前回の写真です
前回の写真です
木製ホーンが天吊りされて、取り合えず完成しました
木製でも、大きなホーンを一人で持ち上げるのは苦労しました
置き方は縦スリット方向に設置、通常の22Aで言うと私の行っている
横ロール設置です、スロートだけは横にロールしています
そのホーン開口部には湾曲した板を取り付けて
ホーン開口部の音の乱れをある程度制御できたと思います
両サイドの真ん中が高くなっているのが分かると思いますが
この丸みを厚く長くすると音が柔らかくなりますが
面白さも多少減ってしまいます、面白いものです
通常のロールが掛かっている22Aでは気にならない、ホーン開口部の乱れですが
ストレートにした場合は、この開口部の乱れがかなり気になってしまいました
試作品で聴いたときは。その音の乱れが気にならなかったので
試作品で勝手についた、湾曲を真似て開口部に設置しました
試作品は簡単に作れるように薄いベニア板で作ったから
勝手に開口部が湾曲してしまったのですが
これが怪我の功名とでも言いましょうか、意外にも効果的でしたね
ただ天吊りにして今までと音色がずいぶん変わったのが気になります
555ドライバーが上、597Aツイーターがウーハーとの間に設置
低域・中域・高域の順に並んでいたユニット配置に比べると
違和感の有る音出しです
これからいろいろ調整致します、
とにかく、意外に重くて疲れました
若かりし頃JBLの生々しいサウンドを聴いて、鳥肌が立つような興奮を覚え
オーディに目覚めて
JBLサウンドで奏でる最高のオーディを極めようと突き進み
様々なJBLのスピーカーを楽しんで
自分なりにですが、その頂点のサウンドを突き詰め、奏でられたと思っています
やがて巷の時代の流れとともに、音を楽しむ音楽の楽しみ方が
少々暴れようが、多少歪もうが、それらの占める割合が40%台で
50%以上は「聴いて楽しい」が占めていた
楽しい音楽を奏でるスピーカーの時代から
B&Wやマーチンローガン・アポジー等々時代の最先端を聴き始めて
音の楽しさよりも、質の高さ「特性の良さが」50%以上を占める
質の高い音で音楽を奏でる、そんなオーディの時代に入ったのを肌で感じ
JBLのリアルで楽しいサウンドの「時代はもう終わった」と痛切に感じ
古いダイナミック型を処分して、最新スピーカーへと進み(?)ました
そんな質の高いスピーカーを鳴らしきり
次なるハイエンドサウンドの頂点を目指し
アンプも次から次へと進化?していった
音の良さ質の高さを求めて、SPの能率は下がり
それに応えるアンプに変わっていった
求めていた質の高いサウンドを得られる度に、「何か失うもの」を感じていたが
質を求めて進むしか、
他に手段は無かった
やがて、自他ともに認めるようなサウンドを奏で始め
そのハイクオリティーなサウンドに酔いしれ
聴くレコードもJAZZやクラッシック等々のハイクオリティーな
ソフトを聴くようになり、その音楽ジャンルにも慣れ浸しむようになり
かつて聴いたレコードを聴くことが何やら下品な時代に反するような気がしていたが
何気なく10代の終わり、上記写真の18の頃に聴いていたレコードを聴いてみたとき
楽しくない
ワクワクしない
興奮度ゼロ
そんな我がオーディオに疑問を感じていたが、まさか昔に戻ることはもうできない
ハイエンドを進むしかない!
そう自分に言い聞かせて、通ったオーディオショップやオーディオフェアで
出会うサウンドに、やはり行き詰まりを感じ、疑問を感じていた
その時すでに
WE618Bの素晴らしさは知っていたし手に入れていた
WE755Aも手に入れていたので、WEに片足は突っ込んでいたが
音の良さを求めたハイエンドオーディオに取り入れてもいい、
古のWE機器程度だったが
音の良さに疑問を感じ、音の楽しさに改めて目覚めて
WEやLanshingの奏でるサウンドを聴いたときに
私の求めるサウンドの遥か頂点にWEサウンドがあるのが分かった
我が求めるサウンドは質を求めるハイエンドではないと気が付き、全てを処分
WEをやりたかったが
WEが嫌いですごく抵抗があった
ハイエンドサウンドを求めていた頃、
憧れのレビンソンやチェロアンプを手にして
ショップの出口の近くで「無駄なことを」とボソッと言った
ほんとに腹が立つジジイがいた
我が愛機LE8TをWE755Aの「成れの果てのSP」と言ったり
コッターを手にした時もWE618Bを聴いたことあるの?
