今日はオーディオ回顧録のような日記です。
いつも、何の参考にもならない愚痴のような日記ですみません
ウェスタンエレクトリック、その音の世界に
どっぷり入り込んできてしまった今日この頃だが
ん?、まてよ
そもそも、おれはあまりウエスタンサウンドには興味がなかった
いや、一時期はウエスタンエンスーを含めてウエスタンを嫌ってさえいたのに
今更なぜウエスタンを?
以前オーディオを真剣にやっていた時も、
知り合った方々のお宅へ御邪魔まさせて頂いて、様々な音を聞かせていただいてきたが
ウエスタンサウンドにはあまり興味を示さなかった
憧れもしなかった
そう!
オーディオ製品は憧れから始まるのではないでしょうか?
憧れた製品を見て感動し、聞いて興奮し
無い金を工面してやっと購入
しかし、そのころには次の憧れが現れる
その悲しい繰り返しだった
過去において
我々世代は、オーディオ製品との出会いは、まず雑誌
そして当時は結構いろいろなところでオーディオフェアが行われていた
知人のお父さんに連れられて行った、
オーディオファエアで中2の時に初めて出会ったJBL- L200B
あの時の感動は今でも覚えている
みたくれはあまりカッコ良くなく、ボロッチいスピーカーだったが
あの鮮烈な生々しい音が、私をこの世界に引きずり込んだ
その時もらったJBLの横長のカタログ、パラゴン、やオリンパスが載っていた、
ずいぶん長いこと宝物のように持っていたが、今はどこに行ったのだろう
その感動を少しでも手にいれたいと、すぐにアルバイトをして、
ローンでLE8Tを買ったのがオーディオの始まりだった
あの頃の愛読書と言えば、「FMレコパル」
あの表紙の奇怪な絵は今も何号か頭にある
いつかは表紙のちゃんとしている
ちょっと大人の雰囲気のFMファン、の読者になろうと思っていたが
結局「レコパル」ファンだったな~
そのオーディオフェアの後に出会った雑誌で
さらにオーディオの興味を深め今日に至っているのだが
「世界のステレオ」
当時レコパルの十倍以上した超高級雑誌
が私を更なるオーディオの世界に引きずり込んだ

その中で最初のページで紹介されていた
サンスイのAU-607をみて「かっこいいこれ買おう」
またアルバイトをして自分で買った最初のアンプであった
それまでは親戚から頂いたテクニクスのレシーバーや
どこかで拾ってきたニッコー?のアンプしかもっていなかった
それからすれば初代AU-607は超高級な素晴らしいアンプだった
そしてその雑誌で一番憧れたのが、
世界最高峰の組み合わせとして紹介されていた、
JBL-L300とマークレビンソン-LNP2、SAE-2600、すごいー
組み合わせ価格600万以上の超豪華なシステムであった
まあセクエラのチューナやナグラのデッキが高かったんだけどね
2千5百円の雑誌をやっと買って読んだ、身分の私には想像を超える
組み合わせで、いつか見てみたい、触ってみたい、でも
「買いたい」とは恐れ多くて言えなかった、思い出の
そんな雑誌であったが、
でも結局
LNP2、L300、SAE2600は同時には使わなかったが
夢かなって使うことができた
今でもJC-2は現役で使っているし
L300は無いが、JBLはL220とL150が元気に鳴っている
夢は持ち続けてよかったと思っている
そんな夢が詰まっていた雑誌であったが
何を言いたいのかといえば
その
雑誌にウェスタンエレクトリックの記事があったのだが、
当時その記事を読んでも全く興味を示さなかった、
野口晴哉コレクションの幻の名器として紹介されていた、
が、
憧れることはなかった
この本は当時の教科書よりもよく読んだのだが
この記事には全く興味を示さなかった
つまりマークレビンソンに興味を持ったのも、
ウェスタンエレクトリックを知ったのも同時であった。
なぜウエスタンにはには興味を示さなかったのだろう
見た目はぼろいし、かっこいいオーディオ製品には
程遠く、何の興味も示さなかった
その後も、オーディオやっていればやはり
オーディオ機器の大元はウエスタンだよと聞かされ
へ~やっぱりウエスタンはすごいのかーと思い
その後
幸運にも何度かウェスタンを聴かせて頂く機会があったのだが
最初に聴いたのは30年近く前になるだろうか
真空管が205Dでホーンを使ったシステム、
ドライバーは何だか分からない
暗い小さな部屋で青白い光の真空管を眺めながら
本当に小さな音で、音色も暗く何が良いのかサッパリわからなかった
聞いた後オナーではなく紹介者に感想を聞かれ
「あなた、こんなオーディオやっていて楽しいの?」
と心では思ったが
「聞き疲れしないナチュラルな音ですね」
とか言ってきたような気がする
そのあとも何度かほかの方のシステムを聞いたが
私の認識では
ホーンシステムで音量は比較的小さく、
上手く鳴らしている人だとふわっと浮かぶような音で
歪が無く、耳障りの良い音で
皆さん鳴らされていた
今では、当時の私の認識が間違っていたと思うが
正直、あの頃は、ウエスタンマニアは偏屈者の宗教集団に思えてしまった
こいつら「何か飲まされてる」んじゃないのか?
