オーディオ再開!レコードで音楽を楽しもう

オーディオ、シアター、ゴルフ、etcみんな中途半端な趣味だった、もう一度このブログと共にオーディオを再開!

WEが選んだ球

2021年09月27日 08時09分16秒 | オーディオ


オーディオは楽しい、そして難しく、奥深く、謎だらけ

 

其れを人は泥沼とも言う^_^

 

 

WE 141を改造したフォノイコを使っていますが、

 

そのフォノイコに使用する球なんですが

 

またいつも通り

「良い音と、楽しい音」どちらを選ぶかで、迷いに迷ってドツボにはまっています 


 

WE141Aは本来、WE142Aや、WE143Aのパワーアンプに内蔵されて、

その前段として使われた前段増幅アンプ、

 

※注、ほんとに注意ですがゲインコントロールは有りますが電源ONでこれを使ったら大変なことになるアンプ

 

ブースターアンプとして使われたとも聴いています

 

 

構成はWE618Bで受けて、V1に6J7、V2には6SN7で増幅する600Ω受、出しのアンプです

 

その昔は大した部品が使われていないことから、貴重な618Bを取り出し残骸として

廃棄処分で捨てられたらしいが

もったいない精神の私は、この141Aに18A電源を繋いでみて、

その音質にびっくり

音の良さに惚れて、ちゃんと可変できるボリュームを付けて、

 

初段アンプとして長年使ってきました

 

注、私はプリアンプやコントロールアンプとは、

フォノイコやトーンコントロール等が付いているアンプを称するのであって

あくまでも初段増幅だけのシンプルなアンプ141や120Aアンプはラインアンプというか

やはり前段増幅アンプであると思っています

 

 

その後、WE120A型アンプがメインになってきたので、

141Aは改造してフォノイコライザーとして使っています

イコライジングカーブはわりと適当ですがRIAAに程近いカーブとなっています

 

 

今回悩みの種はこのWE141Aフォノイコの増幅管

 

141はWEのオリジナルなのになぜか、WEの真空管を使わずに

 

初段増幅にRCA 6J7を使へとの指示が書かれています

 



V2には6SN7を使った、自社のWE真空管を使わない前提のアンプ

 

 

誰がどう見ても安物メタル管RCA 6J7を

 

同等管で、電圧も同じで

 

超高級で世間の評価も超高い、音の良い「WE348A」に変えて

 

 

聴きたいと思うのはオーディオマニアとして当然の選択だと思います

 

願いをかなえて、

やっと手に入れたWE348Aでまさに

 

最高の音質、最高の品質を楽しんでいましたが

 

確かに音はよくなるのだが、失うものも多いのです

 

 

 

「WE348A」真空管とはWEの様々なアンプに使われてきた

名真空管と呼んでいいWEを代表する真空管で、市場価格も高額です

 

使われた機器ではWE120Aや130B、ラインアンプや

 

WE最高の音質と言われる、音の良い133A等のアンプ

  

パワーアンプでは1940年に作られたWE124Aなどが有名です

WE124Aアンプでは「お金持仕様」と「貧乏人仕様」が有り、

 

リッチマン仕様では、出力管にWE350Bを使い

WE348A・WE274Bを使いなさいと示されています

 

貧乏人は仕方ない、

6L6で、6J7と5U4Gでも音は出ますよ、との表示があります

 

貧乏人金持ちは嘘です、(笑)

大切なのはこの二つの表示の球をシャッフルしないことでしょうね

 

 

 

WE124Aと同じ350Bをプッシュプルで使ったアンプで

1947年に作られたWE142Aがあります、124の後継と言っていいと思います

私は縁あってWE142型を使っています

 

 

※注、WE124の初段はWE141とほぼ同じですが、141とは明記されていません

後継の142やパラプッシュの143で、前段に141が使われるようになったようですね

 

 

WE124Aと後継のWE142Aの二つ同時に聞き比べたことはありませんが、

WE124Aアンプほうが軽やかな響きで、音が良かったように感じます

 

私はこの音の良さはWE348Aによるものだと感じていました

 

 

後継WE142Aアンプは、前作WE124Aとは違い、

出力がWE350Bでも6L6でも、

 

初段は6SN7を使い、整流管も5U4Gのみです

安物の球を使うようになったので、

 

142は124の省略版だ、ともいう方もいます

確かに音の傾向はかなり違います

 

 

某、高級雑誌でもWE124Aのほうが評価は全然高く

 

まあ、一聴するとWE124Aのほうが確かに音が奇麗で響きも良いと、私も思います

 

同じ350Bを使っている、WE124AとWE142Aの音の違い

 

これは初段のWE348Aの音の傾向の違いと言ってもいいのだと思います

 

 

WE124AではWEの「丸金の」指示通り348A真空管を使ったほうが音がいいと思います

WE348Aは素晴らしいサウンドを奏でます

 

 

WEの指示の通りが一番音が良い

 

今のように〇貧や〇金で別れるのではなく

 

純粋に音で評価していた時代の、WEに選ばれた真空管が一番いい

 

