
SOUND DESIGN社のフルデジタルアンプ
SD05と言われてるアンプ
一部の熱狂的なファンに支持されている謎のアンプだ
手元にあるのはSD2005X02と書かれている
たぶんこれがシリアル番号だと思う
この謎のアンプを調べたところ
このアンプを設計した石田氏は、SONYに在籍してデジタルアンプやCDプレーヤーの設計をされていた方とのこと
残念ながら石田氏は2013年にお亡くなりなられたそうです。
サウンドデザイン社はSONYを退社後立ち上げて、
SD05アンプは2005年から2009年くらいまでの間に
当初、100台の製造を予定されていたそうですが、
最終的に200台が製造されたそうです
謎のアンプである理由は4年間で200台しか製造されなかったその台数の少なさでしょうか
部品を厳選してコツコツと作られていたようである
手元にあるのは最初期モデルのようです
入力はデジタル同軸が2系統、光とコンポジッドの計4系統、それとアナログ2系統の入力を備えている。
これらの入力はオーナーの要望で何パターンかあったらしいい
出力は100Wとのことで
いわゆるプリメインアンプと言っていいのであろう

当時国産アンプに興味のかなかった私は
SONYのアンプの音はあまり聞いたことがなかったので、SONYのデジタルの音と
SD05の音がどう違うのか、わかりません
大昔のSONYと、言っても「F」の時代はなんとなく覚えているが、固く角のある、よく言えば切れ味のある音?・・・40年近く前の音だから・・・
まあ、そんな印象だったが
SD05の音質は意外に柔らかい
固さがないと言えばいいのか、クリアーな音でありながら角が尖っていない音
フルデジタルアンプと言われるこのアンプ

デジタルアンプというと、私は音に角があるイメージだが
このアンプは聞きやすい
技術者が理想の理論だけで作ったのではなく
設計者は音楽を奏でたりしていた方なのであろうか
私が言うのもおこがましいが、
音楽性があるアンプというか
演奏の雰囲気を演出できる力を持っているアンプである。
音の特色はあまり無いというか、言い表しずらいが
基本はやはり無色透明と言ったほうが良いのであろう
今回は、手持ちのWE755Aとマーチンローガンの異色の比較で聴いてみたわけだが
スピーカーのトータルバランスでWEのほうが良く鳴っているが
無機質なこのアンプに似合う音色は、やはりマーチンローガンなのであろうか
というか
このアンプはたぶんあまり高能率のスピーカーは考慮していない気がする
高能率のスピーカーだとちょっと広域のピーキーなところが顔を出す
WE755とは
インピーダンスも合わないのかな?
WE755の高域のおいしいところが薄れる

無機質なWEサウンドは、やはり何か足りないものを感じてしまう
WEサウンドには熱が必要なのかもしれない
WEサウンドはやはり
”触るなキケン”
こう忠告があるアンプが似合うのかもしれないですね
(笑)
やっぱりこの熱を全く発しないSD05アンプは
今どきのちょっと能率の低い、B&Wなどのスピーカーと合いそうだ
もちろん純正とも言っていい組み合わせの

PSD社製のスピーカーとは相性抜群である。
何度も聴かせて頂いたが
抜群のサウンドステージでを奏でる。
今更だが、そこのアンプの作るサウンドステージは一聴の価値ありですよ

埼玉のPSDでは、ログハウス視聴室でいつでもこのサウンドが堪能できます、
予約をすれば、いつでもKOとのことですのでぜひ足を運んでみてください。
200台しか製造されなかったこの希少なアンプを
今回使わせて頂き誠に光栄です。
まだまだ巡り合えない名機が、巷にはたくさん潜んでいるのでしょうね