私がスピーカーに求めるものは
リアリティー
バランス
聞き易さ
に加えて、
現実ではあり得ない、原音を超えた「私オリジナルの表現力」
私は、そんなものを求めているのだと思う
ただ、ばかげた大音量を楽しんでいるだけではないんですよ~
今回のㇵの字型配置したバッフルに、オープンバックでウーハーを取り付けるTA7396をコーナー型に設置したのは
音の一体感、バランスを求めて考えた末のセッティングでした
ほぼ狙いは当たりましたが、「原音に忠実でない」私の再生音はこのバランスが難しいのです(笑)
「原音を忠実」なほうが簡単だと思う
私の楽しみ、私オリジナルの表現力、これをバランスよくが鳴らすのが意外に難しいんです
バランスのポイントはやはり低音でした
まあスピーカーシステムの殆どは「低音のため」と言っても過言ではないと思います
我がTA7396バッフルも低音専用です、中高域はホーンむき出しのセッティング
低音をどう弾ませ、響かすか
私の好みは、
ボケない輪郭のしっかりした、張りのある低音
そんな低音は弾みます、弾んだ低域があれば、全体の音楽は楽しい、これが私の考えです
今回の、コナーバックロードセッティングは、自分でも意外でしたが
低域の輪郭が物凄くしっかりしました
量感たっぶりに、締まった響きの低音を奏でています
えっ!、
コーナー型バックロードで低域の輪郭が出る、なんて有り得ないだろ!
バックロードホーンは本来、低域の量を増やすためだけのもの
量を増やせば、ボケることはあっても、切れが良くなるなんてことは絶対にありえない!
と、言われると思いますが・・・、
私もそうなってしまうかもと、思って始めたのですが
それが引き締まった低音が弾んでるんですよ
今まで何度も書いてきたことですが、私オリジナルの表現力のひとつの、歪感無い大音量を奏でるには、
大量の空気を乱さず、沸騰させず、整って動かすことだと思っています
今回のセッティングでは、
バックロード自体は殆ど掛かっていませんので、実は低音を増やす作業は殆ど行っていません
注、大きな声では言えないんですが
ほんと言うと、長いバックロードの音は違和感があってあまり好きではないんです。
タン〇〇などの長~いロードが掛かったスピーカーの響きは良いと思いますが
いくらホール感等の雰囲気が出ても、ロードが長い低音は、
私には緩んで切れが悪くリアリティーに欠ける音に聞こえてしまいます
緩んで張りの無い音は弾みませんよね、だからあまりロードを長くかけた音は好きではないんです
リアリティーと量感・雰囲気、この辺の兼ね合いが、様々な音楽を楽しむうえで難しいところですよね、
これは確認も含めて、おさらいですが
後面開放バッフルの良さは、箱固有の音がしない開放的なサウンドが特徴的ですよね
開放的なサウンドの秘密は、
デメリットと言えるかどうか?後面開放は多くの空気を振動させることが出来るのです
振動板前の正相の空気と、振動板裏側の逆位相の空気を無駄なく響かせる後面開放、
サウンドをメリットにするも、デメリットにするも、背面のいわゆる逆位相の音の処理次第だと思います
デメリットかもしれないのは、
当然ながらバッフルが上手く用を無さなければ、正相の波と逆相の波が打ち消し合って音が消えてしまいます
それと大量の空気が動くことによって生ずる、乱れ
後方からも同じに出てくる空気の振動は、フロント以上に多くの間接音を伴い聞こえてきます
それと、これは音の特性でもありますが、前後の音は遮断しない限り必ずどこかで回折現象を起こし、
回り込んだ音はぶつかり合い、結果として音が滲むと思います
後面の逆位相の音を消そうと
箱に入れれば、固有の音が出て滲みが生じます
開放すれば位相の乱れ、間接音が増える乱れが生じます
オーディオルームという限られた空間の中で、振動した空気を上手く動かすことが最大のポイントだと思い
そんなことを考えながらの、後面開放でコーナーを使ったバックロードでした
箱なりや、逆位相消音も、回折現象も、間接音箇所もできるだけ減らしたと思ってやってるんですよ
相変わらずバカなことやってるでしょ~(笑)
そんな思いが叶ったのか、ほんとに上手くいき、引き締まった低音なんですが
ただやっぱりちょっと量が多いかな~?
