数回に渡り、禁断の励磁バッテリ電源のレポートを書き込んだところ
水素爆発の危険まで冒してオーディオを行うのは意味がない
自分はどうなろうと自己責任の範疇だが、他人に迷惑が掛かる行為はやめるべきだ!
との厳しいお言葉を頂き、私も知らずに投稿してしまい、
前回の申し訳ありません、以降バッテリーの投稿は致しません、
「危険を侵さないで聴きます」の投稿になってしまいましたが
危険を冒さないで、バッテリー使用ができそうなので、再度書かせて頂ます
前回の投稿の後
Tオーディオで長年バッテリーを使っていらっしゃる方や、FBやSNSで何人かの方々から、
そんなことは無い「使い方次第でバッテリーは安全である」との投稿やご意見を多く頂きました
1キロ四方の水素爆発の危険性を訴えた「N木氏」に連絡を取ろうとしましたが、
その投稿を書き込んだあと、励磁FBグループからも退会し連絡が取れなくなってしまったので
その危険性を詳しく聞けませんでしたので
自分なりにバッテリーの水素爆発事故を調べてみました
まず、バッテリーの説明書を読んでみますとその危険性が書かれていました
カーバッテリーは、充電時にガスの発生があり、特に充電終期には多量のガスが発生します。
ガスの種類は、+極から酸素ガス(Ǒ2)、
-極から水素ガス(H2)が1:2の割合で生成されるそうです
酸素ガスは、それだでは燃えませんが、可燃物が混在している状況で、火種があれば火災や爆発など激しい熱焼が引きおこるそうです
水素ガスは、かなり危険で爆発限界が極めて広く、空気中の濃度が4~75%発火点500℃で爆発するそうです
発生するガスの2/3は危険な水素ガスであり、火花・タバコの火、静電気なども引火爆発の原因となります
12Vバッテリーの充電終期、1Ah(1Aで1時間)で発生するガスの量は
分解される水の量 2.016ml
水素ガス量(H₂) 2.508リットル
酸素ガス量(O₂) 1.254リットル
発生する合計のガス量は 3.762リットル
つまり1Ahあたり 約2gの水から2.5ℓもの水素ガスが発生することになります
もう少し調べてみると
1、水素ガスは無色、無味、無臭の気体で人間の感覚では感じできないガスです。
2、水素ガスは地球上に存在する物質の中でも最も軽い気体(ガス)で、常温で空気に比べると 14.5 分の 1 、酸素の 16 分の1 と軽く、
空気中で漏れると水素ガスは上昇して拡散するとのこと。
3、水素ガスは、あらゆる気体の中で最も大きな拡散率を持ち、最小の密度と細孔、薄膜などから外部に漏洩しやすく、漏洩したガス
は広がりやすい性質を持ち、空気や酸素、窒素に比べると4倍以上の拡散スピードを持ちます。
4、空気や酸素と混合状態での爆発範囲(火がつく濃度)は
空気中 4 〜 75 vol%(常温常圧)
酸素中 4 〜 94 vol%(常温常圧)
と非常に広い性質を持ちますので、漏れたら着火源があれば爆発を警戒しなければなりません。
5、水素と空気や、水素と酸素の混合ガスによる発火温度はそれぞれ約530℃と約450℃で、着火エネルギーも極めて小さく、メタン
プロパンの 10 分の 1 のネエルギーで着火でき、着火すると炎は透明のため気が付き難く、水が生成され火炎の温度は空気中の水
素濃度が31.65 のときには 2000 ℃を超えます。
なるほど~
私の部屋は18畳くらいで、空気の量はだいたい75000リットルといったところだろうか
4%で引火する私らしいが、2.5リットルのガスではまず引火の心配はない
しかも空気より軽く、拡散は早いようなので、我が家ではガスは天井付近に溜まるようだ
そんなに高い天井ではないが、一般家庭よりは多少は高くしておいてよかった
なるどわかってきた
やはり床下などの高さのない、狭いところへバッテリーを置くのは、かなり危険な行為の様ですね
我が家の環境ではガスが充満することは無いようですが、それでも充電を行う場合は十分換気の必要性があるようです
無知な私でも、だいぶ水素ガスと爆発のことが分かってきました
ではまず、爆発を起こさないように使うには
