
オーディオ界に燦然と輝く迷器パラゴン!
えっ知らないの?
では詳しくご説明致します
その起源を辿ると1966年、
昭和44年に始まった、チョー怖かったオープニングで始まる
ウルトラQ
そして出演者はほぼ同じで、名作の特撮怪獣シリーズが始まったのが
ウルトラマン
そしてそれが何故か二作目でセブンとなり大ヒット、もーこれを見なければ
友達からハジキにされた、誰もが毎週必ず見ていた名作
ウルトラ・セブンで最高潮に達した
私の記憶だとウルトラQから連続して出演していた、アンヌ隊員はここまでだったと思う
そのアンヌ隊員に諸星男が、カラヤン指揮でリパッティ演奏のシューマンのピアノ協奏曲をバックに
自らウルトラセブンの正体を明かし、M78星雲に帰っていって
終了となったのだ・・・・・、あれは悲しかった〜〜
が
暫くの(4年)間をおいて、
なんと帰ってきた
それがメンバーも全て変わって、主人公が「おじさんから」ヒーローになった気がした
第二弾その名も、帰ってきたウルトラマンとなり、
ウルトラマンA、ウルトラ万太郎、レオ・・・
この辺はもう大人になっていたので、流石にみていませんでした(笑)
1976年、この帰ってきたウルトラマンの、第42話に登場したのが
「PARAGON」なんです

全長80メートル、体重4万9千トン、出身地はストラ星
ストラス星人が地球を別荘にするために連れてきた「蜃気楼・怪獣!」
蜃気楼を作り出し地球人の視覚を妨げたり、自分を巨大な幻影に見せることもできる
得意技は「金縛り光線」を放ち、瞬間移動もできる、蜃気楼かく乱怪獣
しかし最後はお決まりの、スペシュウム光線にやられ富士山火口にて、
あえなく焼死した怪獣
それが蜃気楼怪獣、パラゴン
なんです〜〜
えっ違う?
違ったの?
せっかく得意分野を説明したのに〜
あ〜疲れた
あ〜スピーカーのパラゴンね〜

まあどっちも怪獣だけどね
視覚の蜃気楼か、音の蜃気楼かの違いでどちらも同じ蜃気楼怪獣・・・・、
一応説明すると、1957年168万円で発売されてから、1985年350万で完売するまで
30年間販売された(製造は25年とも言われている)世界最長の発売年数を誇る
オーディオ界の化石と言われる、恐竜のような怪獣
記憶に残るのは製造ラインにのらずに、フレッド加藤様をはじめとする職人が
手作りで通算1000台ぐらい作ったらしい
全長2630メートル、体重だいたい300キロ、出身地カリフォルニアJBL
正式名称は"The JBL-Ranger Paragon Integrated Stereophonic Reproductor"

・・・・・・・・・・・・、
ちゃんと書きますね(笑)
JBL パラゴンは実は「怪獣」ではなかったんです
私は音を聞いて、怪獣の雄叫び、を放つスピーカーだと思っていましたが
意外にもパラゴンの意味は
「模範」
素晴らしいものの手本、という意味だそうです
☆(そこの貴方、あれが〜とか言いながら、笑っちゃ失礼ですよ)
とにかくスピーカーのお手本として作られたのが“パラゴン”なんです
作られたのはステレオの始まりと共に作られ、ツーウエイユニットが主流の時代に
スリーウエイで、これからの時代の、未来を見据えたお手本として作られたのが
ステレオ一体型のオールホーンスピーカー

パラゴン
すごいですねー
30年間も売られていたんですよ、そんなスピーカありますか?
そんなに音が言い訳でもないのに(笑)
☆注、私は出会いが悪かったので、怪獣は好きではありませんでした、初めて聞いたパラゴンは、低域の切れが悪く澱んだような低音と、キツく異色な075が、がまでる雄叫びのようなサウンド、あ〜やっぱり怪獣のスピーカーなんだ〜、と思ったのが第一印象、後に聴いたのはフェライ○モデルの最悪のモデルだったことを聞きましたが
まあお世辞にも音がいいとは、いいがたいスピーカーでしたが、
反面、類を見ないその容姿や、独特なサウンドステージを描き出す魅力も唯一無二

そんなパラゴンを愛する、パラゴンさん
怪獣らしくうるさく鳴らせばいいのだが、
いい音しか体が受け付けないパラゴンさんは
なんと、ALL励磁に改造してしまった

しかもオールタンガーバルブ整流
鳴らすアンプもマランツモデル7とモデル9の組み合わせ
タイトで綺麗な響きのサウンドを奏でている

よせばいいのにさらに、今回ボイスコイルリングを砲金性に替えたのだ
やっと本題に入ります

我が288は、オリジナル287に使われていた金属製のボイスコイルリングに戻したのだ
コンプレッションドライバーの心臓部、振動板を支えるリング
残念ながら288も375もこれがプラスチックで出来ている

375の励磁は知らないが、288の元は励磁287
励磁は電源を切れば当然磁力が無くなる、
だから蓋を外すのも振動板を外すのも簡単だった
しかしアルニコVマグネットになってからは蓋を外すことはできなくなった、
振動板交換も簡単にはできなくなった
コストダウンと、誰でも簡単に交換できるようにと、
プラスチックに振動板を貼り付けたアッセンブリーで作られたのが
288と375
励磁からアルニコVへの変更、金属からベークライトへの変更
これらは音質のために行われた改良では無かった、と思うのは私だけではないと思う
設計者の理想、設計、発売
どの時点の何を持ってオリジナルというかわからないが
パラゴンさんは、JBLパラゴンを、オリジナル以前の妄想オリジナルに改良したのだ

それから
今回の真鍮リング、私も交換したとき戸惑いましたが
音質がガラリと変わり、音圧が上がり、全体のバランスがくすれるんです
それはWE594Aが、紙のウーハーと音質が合わなくてバランスが悪く
評価されなかったそれによく似ていると私は思います

このリング交換は、かなりハイレベルなリスクを負います
憧れのWE594Aが持つ音質に、限りなく近いかも知れないと思われる音質を奏でます(笑)
並みのウーハーでは594A並にバランスが崩れます
魅力を生かすか
バランスを求めるか
優美な魅惑の音質と共にパラゴンさんの苦悩が今日から始まります、ね^_^