子のセッティングのまま低音を少なくするのには、
空気の振動量を減らすには、スピーカー前面の絞り板を狭い板に変えるしかない
折角組み上げたシステムだが
結局全部バラシて組み直し
めんどくせ~!
禁句
そう言えば、日常生活でもありますよね〜〜
私も、多くの経験を、お陰さまで積んできましたので、多少は大人になったと思うのですが
最近、妻からよく言われるんです、
実は今日も〇〇〇〇と・・・、
貴方は、あ〜だからダメなのよ!
こうしなけりゃダメでしょ〜〜
ど〜していつもこうなのよ!
・・・・等々
と言われても
いいですか決して、言ってはいけない言葉があるんです
妻に:「自分だってそうだろ」
あ〜〜、
思っただけで絶対に見抜かれます
いいですか、嫌な顔しないで、
:「そうですね、ごめんなさい」
そしてすぐ、笑顔で、行動
これしか無いんですよ
理不尽?
そんな言葉の意味もわかりません
とにかく言われたら、言葉を返しちゃダメ
心に思ってもダメ、顔に出ちゃうからね
さっきも、会話の中でちょっと「妻の名を」呼んだら、
先程Lineが届きました
妻の名前に「さん」と、付けるか
神様じゃ照れるからからなのか「神さん」と呼べ?
で
俺のことは「すけさん」?
いちおう「さん」をつけてくれてありがとうございます〜〜
不条理?
そんな言葉知りません
良いですか皆さん、基本旦那は呼び捨てか、呼びやすいあだ名
奥様には敬意を表して「〇〇さん」若しくは
一言でも言い返したら
飯も作ってもらえないんですよ
夕飯は一人寂しくカップラーメンですよ
・・・・・、
朝だって、行ってきますと言っても返事も無い、
ふ〜〜〜
なんの話だっけ?
そうかマルチスピーカーの禁句だっけ
まあ、妻との禁句に比べたら、どーでもいいレベルの禁句だけど
いちおう禁句です
それは「めんどくせ〜」
あっ、これも妻との会話ではもちろん絶対禁句ですね
あ〜〜、ほんとに〇〇〇〇〇〇〜
マルチスピーカーのオーディオも日常の家庭も、
日々刺激的で、常に旦那は進歩しなければなりませんね
あっ、それからWE 597は壊れていませんでした
WEの単線がロールで買えなくて、途中で繋いでいたのですが
壁に押し当てた所につなぎ目があって、そこのハンダが取れかかっていました、
見た目は繋がっていたので、原因を突き止めるのが「めんどくさかった」ですが、原因がわかって良かったです
いちおう音が出る様になて、またセコセコと位置調整
これは本当に大変です、
でも振動板位置を、合わせないとピントが合わない
ホーンの音道がスムーズになる様に、更に調整
まだまだやることは、山のようにあります
めんどくさいなら、ふつーのスピーカー使えば良いのだが
・・・・、
いや、めんどくさいのでは無い
これは楽しみなのだ!
マルチスピーカーの調整も、いつ終わるとも、辿り着くとも、先の見えない事だが
楽しもう・・・・・、
そうさ人生も同じさ〜
楽しいのさ!