と、ほんとに腹が立つジジイだった、
そのジジイはWEマニアで、店の人もまともに相手せずに
出口のあたりのパーツ売り場で何やらボソボソ皮肉ばかり言っていた覚えがある
あのジジイのWE論が嫌いで嫌いで、極め付けは「JBLなんざWEの粗悪品」だよ
そんな言葉が許せず、ジジイが好きだったWEが大っ嫌いになった
だから生涯WEサウンドを奏でるつもりはなかった
(今でも純粋なWEサウンドを奏でるつもりはありません)
腹が立つ思い出話から話を戻します
聴いて楽しい、ワクワクする、そんな自分の求めるオーディオサウンドを見つめなおし
見上げた時そこに有ったのは
古のWEと云う会社やLanshingらが奏でた励磁サウンドがあった
あくまでも私の求めるハイエンドサウンドその頂点に
WEやLanshingサウンドが有ったので
べつにWEサウンドを奏でたいわけではない
だから、オリジナルWEでもレプリカでも改造品でも構わない
これらのユニットが奏でるサウンドが
私の求める、先ずは楽しく、
そしてリアルないい音であればいい
だからオリジナル製品に拘るつもりはない
まあ、買えない僻みと言われればそれまでだが
正直オリジナルWEサウンドは、いいと思うものもあれば
天然エコーサウンドで素晴らしいボーカルも奏でるが、
現代音楽が奏でられない、ただの懐古趣味のサウンドでもある、と思っている
最近、中国や韓国のお金持ちがWE劇場サウンドを奏でる動画をよく耳にするが
そのサウンドは全然楽しくない、昔の音
にしか聞こえない(笑)
仕方が無い事だと思う私はWEサウンドが好きではないので、
WEサウンドを奏でようとは思っていないのだから
自分の求めるサウンドを奏でるために
WEやLanshingのユニットを使っているに過ぎない
昔のWEのロールホーン、それは狭い劇場でホーンロード稼ぐ「苦肉の策」なのか
音に表現力を持たせるための「手段」なのか
その回答を自分なりに出してみたい、その先に自分の求めるサウンドが見えてきそうな
今日この頃です
訳の分からないタイトルですね、すみません
ホーンスピーカーにおけるロールスロートの役目は何か?
かつては劇場のスクリーン裏の限られたスペースに設置するために
スロートをロールさせたり、行ったり来たりの折返しさせたり、果ては
捻じ曲げたりして工夫して設置していたのは
実際の距離を稼ぐだけでは無く、他に音造りの目的があった様にも感じています
ホーンスピーカーのスロート部分の役目は何と無くですが
アンプで云う、NFBに思えませんか?
ロールが長く伸びたのは、深く掛かったNFBで
逆にストレートのショートホーンは、無帰還アンプの様にも思える
無論、根拠のない私の勝手な思い込みです
それにどちらが良い悪いではなく、音をどう奏でるかの、
音作りの違いです
比較的オーディオマニアは音の純度の高い
無帰還アンプが良いと云われる方が多いいようです
その方々はNFBが掛かると音の純度が下がる
音に活力が無い、音が濁る、等々の言葉を聴きます
音そのもの純度に拘りを持つ方は、無帰還アンプが音が良いと仰る様です
でも私は、無帰還アンプには、音の良さを決定づける
音のコンプレッションが足りないと感じます
私の良い音のキーワードでは、音の純度よりも
音の力、音圧が大切だと思っています
その音圧のキーワードを叶える様な鳴りっぷりの無帰還アンプは、
あまり聞いたことが無いです
音がだらだらと締まりなく、スピーカーから音が離れない
音が飛びださない
表現力が乏しいので、結果として音に躍動感が無く面白味を感じません
良い音の「音色を聴いて楽しむ」には無帰還が向いているのかもしれませんが
私の求める「躍動感あふれる音楽を楽しむ」には、
NFBアンプのほうが適していると感じています
ネガティブ・フィードバック・アンプ、何だかネーミングのイメージが悪いですよね
でも、ネガティブとは消極的や否定的な信号回帰の意味ではありませんよね
ネガティブとはマイナス信号をフィードバックさせている、と私は教わりました
この音作りのフィードバックが、何となくロールしたスロートに共感を感じます
同じユニットを使ってもスロートで音はだいぶ変わります
スロートが細く長いと低音が響きます
短いく太い方が高域まで伸びます
これをかつてのWEではWE555ユニットを使って同じ再生帯域を
ホーン開口部もほぼ同じ大きさのWE12AとWE13Aホーンで行っていました
高域用のWE12Aの方がスロートが短くスムーズ、
細く長く入り組んで複雑なスロートのWE13Aは低域に
一度この12・13の組み合わせをマニアのお宅で聞かせて頂いた事がありますが
