新事務所を開設し、
各方面の方々からお祝いを頂き
ありがとうございました
オーディオの知人から、ちょっと変わったお祝いを頂きました
スワロフスキーの招き猫と一緒に送られてきたのは、
一枚のレコード
意味深なジャケットの「チャイコフスキー、交響曲六番」
指揮者はテオドール・クルレンツィス ?
誰だ?知らん!
そんなことより
何故、開業祝いがチャイコの6番「悲愴」なんだ?
・・・・・・、
まあ、単純に考えれば私はこの曲は好きで、
レコードもそこそこ持っている
十二枚くらいかな?
やっぱり定番はムラちゃん!
ムラヴィンスキー・レニングラードの演奏が一番好きです
初めてこの曲を通して聴いて、
すげ~、と感動したのがこの演奏だったのもあると思いますが
6番の三楽章が好き、そんなこと言ってる奴は「まだまだだね」
と、言われたこともありますが
単純に三楽章のグイグイ力強く、テンポ良く行進していく演奏が好きです
仕事でも「今日は嫌なことがあるんだよな〜」
なんてグレーな朝は、三楽章だけ聴いて会社に行ったこともあった
6番三楽章を心の中で聴きながら立ち向かった
苦難の場面が何度もありました
もう一つ好きなのが朝比奈隆さんの演奏
もうずいぶん前ですが、晩年の朝比奈さんがサントリーホールで
ベートーベンの交響曲を演奏したときは5番と7番だったな聞きに行きました
素晴らしい演奏で、拍手がいつまでも鳴りやまなかったのを記憶しています
ベートーベンも素晴らしいですが、このチャイコの6番も素晴らしい演奏です
驚異的な力強い演奏で、爆発的ともいえるかなりの熱演です。
オーディオ的にも、音楽的にも大好きな一枚です
ベートーベンやほかの演奏では味わえない、
情熱的な朝比奈の演奏では、これが一番かもしれません。
チャイコフスキー最後にして最高の傑作と言われた(注、私がそう思っているだけかもしれませんが)曲
6番の初演から9日後に亡くなったと聞いています
一番は出だし軽快に、二番でため込んで、三番で大爆発し、四番でならずの底へ・・・・、
まともな精神状態の人では解読不能な曲、
たぶん作った人の精神状態もかなり不安定だったのではないだろうか
まあ六番を語るときりがないですが
そういえばこのレコードと招き猫のプレゼントしてくれた知人と
この六番についていろいろ教えてもらったことがある
そう言えば、朝比奈の六番も彼が持ってきてくれたレコードだった
そのときだったかな?
何故この曲に「悲愴」という副題が付いているのか語ってもらったのを思い出した
知人:この日本語の副題「悲愴」はチャイコフスキー自身によって名付けたと言われているんだけど
本来の副題のпатетическая(パテティーチェスカヤ)をそのまま日本語訳すると
「熱情的・感動させる」といった意味なんだよ
おれは悲愴よりこっちの副題のほうが正解だと思うんだよ・・・
そんなことを言われた記憶ががあるのを思い出した
そうか、今回彼が開店祝いにこのレコードを持ってきてくれたのは
事務所開店が「悲愴」ではなく
人生や、商売や、もちろんオーディオの先輩として
新事務所を作ってことで、お客様や周りの人々に
「情熱的」に接し、「感動」させるような活動をしろと
そんな想いのこもったプレゼントだったのかもしれない
早速レコードを掛けられるようにオーディオをセットしました
スピーカーはマーチンローガンで、交響曲はちょっときついですが
名実ともに品の良いシースルーのパーテーションとして活躍しています。
さあ、今日も三楽章聞きながらがんばります、
あら、意外に良い演奏ですね〜
これは、もしかしたら深い意味は無く
単に「良い演奏だから聴いてみな」
的なプレゼントだったかも知れません
(笑)
まあとにかく
ありがとうございます
頑張ります!