ね?、
実は二日で出来ちゃいました〜
苦悩と努力と閃きと、台風で暇だったのであっというまに出来ちゃいました〜(笑)
バックローディング・コーナーホーン・スピーカーシステム
写真を見て、えっどこが?今までと全く一緒じゃない
また、妄想だろ
さては、嘘こいてるんじゃなの
大袈裟に誇張してるだけだろ
などと思われても仕方ありませんが
いえいえ、そんなことはありませんよ、
クリプッシュにも、ヴァイタヴォックスにも、ハーツフィールドにも引けを取らない
理想の響きを奏でる立派な、なんちゃってWE・シャラー・クリプッシュの
コーナー型バックロードホーンスピーカーなんですよ
まあ、
確かに後ろと横の壁に押し付けただけで、設置を変えただけですから、
見た目はあまり変わりません
でも、昔のコーナー型ってわりとこんなもんだったと思いますよ(笑)
TA 7396バッフル、
これは平面バッフルとは違い、ストレートホーンに近い「ハ」の字型の形状に
ホーンの角度は約90°で作っています
オリジナルは18インチウーハーを使いますが、これを15インチ用に縮小していますが角度はオリジナルと同じです
構造も同じでTA 7396はバッフル板ですから、後面は何もない解放のオープンバック方式です
振動板の後方が密閉されたコンプレッションドライバーと違い、非常に多くの空気が振動板の後方にも出ています
⭐︎注、
音の綺麗な金属振動板の大型低域コンプレッションドライバーを使った低域ホーンを使う手もありますが
私はキレと迫力を備えた15インチの「紙」コーン型ウーハーが好きでこれを低域に使います
これはコーン型の欠点では無く、特徴だと思いますが、コーン型は前後に全く同じ音が出てしまいます
ホーン型のバッフル板に取り付けてあるだけなので、当然バッフルの後方にも同じ音が出ています
我がシステムの特徴でもありますが、高域のコンプレッションドライバーとの音圧を合わせる目的で
ウーハーの前面に絞り板を入れて低域のLansing 415にもコンプレッションを掛けています
これにより、一体感のあるサウンドを実現しましたが
ウーハーの前面を絞れば、当然後方に逃げますので、後方も音圧を調整する必要があるのです
本来絞るのでは無く、後面は大きな箱で密閉して塞いでしてしまうのが
濁り無く一番良いと考えますが、バックキャビティーの量が取れないと
全体の動く空気の量が少なくなり、低音の量と迫力が減ってしまいます
スピーカー前面の音と、背面の音をどう処理するかが、
今までは後面から出る音は、前面から出るクリアーな音を濁す
「邪魔な音」と考えていて
どう処理しようか、理想の巨大な空間で処理するのがいいと思いますが、なかなか困難ですし
消せない音をどうやって消そうか、聞こえなくしようかの
消極的な処理するのでは無くて
今回は、それなら最も効果的に利用してみようとの考えから始まりました
今回はコーナー設置型スピーカーを新たに作ったのでは無く
従来のオープンバックのバッフルを使い、
背圧調整の為に取り付けていたBOXを外して
コーナーの壁をバックキャビティーに使いました
後面に出た音はバッフルと壁で遮断されている為、
前面とは場所も時間も多少ずれて(送れて)背圧の音が出てきます
その背面音を当初、上下を塞ぎ両サイドから試して
重いスピーカー動かして、動かして、動かして、
せっかく綺麗に作ったバッフルに、木ネジで隙間を板で塞いで、
横では無く、下から背圧の音を出すのが一番違和感が無い低音でした
違和感が無いとは何というか、ドラムのドンドンの音を聴き比べたのですが、感性?感覚?の問題だと思いますが
下から背圧を出したほうが、量感もまとまりもトランジェントも良く、何より音楽のバランスが良く感じました
最終的に両サイドのバッフル共に壁に密着させて、コルクボードを二重に貼り付けて隙間は塞ぎました
上面は21ミリ合板で塞ぎ、隙間テープで完全に隙間を埋めて密着させました
これで空気の逃げ道はスピーカー下部の床との隙間だけ
懐中電灯で🔦光のチェックもしましたが、
フォールデッドホーンと言うからには、折り曲げ部分も必要で
申し訳ない、程度ですが折り曲げ板を入れてみました(笑、これはあまり効果は無し)が
とにかくコーナーバックロードホーンシステムが完成しました
これを、馬鹿げた設置と嘲笑っても構いません
またそう思うのも当然だと思いますが
この設置は目から鱗でした
私はいつもスピーカーを調整した時は、チャンネルチェックと、位相チェックにDENONのチェックレコードをかけるのですが
「このレコードはデンオンPCM録音装置を使って録音されています」