 

それは分かっていて、常に肝に銘じているのですが

・・・・・、

 

何度も同じことを繰り返しているきがします、過去にも音の良さを追求し、

高品質・高音質を求める時期があり

 

 

フォノイコに改良する前のラインアンプで、一度141に348を使ってみた事がありましたが

思った音にならすに、すぐに手放してしまった過去があります

 

あの時とは今は違う、聴き方も周りの装置も、俺という人間も成長した

今度はフォノイコだから、絶対に高音質・高品質は当たり前

 

絶対にモノになる素晴らしいサウンドを奏でるはずだ

 

と思い

 

再度WE348を試してみました

 

お品のある高音質で音は素晴らしい、

絹のような肌触りも心地よい、

官能的でその音の良さに酔いしれるというか

 

 

WE 348 Aはやっぱり凄い、もうこれしかない!

 

 

 

と、自分に言い聞かせて

最高の声の響きや弦の響きを楽しんでいましたが

 

 

 

先日友人が聴きにこられて、久々にドラムセッションのレコードをかけたら

 

あらららら~!

 

 

「打楽器が弱い、柔い」

 

 

今までもなんだか少し打楽器が弱いなー、とは感じていましたが

 

これが「品位のある音、高音質」なのだ、と言い聞かせていた気がします

 

 

これほど弱い、つまらない音だったとは・・・・、

音の良さに気を取られていました

 

そうなんです、この高音質なサウンドはつまらないのです!

 

 

 

俺が求めていたのは、音楽の楽しさ

音楽の躍動感

演奏者の情熱が伝わるリアリティー

 

高級な真空管では、この熱や、力が、なかなか伝わらない

 

 

 

やっぱりこの真空管は私には、合わない!

※注、現時点での私の財力、装置、家庭状況での評価です、次回のブログで反対の事を書くかもしれないことをご了承ください(笑)

 

 

 

どうしよう・・・RCA 6J7に戻そうか

 

 

でも今更あんな音の悪い「世間の評価も低い球」を使っても

 

なんて思いながらも

 

 

結局RCA 6J7に戻して

 

すっきりさわやか

キレが戻った、透明感が戻った~!

 

 

我が励磁サウンドを活かすのはこの球ですね

 

 

 

 

やっぱりWEが選んだ適材適所は素晴らしい!

WEはわかっていたのだろうか

 

 

WEではこのWE141のV1には自社の真空管よりも

RCA 6J7のほうが音がいい

 

という結論に達したのだろう、

その適材適所の選択、それが刻まれた通りがいちばんですね

 

 

余談ですが

WE91Bで310と二段と、348を一段の二種類の91Bを持っていますが

これもやはり91Bらしい力のあるサウンドは310を使ったほうが

全然躍動感があります

 

 

市場価格は348Aのほうが全然高いのに、市場価格と音はやっぱり比例しない

そんな気がします

 

因みに真空管の市場価格は難しいです

真空管の市場価格は「マニア間での特殊な市場価格」で一般的ではありません

絵画や腕時計、女性の貴金属等は「世間の誰もが認める市場価格」とのことですが

真空管の値段は「一部のマニア相場」であり

一般的な賠償事故等では殆ど評価せれませんのでご注意ください

裁判をやって賠償を求めようと、弁護士に相談したところ

「裁判官がマニアだったら通るかもしれませんね~」

との回答でした

 



私は身をもって知りましたが世間からは特殊な趣味のマニア相場

 

であり

 

美術品や書画・骨董品、高級腕時計などはまったく別の評価

 

 

 

所詮機械部品の一部であり

 

 

 

 

よくみられたとしても

ブリキのおもちゃ と 真空管

 

程度とみるのが世間一般のようです

(笑)

 

でも資産隠しに300Aを100本持っていてもどうなのかな~

・・・・

 

 

まあ、真空管なんて所詮そんな価値のものでしょう、

突出した性能や、誰もが認める美があるわけでもなく

一部のマニアがプラシーボ効果も相まって、良い音に聞こえる程度の真空管

 

 

全く市場価格なんて何の意味があるのでしょうか

 

 

 

それから

WE348Aくれ、とか安く譲ってくれとか言われても譲りません!

せっかく手に入れたWE348Aは転売するより、別の適材適所の使い方を探します

 

WE120Aラインアンプにでも使おうかな~


WE91Bその魅力は励磁スピーカーでしか・・・・・

2021年09月17日 08時12分31秒 | オーディオ

WE91Bの魅力は

 

「励磁型スピーカー」でしか発揮しないと思っています(私的に)

 

 

 

最近WE91B型アンプをやたらとネット等で見かけられるようになってきました

 

嬉しい反面、

 

何か勘違いされている動画も多く見受けられますので

 

 

 

 

改めてWE91Bの魅力について(私見を)書かせて頂きますが

 

 

 

当初、実は私もWE91Bの正体をよく知らずに購入しました

 

 

手持ちのWE755Aと組み合わせれば最高のWEサウンドが聴ける

 

安易にそう思ってWE91Bを購入したのですが

 