繋がりも違和感無く、余りの音の良さに驚きました
ホーンの使い方でここまで広帯域を奏でて、555サウンドここに極まれりと感じました
そんな12Aと13Aのサウンドが無帰還、帰還とは言いませんが
旨い組み合わせですね
WE13AやWE15Aは上手くNFBを掛けているという感じがします
対するWE24AやWE25A等のストレートのショートホーンは
無帰還アンプの様なストレートで純度の高い音に感じます
繰り返しますが、アンプ同様どちらが良いか悪いかでは無く
用途と好みで選び鳴らせば良いと思っています
さてさて、今回の我が22Aストレートホーンは
NFBを賭けた様に低く重く厚く等の音色を付けロールスロートにするか
抵抗無く純度の高い無帰還の様な魅力を狙うストレートスロートにするか
まだまだ先は長い様にも感じます
やっと完成したWE22Aストレートホーン計画
・・・・・・・・
実は早くも座礁気味なんです(笑)
ホーンとスロートの取り付けに時間を要し考えましたが
作り始めてみると、わりとすんなり解消しました
硬いカエデの木を使って取り付け、治具を作りいホーンに取り付け
ロールスロート専用に作りましたので、
ストレートのスロートを使うには大きさが違うので
10センチくらいのアダプターを造る必要がありますので、
いずれ作る予定ですが
とりあえずはオリジナル22Aのロールしたスロートを使ってみます
WE22Aでは一般的に基本と云われる、ロールを上にした設置で
縦ロールと云った設置法でいよいよ音出ししてみると
あれ?
何か音に鮮度が無い、チョット籠り気味な音
いわゆる、嫌いなホーン臭さが残っている
おかしい、こんなはずでは・・・・
テストで作ったべニアホーンん時の
あの鮮烈さが無い、音が飛び込んでこない
想った音は出ませんでした、試しにホーンを横向きにしてみると
なかなか良い感じ、先ほどよりは音は綺麗に伸びる
やっぱりスロートを横にした、縦スリットのほうが
音がクリアーで私には好みの音が出る
かなりいい感じになったが
何やら失うモノもあるかな?
簡単に縦横に向きを簡単に変えられるので、何度も向きを変えてみる
聴く曲にもよるが横のほうが無難と言えば無難な気がする
どちらも良いような、悪いような・・・・・
こんなふうに、どちらも良いようにも悪いようにも思えて
はっきりと、此れが良いと言えないときは、
満足した音を奏でていないからなんです
曲に合わせてチャンネルディバイダーや上下のアンプの出力を調整しても
満足がいくような、不満が増加するような
ピークディップが激しすぎる、音楽にならない
何を言おうとしているか分からないと思うが
結論をいうと
このホーンは失敗作だったという事です!
陶芸家なら叩き割る
キャンカーが壊れていなければどこかでBBQの薪にする、そんな失敗作です
入り口を付けて犬小屋にでも改良するしかない?かな~と思っていたが
いやいや、考えろ!
なんで思ったように鳴らないのだろう
試作、台座用を経て、三作目でこのホーンを作ったのだが
最初に作ったぺらぺら合板で作ったプロトタイプの音は素晴らしかった
素晴らしいとの基準は
F0やらカットオフの特性がどうのではない
音を聴いた私が、
「おおすげ~!」ッと、感動する音を奏でたかどうか、だけだ
テストで作ったホーンは今まで聞いたことが無いような
素直でストレートな素晴らしいいサウンドを奏でた
そんな音を聴かせてくれたプロトタイプべニア板ホーン
ペラペラの合成の無さが作った偶然の産物で
ホーン出口の二面が綺麗に湾曲しているのが分かる
この湾曲した曲線が良い音を作っている気がする
いままで何度も経験したが、
湾曲していない直線のホーンが作る音は、籠ったり、強いピークが出たりして
音に癖が出てしまい、嫌いなホーン臭を伴い、
スッキリしたいい音を奏でた経験が無い気がする
ホーンの出口は直線ではなく円を描くか、湾曲が良いと思う
そんな想いから出口に改良を加えてみる
オーディオは自分の好きな音を奏でれば
自分がいいと思えば、それでいいのだとは思います
自分の好みの音を探し出し奏でるには
製品を買い替えることでも出来ると思いますが
自分で音を奏でるモノを造ってみると、音の傾向や違いが分かり
自分の好きな音が見つけられる近道だとも思っています
まあ貧乏人のひがみと言われればそれまでかな
お金持ちは製品をとっかえひっかえして音を学び
貧乏人は試行錯誤で物を造り上げて音を学ぶ
(笑)
でもほんとにそんな傾向かな、
貧乏人の特権マイハンディークラフト
アンプや他のモノも作ってきましたが
やはり今まで作ってきたもので一番多いのはやはりスピーカー
LE8Tや755Aの8インチは何台作ったかな?