この一言を聞いただけで鳥肌が立ちそうでした
スピーカーが鳴っているのでは無く、
圧倒的な音圧と一体感を持って
ステレオ装置は、両サイドのスピーカーが、実態が無い中央の空間へ音を描く音響装置
今まではそう思っていました、部屋全体が音を奏でるとその感覚が全く変わるのですね
音像を描く、それは同じですが、リアリティー、実在感はまるで別物を描きます
女性ボーカルも、今まで中高域ホーンの向きを変えたり、角度を変えたり色々調整してきましたが
低域の音像が決まるとこの声の輪郭もピタリと決まるのですね
多少ダボつくと思われた低域は、全くその様な音を奏でません
濁りの全く無い、キレてクリアーで、
それでいて量感も雰囲気も素晴らしいて音を奏でます
コーン型スピーカーセッティングは背面処理で決まる、
そう昔から言われてきましたが、やっとその意味がわかりました
決して消える事のないコーン背面の音の処理
処理とは、処分する、消すでは無く
活かす事だったのですね
部屋の中で、音響装置によって動かされた空気が、無駄無く暴れず部屋全体で響いています
空気が暴れず乱れないと、気持ち良くボリュームがあがります
これは気持ちいい〜〜、サイコ〜
と聴いていたら、突然片ちゃんの高域が消えた
あら?、
(このGIPスピーカーは劇場型ユニットを使ったコンシュマースピーカーですね)
まずは劇場用スピーカー、
SR・PA、で用途は別れますが、劇場で聞きての観客に聴かせるためのスピーカーで
拡声、拡張を主としていて、多くの観客に画の演出として、
音を演じるのが目的
美女の語る声はより美しく、
迫力が必要なら更なる迫力を加えて、音で演じます
また、音の特徴は特にPAは柔らかく聞き易いだと思います
モニタースピーカー、
レコーディングスタジオやモニタールームで監視・検聴を目的としたスピーカー
音楽を作り上げる為に、偽り無く良い音も、悪い音も正確に聴き分ける必要があり
美声は美声で、ダミ声はダミ声のままありのままを伝えるスピーカー
音質は硬質な印象を受けますね
コンシューマー・スピーカー
いわゆる一般家庭用のスピーカーで
インテリアとして部屋に溶け込むデザインと、持つことのステータスを併せ持つ、
様々なユーザーの好みの音楽の楽しみを叶える、特徴的なスピーカーシステム
拡声・拡張や監視・検聴では無く、まさに音を楽しむためのスピーカーシステム
実は私はそんなコンシュマースピーカーが好きなんです^_^
JBLもプロ用をいろいろ使って来ましたが、好きなのは、
勿論憧れはパラゴンやハーツフィールドです
プロ用や劇場用は嫌いではありませんが、その性質上制約が多くあります
良くも悪くも劇場用スピーカーは、演じて聴かせるが目的で、
基本、嫌な音を出しません(ALTEC・JBL・EV等を使った場合は)
注、ボヤキです(すみませんが、日本製の特にSRでのコンサートはウンザリするほど嫌な音を奏でる物が多くあり、耳が痛くなり途中で帰ったこともあります)
ついでに低音もカットしてあって、重低音は出ません
モニタースピーカーは余計な響きは出せません、
ホール感、ライブ感、臨場感、など感じられず
(写真掲載は控えます)
でも、コンシュマーはそんな制約は有りません
(関西のおっちゃんは今年は自慢の13Aを持ち込みませんでしたが、氏の作るWE 13Aホーン一発が奏でるサウンドはとても魅力的で人々を魅了します)
作った人?、使う人?の好みで、時にとんでもなく嫌な音であっても、
でも、この音だけは誰にも負けない
この響きは誰にも真似出来ない
この歌声の魅力は誰が聞いても、絶品
そんな特殊な音とも取れるのも魅力の一つだと思います
自分の好みにあったコンシュマースピーカーが
そんなコンシュマースピーカーはバラエティーに富んでいます
本棚に置けるブックシェルフ型から、大型フロアー型など
ユニットの種類も、劇場やスタジオではありえない
リボン型、イオン型、コンデンサー型を含め、ダイナミック型やホーン型など様々な方式が楽しめます
スピーカーボックスの形状も、劇場で多く見られるフロントロードホーンやバックロードホーンもありますが
コンシュマーの特徴的なホーンは複雑なフォールデッドホーンや
そして、
ここにたどり着くまでに長い前置きでしたが、
いつかは使ってみたいと夢見ていたのです。
コーナーにスピーカーを設置なんてとんでもない
ボワンボワンの、切れない量がタップリでブーミーな低音か
ヒュー・ドロドロ、のオバケが出そうな淀んだ低音
そんなイメージの方も多いと思います
私がオーディオを始めた頃のセッティングもそんな感じでした
スピーカーは後ろの壁から離せ!、床から上げろ!
