良かったものには出会えなかったので
短い2メートル程度で売られていたものをつなぎ合わせて使っています

ロールでお好きな長さに、と売られている18や16を買ったことも有りますが、
正直音はあまり良くありませんでした
目で見て被覆が硬そうなのは買わないほうが良いと思います




こんなケーブルの音が良い分けありません


励磁スピーカーと絹巻単線は魅力的な音楽を奏でますね