「何を?信じ切って」聴いてるんだろうこの人たちは
何処かの店で集団催眠かなんかに掛かって騙されているだけじゃないの?
そんな風に思っていた
みなさんごめんなさい
でも当時のウエスタンファンは本当に怖かった
JBLファン、アルテックファン、タンノイファンでさえ
みな、あの曲はあれがいい、その曲だったらこれがいい、とかオーディオ談議できたのだが
ウエスタンファンにそんな他人の意見に頭を縦に振るような、雄おらかな人はいなかった
小さい声でボソッと「これ以外はダメ!」
ついでだから言うと、元来オーディオマニアは暗い輩が多いいのだが、ウエスタンマニアは
それに輪をかけて暗くて、しかも因業な輩が多かった
やっぱり新興宗教だよ~
私が当時最大の疑問に思っていたのは業務用のプロ用機器で
しかも大きな劇場で大勢の人に向けて鳴らすシステムが
「あんな小さな音のはずがない」し
何百人のお客様に音の感動を聞かせなければならないのに、
あんな漂うようなふわっとした音しか出せない
ろくでもないメーカーだ!と思った
だが、彼らには怖くてそんなこと言えなかった
なんでだか分からないが古い機材をただコレクションしていて、
これが最高と唱える宗教集団にしか思えなかった
みなさんの中にも同じような体験をした方はいませんでしたか?
ちなみに
最近聞かせて頂くウエスタンサウンドは本当に素晴らしい方が多いです
先日15Aを聞かせて頂いた方ですが歪が無く、ほんとにいい音で鳴らされていて、
いい音とは、如何に空気を歪まずに振動させることが出来るかだ!
と知らされ、久々に私が衝撃を受けた方もいらっしゃいます
この音と昔出会っていれば、私もまた違ったウエスタンサウンドが奏でられたろうに・・・
正しく鳴らせば、他に類を見ない唯一無二の素晴らしい音、
ただ好きか嫌かはわかれます。
当時そんな印象の悪い中でも
WE-755Aが私が購入した物では最初のウエスタンとの出会いであった
が、これも
大好きだったJBL LE8Tを散々貶され、その元祖がこのスピーカーとのことで
半分敬意を評して半分は意地で購入したもので
WE755Aに憧れはなかった
憧れないオーディオ製品はだれも買わないと思うが~
まあ憧れないが、確かに音にはやっつけられた
うーんでもやっぱりWE755Aは憧れだったのかな~
WEははやっぱり出会いが悪かっただがら、それ以上WEにのめり込むとは絶対に思わなかった
禁断の麻薬WE755Aや
一度でも聞いてしまうと、中毒症状を引き起こし、持たなくては音楽が聴けなくなってしまう秘薬WE618Bを手にしても
当時ウエスタンにはやはり憧れは無かった
結局、憧れたのは
レビンソン、LNP2L 、ML6L、6Lシルバーパネル
チェロ、アンコール、パレット、パフォーマンス
JBL、B&W、マーチンローガン、アポジー、etc
いろんなアンプやスピーカーをつかってきたものだ
結局何が言いたいのか
今は
WE91Bをもっと早く聴いていればよかった!
ずいぶん遠回りをしたものだ
やっぱりオーディオは出会いが大切、
もっと早く正しく鳴らされたウエスタンに出会っていれば・・・・
そんなことを考えるのもまた楽しいですね