永遠のテーマでもある良い音を語るに、まず反対の音から考えてみます
良い音の反対は、悪い音ですが、
わかり易く表現すれば「煩い音」ってことになると思います
うるさい音って何だろう、どんな音だと思います?
物理的に周波数Hzで表せるのかか、それも音圧レベルのdbで表すのか
世間一般的の煩い音「騒音」などは、測定器のdbで測定することが出来ますが
音楽を楽しむオーディオで「うるさい音」とは何かをネットで調べると
ノイズ、いやな音、嫌いな音、不快な音等々とあります
爆音は煩い音と言われる方もいますが、小さい音でも煩い音はうるさいですから
周波数のHzや音圧のdbの単位で客観的に表現することが出来ない
感性が嫌う音だと思っています。
感性が判断するであれば、これは人其々で違って来ると思います
よく料理の「味覚」に例えて五感の感性の事を書きますが、
今回は「嗅覚」で例えてみます
私、いちおうお客様と接する接客業で、臭いに関して気になり調べてことが有ります
臭いも一応数値はあるようですが、
その表現判断は心理的な判断で、生理的レベルでの感性の表現となるようです
まず、匂いを様々な香りと判断し、生理的にいい匂いとか、悪臭とか判断するのですが
匂いは「音より」難しいです、支障が無い方なら「音」は大体どんな音で認知出来ますが
匂いは、物理的に匂いが有っても、それを認知できない「自分の匂い」という匂いがあるそうです
自分の匂いは何故か自分では分からない事が多く、そのため自分は無臭だと思っている人が多いですが
それは間違いです、年齢と共にしっかり臭っています、が
なぜ「自分の匂い」が分からないのかというと、
単純な理由でいつも嗅いでいるからだそうです
何時も嗅いでる匂いは、匂いが有っても、「脳が匂いと判断しない」のだそうです
匂いが無いと脳が判断するから「どんな強烈な香りを放っても自分では分からない」
なるほど、
いつも嗅いでいる自分の家の玄関の匂いは無いと思っているが、他人の玄関は匂う事があります
その他人が、我が家に来れば、きっと全く同じことを思うのでしょうね
また、一週間ぐらい家を空けて久々に帰ると、玄関が匂ってることがあります
人が居ないと臭ってくるものなのか?なんて、勝手に考えますが、
違います、脳が自分の匂いを忘れただけです
久々にかいで匂いが有るなら、それが貴方の家の匂いです!
「嗅覚は」良い悪いの前に、まず匂いと感知する必要があります
普段あまり嗅いだことの無い、何かチョッと違いがある匂いであり
脳が「匂いと」感知して、心理的・生理的レベルで判断し、
感性が「快感」に感じると「いい香り」、逆に「不快」に感じた場合は「悪臭」となるそうです
あくまで一般的な理論ですが
人間の憧れでもある、甘味を感じられるような「淡い匂い」は、
「いい香り」となることが多く、逆に
「濃度の濃い強い匂いは」不快を感じ「悪臭」となる傾向が強いそうです
一般的なにおいの傾向は有りますが、そ
れを感じる「五感」は全ての人が同じではありませんから
良い悪い、好き嫌いは、その人其々で多少の違いはあると思います
悪臭でもいい香りでも、普段嗅いでる匂いは、あまり感じなくて、
あまり嗅いだことの無い匂いを、生理的にどう感じるかですからその判断に大切なのは
より多くの匂いを嗅ぐ経験値が必要な気がします
匂いは、その経験値を基に生理的レベル心理的レベルで感性がどう感じるか
で良い悪いが決まってくるように感じます
如何でしょうか?私は、「音」も同じようなものだと思いますが
「いい音」とは、感性が「快感に感じる音」であり
不快や、うるさく感じるのが「悪い音」だと思っています
単なる空気の振動だった音が、聴く人の経験で作られた感性によって
なじみの無い不快な音として認識されたのが、煩い音の正体だと思っています
普段小さい音で聴いている方が、大きな音を聞けば
大きな音は唯それだけでうるさい音と判断されるかもしれません
自分が聞いたことがないジャンルの曲を聴かせられれば、それもうるさい音となるかもしれません
「いい音は人其々」その人の経験値で違って来ると結論付けると
理系の方々から「いい音は単なる好みではない」と云われてしまいますが
そうです
私も仰る通り、人其々の好みだけとは思っていません
「本当にいい音は単なる個人の好みでは無い」と思っています
いい音は誰が聴いても、物理的にいい音なんだと私は思っています
だから私は、我が家に聴きに来られる方々に
「こんな大音量は聞いたことがないが、大音量もいいもんですね」
「初めて聞くジャンルですが、いい音楽ですね」
等々、
初めて聴いても、感性が喜んでいただける音
そんな、音作りを目指しています