それが基本のセッティングと教わりました
確かにそれがスピーカーの特性を活かしたセッティングだと思います
遮蔽物や乱反射の影響を出来るだけ避けて設置するのが良いとされていました
確かにスピーカーやアンプの特徴がよく分かり
でも、
オーディオ機器が奏でるいい音ではなく
そのオーナーの音楽性とか人柄が奏でる、
個性的ではあるが、それが色濃くまとまりのある音楽で、
意外に壁にべったりとか、床べったり、又はコーナー設置の
中でも、
わりと好きな事で恐縮ですが、
1920年代にはホーン型をフロントで使いコーナーを利用したスピーカーが発案されていたようですが
現代に繋がる実用的なスピーカーの原型としては
1943年に特許出願されたクリプシュコーナー型バックローディングホーン
1945年のクリプッシュコーナー型フロントローディングホーン、
指向性の強いホーンは高域にのみ使用し
低音は前後に同じ音が出るコーン型を使用し、前後の音を巧みに使ったコーナーホーン
勿論音源はモノラル音源の時代
この特許を使って1947年にヴァイタボックスCN-191が発売され、高域ホーンと低域コーナーホーンの歴史が始まったのだと思う
翌年にはJBLがランシング最期のコナースピーカーシステムD1004を発売
部屋のコーナーを使い、壁をバッフル板代わりに
勿論日本の狭い家を想定してでは無く、アメリカやヨーロッパの広ーい
社交ダンスパーティーが開けるような部屋に、
1950年代に入ってからはオートグラフ、ハーツフィールド、等大型のスピーカーシステムが次々に発売され大型スピーカーの黄金の時代となりましたが
60年代に入ってステレオとなり、常に二本のスピーカーを使う事が前提になり
小型化していった気がするが
まあ、これらのスピーカーの特徴はなんと言っても、響き渡る低音
元々スピーカーボックスは低音を出す為に作られたと言っても過言ではないと思うが
スピーカー、一本で広い部屋に音楽を響かせようとしたコーナーホーン型は素晴らしい音を奏でるんですよ
現代では全く作られなくなってしまった、
そんな大型コーナーホーンの夢を追いかけて見ようと思います
果てなく続く、我がオーディオロマン
なんちゃってWEサウンドシステムの
次なるチャレンジは
私が、一番異臭を感じないスピーカー
理想とするスピーカーシステムは、SP一本のMONOサウンドなんです
フルレンジ一発でステレオ再生もいいですが、ステレオで二本鳴らすと、
理想はフルレンジでも、マルチユニットでもかまいませんが、
MONOレコードの良さを引き出そうと、
Altec515励磁をクリプッシュ ラ・スカラのBOXにダブルでシリーズ装着し
この805ホーンを中心に515を上下に二本ずつ、
モノラル専用スピーカー
異臭の原因、ピントのずれ(時間・素材・圧)が無いサウンドを目指し作り上げました
この方式により、紙の音は少なくなりましたが、
減った量感を補い出すために、4本の515を使ったのですが、正直4本は
515を二本だけのほうがピントがシャープですので
どちらにしても紙(コーン紙)の515が多いので、紙臭さの除去は必須です
紙臭さの異臭除去に意外に効果があったのが、
危険で批判の多かったバッテリー電源ですが、紙臭除去には効果的です
このスピーカーを駆動するアンプは、あまり好きではないんですが、クロス300Hz以上無段階のマルチアンプシステムです
211シングルのステレオアンプの左右を、上下に変えて使っています
左右独立のモノラルラインアンプの前にディバイダ―を入れていますので、
異臭をは放たない好みの音色で、音量調整幅も自在な理想的なスピーカー
このMONOスピーカーシステムの完成で、ある意味理想のMONOシステムは出来上がりました
そんな、ご機嫌なピントの合ったモノラルサウンドを聞いていると
STEREOシステムがまだ臭う・・・・、
臭って、
ガサゴソと様々なセッティングをまた始めていた次第でして・・・・
今取り組んでいるSTEREOシステム、改めてそのユニットをご紹介させて頂きます
低域はLansing415レプリカをWEのTE7396バッフルにシリーズでダブル装着し、
415の220Vの励磁電源は、上下のユニットで別々に整流、上がキセノンガス整流、
中域はAltec288Cを励磁改良しWE22Aホーンに装着している、励磁電圧24Vの電源はタンガ―バルブで整流しWE1048Bを4個±両極に入れている
高域はWE597Aレプリカ、7Vの励磁電源は12Vバッテリーをシリーズ接続して、
目標はこれらのユニットが奏でる音を、
Monoスピーカーシステムの音像と、同じように奏でるStereo システム
(笑)・・・・、無謀な挑戦だろうか?