はっきり覚えていないがだいぶ楽しんできました
そこで得た経験を基に
天邪鬼な音の特性を上手く使って、
自分の好みの音を奏でる事が多少出来るようになった気がします
物の作りでも変わるし、
そのセッティングでも大きく音が変わる、天邪鬼な音
プレーンバッフルなど最たるもので、置き方、設置方法で全く音が変わります
前後に同じ音が出るバッフルの使い方を基に、アポジーやマーチンローガンも経て
古のWEバッフルにたどり着き、様々な経験を基に作り上げたWE&Lansingシステム
そんな今ステレオシステムは、自分が思い描いた満足する
マイサウンドとしてサイコーのサウンドを奏でると思っています
もう一つmonoサウンド、ホーンを使ったマイサウンドシステム
ホーンシステムは周りに大馬鹿なコンクリートホーン派が沢山いるので
私如きがコメントもできないが
それなりに研究してきました
勝手な持論ですがホーンはMONOシステムがいいと思っています
モノラルシステムを本格的なホーンで鳴らす、そんな長年の夢を叶る今回のプロジェクト
その夢のプロジェクトを始めるきっかけは友人から譲ってもらった
約100年前のWE555Wコンプレッションドライバー
WEオーディオマニアの必需品であり、
私の周りのオーディオマニアは当たり前のように皆さんこれを使っています
組み合わせるホーンはWE15A、WE13A、WE14A、WE22A、WE16A、WE25A、WE14A、WE6A
多くのホーンを使っている方々の555を聴かせて頂いてきました
が
とてもとても素晴らしくいい音だとは思いますが
はっきり言って、私の聴き方ではかなり不満がありました
多くはロールホーンで響きはいいのですが、私の好きな「音圧が足りない」のです
16Aが一番私の好きな音圧があるのですが、
金属ロードで増幅された音圧は濁りもあります
純度の良い、音のキレイなストレートがいいと思っています、
WE6Aや11Aは音はきれいですが
円形ホーンの素直な音で、その素直さがなんとなく物足りなく、
力強い音圧も私の求めるものではない気がします
そこで、私の好きな音圧を奏で音を求めて、変形ストレートを作ることにしました
やっとブログの本題に戻ってきました(笑)
私の好きなマイサウンドを描くには、
素直できれいな円形ホーンサウンドではなく
力強く心に飛び込んでくるような、個性的なマイサウンド!
今回のプロジェクトはそんなサウンドを求めて、
コンプレッションドライバー最強の音圧と言われる555の魅力を引き出します
なぜ最強のドライバーと言われるかというと、
構造からコーン型と同じ極性の動きが出来るからだと言われています
極性のルールですがL1(+)にプラス信号が入った場合
振動板が前に出ると云うルールはありません
基となったWEではL1にプラスの信号が入った場合
磁界からVcコイルが外に出る
これがルールですが、コーン型スピーカーはこのルールーでは
振動板が前に出て、第一波の音を作りますが
375や288など、殆どのコンプレッションドライバーはこのルールでは
構造上このルールだと振動板は正相の信号では
後ろに下がり第一波の音を作ることになります
このルールで振動板が聴きての方向に動くコンプレッションドライバーは
555だけなのです
その為か555は音が最も強いドライバーと言われています
まあ、音は波ですから単なる俗説かもしれませんが
他のドライバーに無い広帯域に及ぶ音の強さを感じます
その力強さをさらに強調するために?
塗装は、音反射の良くないワトコオイルをチョイスしました
響きが鈍いので更に低い音が出るように感じるのですが
果たしてどうなる事やら、やってみなければわかりませんが
塗装までも拘った、マイ・サウンドは今回どんなサウンドを奏で
オーディオの喜びを得られるのか
楽しみです^_^