当たり前だがバッテリーを正常に動かすことが大切、それにはまずは液面のチェックが重要らしいい
バッテリー液のレベルが「LOWER LEVEL」以下になったまま使うと劣化し爆発の原因になるとのこと
常に「UPPER LEVEL」と「LOWER LEVEL」の間を保たなければならないようだ、
半分を過ぎたら補修したほうが良いようですね
また、入れすぎも火災の原因になるようです、
液不足で劣化しスパークが発生すると、水素ガスに引火して爆発することがあるそうです
そう、重要なのが、「スパーク」
いままで楽しんでやっていたが、かなり危険な行為だったようだ
爆発を避けるには、絶対にスパークを起こさないようにすることが大切
まず、充電器を外すときは、充電器のスイッチを切ってから、クリップを外す
この順序を守ることが大切
そして、励磁機器との接続時にスパークを出さないためには
クリップを付けたり外したりではなく、スパークしない電源スイッチが必要
T社長にアイデアをお願いしてみたところ
T 氏:ロータリースイッチに抵抗を数段にわたって付けて徐々に上げて行けばある程度は防げると思うよ
あまり長くスイッチの途中で止めちゃだめだよ、
カチ・・、カチ・・、カチ・・、ぐらいで回してね
なんだかめんどくさそうなスイッチだが、火花を楽しむわけにはいかないので、
T社長に抵抗を提供して頂き、試しに作ってみました
24V用と、12V用の抵抗の容量を変えて、二種類を作ってみました
恐る恐るカチ・・、カチ・・、カチ・・、と回してみると、おっついい
まったくスパークが出ない
電気を消して、真っ暗な状態でも、大丈夫スパークは出ない
流石T社長、尊敬しちゃう
でも、念には念を入れて、このスイッチをシールドケースに入れよう
完全にシールドしてやればスパークは出ない、酔ってスイッチ回しても大丈夫
かなり安全な励磁電源となってきたが
更なる安全策を講じることにしました(俺も大人になったでしょう?)
まず一般的な自動車用のバッテリーは、スターターバッテリーと言われ
エンジン始動時に、瞬間的に大きな電流を供給することを目的につくられているそうです。
短時間に非常に大きな始動電流を必要とする、瞬発力のあるバッテリーですが、
一般的に、水がガスとして逃げた分だけ液が減りますので、精製水を補充するための注入口が必要になります。
充電する際に、水が分解されて水素ガスが発生するため、ガスを逃がすための通気孔が必要になりガスが放出されますが
もう一つのバッテリーはガスの放出が少ない、ディープサイクルバッテリー
の使用がいいとの意見もあります、メリットは少量の電流を長時間供給する能力に優れており
繰り返し放充電が可能なバッテリーだそうです
一般的にガス抜きや精製水の補充が必要ないしくみを採用しており、密閉構造を実現しています。
密閉型バッテリーには、完全密閉タイプとバルブで圧力を逃がす弁機構を有するタイプがありますが
いずれも、精製水の補充の手間がないため、メンテナンスフリー(MF)バッテリーとも呼ばれます。
MFバッテリーは、ガスの発生を抑えるため電極にカルシウム鉛合金を使用しており、同時に自己放電が少ないという特長を持っているそうです。
<密閉型の長所>
- 精製水を補充する手間がない。
- メンテナンスが困難な場所への設置に適している。
- ガスの発生が少ないので、爆発などの危険性が低い。
<密閉型の欠点>
- 開放型に比べて値段がやや高い。
- 電解液の比重点検ができない。
- 急速充電ができない。
と、ありますが、なんといっても最大の欠点は、大きく重い(40キロあります)
音的には、いまいちとの意見もありますが、水素爆発の危険はかなり少ないようです
とりあえず一つ買ってみました
バッテリーのガス爆発の危険性を十分認識して、正しい利用法で使い
スパークの発生を防ぎ
水素爆発の危険性の少ないバッテリーを使用すれば
励磁スピーカーのバッテリー電源も使用可能だと思えてきました
そこまでしてやる必要があるのか?
と言われるかもしれませんが、
はい!
十分にその価値はあります
私はこの可能性を諦めません!