実は最近は、中央で鳴っているMONOシステムをリファレンスに
そのピントを、STEREOシステムで再現しようと様々なセッティング密かに行っていました。
先日も書きましたが
タイムアライメントは物理的に振動板位置(ヴォイスコイル)を合わせることで音のピントを合わせました
※注
WE信者よりも、めんどくさい方々だった
かなり胡散臭い話だが、今回も一応試してみたが、
ディフェーザーとホーンの反射を利用している音の雑味を取り除いています
音の入角と反射角は等しいそうで、これをもとに計算した場合前面を平と考えて
ホーンの出口まで実測60センチだが、最短で74センチ、最長で118センチ
中間で95センチ
これをどう見るか、で一応やって見ましたが
結局実測の60センチで合わせるたのが、いちばん音のピントが良かったです
タイムアライメントでも、各オーナーの考えで様々な理論があるとおもいますが、
私は「反射距離」や「80%理論」ではなくホーン全長の、実測で計って
振動板ではなくヴォイスコイルの位置を合わせました
それが一番違和感なく素直なピントですね
話は少々遡りますが
私がTA7396バッフルを製作したのは、ミラフォニックサウンドシステムを再現しようとしてでした
このバッフルを使って鏡のように音源を再現するスピーカーシステムを目指したのですが
これまでもTA7396バッフルの音を様々な所で聞いてきて疑問には思っていたのですが、
実はこのバッフルを至近距離で聴くとボワンボワンの膨らんだ音になるのがかなり気になっていた
視聴距離を遠くに置くとこのボワンボワンはかなり治まるのだが
私の家の状況の様な至近距離ではこの膨らんだ音は、かなり気になっていて
音圧を掛けてみて初めて高域との違和感が取れて上手く鳴るようになったのですが
低域のコンプレッション(圧は)は掛ければかけるほど、低域の量は減る
コンプレッションドライバーを見れば分かるように、
555のようにフルレンジや、中には振幅を持たせるために空気抜きの穴が開いているものもありますが基本背面を塞いでいる
これと同じように私も当初Lansing415の前面に絞り板で圧を掛け、
後面にホームベース型のBOXを製作し密閉しました
キレのある低域の音圧は魅力的でしたが、
量を得るために、空気抜きの穴を開け、だんだん大きくなり
コーン型のこの背圧調整はほんとに難しい
TA7396バッフルを、今回は、コーナー型のホーンを参考に設置してみました
コーナー設置で両サイドから音が出るように設置
勿論上下に漏れますので多少はフタをしていますが、漏れ漏れ状態です
いずれちゃんと音漏れを防ごうと思っています
低域バッフルをコーナー設置したのは正解でした
女性ボーカルのピントを合わせるのに
高域のWE22Aホーンをいくら調整しても、女性ボーカルは甘いフォーカスで、
声のピントのポイントは低域だったのですね
低域をコーナー設置で、背圧片側のみ出る様にして初めてシャープなピントが得られる様になりました
まるで音が出ていない真ん中に鎮座するモノシステムからステレオの歌声が流れています
モノシステムとはまた違った、ゆったりとした音の量感ですが
これはこれで楽しい、果てし無く続くスピーカーのセッティングですが
今回だけは、このまま音楽に聞き入ることが出来そうなセッティングです
:どうせJBL375を励磁改良しただけだろ?
:前回も書いたじゃないか
と言ったあなた、いえ前回のJBL375をそのまま励磁に改良しても、
問題だらけの375では、594の高音質を得るのは無理な話でした
375の最大の問題点?は、
本来高音質音を圧縮して「遠くへ歪なく、純度の高い音を飛ばす」目的のコンプレッションドライバーを
こともあろうに、「至近距離の家庭で聴く」ために
音を殺すデッドチューンが施されたのがJBL375
コンプレッションドラーバーの要ともいえる、音を圧縮するフェイズプラグ
音の純度を下げずに圧縮するため、金属製のフェイズプラグが古来から使われてきたが
遠くへ飛ばす音声拡張が目的の音を、家庭の至近距離で聴くとなると、いくら音響レンズで拡散させても、強烈で
「ちょっときつい」
もっと音の純度を下げるには「響きの鈍い素材で」音を殺すフェイズプラグ作るしかなかったのだと思う
当時の新素材で響きの鈍い、プラスチックのフェイズプラグと音を拡散する音響レンズを使って、至近距離試聴を可能にしたJBL375で、
一切の妥協を排した594Aの名を語るなんて絶対にできませんね
594Aの何が凄いのかは先日のブログでも書か出て頂いた通りですが
究極の理想を求めて設計された594Aが、555ほど多くの人に認知されなかったのは、
その卓越した精度で作られ超高性能サウンドを発揮するための、
バランスが取れる紙のウーファーが無かったためです。
バランスの取れない音は悪臭を放ち、あのスピーカーははたいしたことはない
となってしまい、結果として
WE555は数多くのメーカーがコピーしましたが
WE594Aは、認知度が低かったせいか、精度が高すぎた為か、わかりませんが
ほんの僅かなメーカーしかコピーしていませんでしたので
オリジナルはもとより、コピー製品でさえもなかなか手に入らない超貴重品
WE594Aは、90年近く前に作られたモノですが、
当時のアメリカの国力を揚げ、当時最高の技術を結集し造られたコンプレッションドライバーです、時代が違えばNASAに匹敵と言っても過言ではありません
原点であり、実は到達点でもあった最上位の高域用コンプレッションドライバーです。
WEを熱く語るオーディオマニアは「皆さん」これを持ってらっしゃいます、
594Aを使って、初めて「お~凄い!貴方はWEマニアですね」と認められる、
まあマニアの印籠の様なもの
えっ?私でっか?、
あたしゃ貧乏人ですさかい
そんたら高級品もちろん持っとりゃぁしません
せやさかい、あっしはWEサウンドなんか語ったことなんかありゃあしまへんがな・・・・・・、
持っているものも、全てな~んちゃってWEの製品ですさかい・・・
どうせ貧乏人がやってるセコイオーディオでまんがなー
・・・・・・・、
でも、なんちゃってWEサウンドなら、いつも自信をもって語っています!
(笑)
私のように、「なんちゃって」でもいいからWEサウンドを味わってみたい、
とお考えの私と同じ貧乏人の皆さん
朗報です
あっ、一応ご忠告させて頂きますが、
なんちゃってWEは、「たぶんWEサウンドってこんな感じかな~」程度の
お遊びのWEサウンドであることをご承知くださいね
さて、今回の594A制作はどこで行っていると言ってしまうと
宣伝になってしまいますので、どこのショップとは言いません
とあるショップでWE594A風のコンプレッションドライバーを密造しています
正統派のWEサウンド〇ンクやWEサウンド〇ボなどの、本格的なWEショップでは
もちろん本物の594Aをゴロゴロ所有して、マニアに販売していますが
あたしゃ怖くて値段を聞いたことがありません
聞いただけで心臓が止まるまかも知れません
以前買った方の話ですとレクサスISと同じくらいとのこと(グレードは分かりませんが)
※注、独り言
以前見栄でやっと買ったISは30万キロしか走っていないのに、虚しく廃車となってしまいましたが、
15年前にISではなくWE594Aを買っておけばバラ色の人生だったかもしれません・・、
まあ後悔しても仕方ないですね
今回はなぜか、「制作してることをブログに書くな!、秘密なんだからな」
と、強く言われているので、どこのショップとは言えません
密造は犯罪なんでしょうか?
だから口が裂けてもどこの店が作っているか言えません、ご想像にお任せします
まあ、間違っても正統派のWEショップではありませんね
当然、新製品がズラーッと並ぶ販売店でもありません、
この店で新製品はと言えば、昭和の製品しかないような某オーディオショップ?です
そんなお店の二階の屋根裏部屋で密かに進められているWE594A密造計画
まず、今回の密造が凄いのは、超高精度のような雰囲気の精度で作られているフェイズプラグ
先日お邪魔させて頂いたGIPさんでは、オリジナル以上の精度でこれを作っている
見るからに精度が高そう
以前エル〇スさんの594Aも見たことはあるが、これもなかなかの高精度だった
今回の密造計画でも精度の高いもので作ればいいのだが、
大きな声では言えないが、この密造者はわりと手先が不器用
紙でも木でも原型を作れば、誰か削ってくれそうな方々はいると思うが、
それを作るのもめんどくさかったのか、使われたのはJBL2445Jのフェイズプラグ
JBLの強力なアルニコの375は先ほども書きましたが、プラスチックのフェイズプラグだったが
貧弱なマグネットに変わって、今度は響きの良いものが必要になったのか
2445Jだけはフェイズプラグが金属製になっている
多分ジュラルミンのような金属で、オリジナルの砲金だったかな?真鍮だったかな?忘れたが
それとは違う響きだが、一応響きのいい金属製フェイズプラグ
何本2445jを落札したか知らないが、UFOの様な残骸がいくつも転がっている
この2445の金属製フェイズプラグを使って
それを納めるケースは、何と純鉄並みの金属を使って削り出して作っている
励磁では特に磁力を伝えるケースが大切、JBLやALTECは鋳物だが、
鋳物の磁力伝達力は低く、そんな劣った素材は使わないとの事
今回の密造では伝達力の高い極秘の金属が使われている
勿論、重要なポールピースも透磁率の高い高級金属を贅沢にも削り出して使っている
パー麺・・・・
いや、ラー麺ジュース?
密造ですから、使われている金属はご想像にお任せします、
励磁コイルはお手のもの、歳で肩がいたいからもう巻かないと言っていながら
最近また上手くなってきたようです
いよいよ最後は振動板だが
オリジナルと同じアルマイト仕上げの美しい4inch振動板を使い・・・・
なんてことできないので(笑)、ここは2445Jの振動板を使うが
この2445の振動板で使われているエッジは、硬くて動かないことで有名なダイヤモンドエッジ
貧弱な磁力を補う為に、動かない振動板と金属のフェイズプラグが使われたのだろうか
オリジナルのロールエッジが手に入れば、それを使うのが一番いいと思う
375のダイヤフラムでもいいと思うが、
密造者はなにやら、エッジ部分を切り取って、マイラーエッジなるものに張り替えている
写真は、超企業秘密だと撮らせてもらえなかった、
288の様なタンジェンシャルエッジの振動板があればいいと思うが
まあ、ダイヤフラムは、オーナーが、本来の高域に使うのか、中低域に使うのかで使い分ければいいと思う
何といっても、励磁型は電源を切ればもちろん磁力が無いので、振動板の交換は簡単にできる
私の夢はWE594AにWE24ホーンを使い、低域にはフォールデッドホーンを使ったシステム
夢が叶うまでは、励磁改良の288-16Gと805ホーンで我慢するしかない
でも今回の密造は気合が入っている、密造者の以前のクルマのナンバーは594だった
594に惚れ込んだ男が、夢を叶えようと、様々な励磁改造を行い、模索し
辿り着いた最高の密造品かも知れない
もし、どうしても594をリーズナブルな価格で使いたい方は、
ショップを訪ねてみては如何だろう
594-T