はっきり言って「最高の音質」・・・・「それほどの魅力」は感じられませんでした

 

小音量では「う~ん、まあいい音だなー」程度

 

 

 

音量を上げれば、力感もそこそこ程度、正直言って「WE91Bはこんなものか」

 

そう思ったのも事実です

 

 

 

 

WE91Bの魅力に気が付いたのは、別の場所で映画用に使っていた

 

ALTEC A5のダブルウーハー版的な、817と組み合わせて

 

 

初めて「WE91B」の魅力に気が付きました

 

 

 

説得力のある力強さ、魅力的な音の太さ、その素晴らしい音楽演出力に驚きました

 

 

パーマネントのWE755Aで聴いていたのでは、

 

たぶん、ずっとこの魅力には気が付かなかったと思います

 

 

 

 

 

 

最近WE142350B-PPアンプを手にして

購入から25年を経て、

初めてWE755Aのその素晴らしい魅力も知りました

※また機会があったらブログに書きます

 

 

 

 

 

 

WE91B

まず91Bの魅力を聴く、絶対条件として

 

「劇場型スピーカー」だと思います

 

 

 

音の響き、力強さ、浸透力と言われる、

 

心にまで響くサウンドを聴くことは劇場用SPしかできないと思っています

 

 

 

 

ですが、

現実には様々なアンプビルダーが

 

 

こともあろうに「家庭用」には

 

 

 

入力感度が高すぎると、トランスを外したり初段増幅を一段にすれば

 

へにゃへにゃ低音と共に締まりの無いサウンドを奏で

 

 

 

 

音が濁るからと、NFBを省いたりすれば、スピーカーに音がへばりつき

 

音が飛んでこない、躍動感無きサウンドとなり

 

 

 

 

 

またノイズが気になると、DC点火にすれば

 

「ゾクッ」とするような魅力が失われ、力とキレ無くボケ~っとしたサウンドを奏で

 

 

それがWE91Bサウンドだと

勘違いされている方も残念ながら多いいようです

 

 

 

 

WE91Bは音の良い静かな「家庭用アンプ」ではないと、私は思っています

 

 

※初段に348を使った、いわゆる音の良い91型も使っていますが、91レプリカとは全く違ったサウンドを奏でます

 

 

 

 

91Bは今まで聴いてきた中で「最強に過激で力強い」アンプだと思います

 

 

 

過激、力感、躍動感、説得力ある魅力的な音

 

 

そんな魅力を活かして最大限に発揮するのは「励磁型」ユニットだけです

 

 

もともとWE91Bは、様々なスピーカーを鳴らすべく市販されたものではありません

 

特定のスピーカーを劇場で鳴らすべく、専用に造られた特殊なアンプ

 

 

 

開発から80年を経た今も、最強のユニットと言われる

 

TA4181励磁ウーハーと、WE594A励磁コンプレッションドライバー

 

 

この最強の励磁型ユニットを鳴らすために作られたものです

 

 

 

この組み合わせが最強のサウンドを奏でるのは間違いがないところです

 

※因みに私はJBランシングがALTECに入る前のランシング・マニュファクチャリング社時代に、それらのWEをコピーしたと言われるLansing415 と Lansing287の組み合わせで、本物とは程遠いかもしれませんが、それにかなり近いような気分で聴いています()

 

 

私が励磁型スピーカーが素直に素晴らしいと思えたのも、

 

その魅力にどっぷりはまったのも

 

 

 

WE91Bレプリカアンプを持っていたからだと思います

 

 

 

 

励磁のキレ、スピード、心惹かれる魅惑のサウンド

 

励磁の魅力を最大限に引き出すのもWE91Bアンプだと思っています

 

 

 

黄金の組み合わせWE91Bと励磁

 

ですが諸刃の刃の組み合わせでもあります

 

 

 

どちらかが欠ければ魅力は半減・・いや

 

無し

 

 

 

 

 

 

繰り返しますが私はWE91Bでパーマネントスピーカーや

 

励磁スピーカーをトランジスターアンプで

 

 

 

鳴らしても

 

 

 

魅力は感じられないと思っています

 

 

 


PS、2021年09月時点ですが、

TオーディオでこのWE91型と励磁スピーカーの最高の組み合わせを聴くことが出来ます


モノサウンドをステレオ装置で聴いたら魅力は半減

2021年09月11日 16時16分32秒 | オーディオ


 

モノサウンドをステレオ装置で聴いたら魅力は半減というか

 

その魅力は聴けないと思います

 

 

 

モノラルとは、当然ですが「一つの」という意味です

 

勿論、音源が一つの意味でもあります

 

 

 

一つの音源を二つのスピーカーで描いた場合

 

滲みが出て「音にボケ」が出てしまいます

 

 

 

MONOレコードサウンドの魅力的な再生には

モノラルカートリッジシングルスピーカーは絶対条件と思っています

 

 

 

ステレオスピーカーの片方だけ使って聴くのが

 

現状を考えるとベストかもしれませんが

 

 

理想のセッティングでモノラルサウンドを楽しもうと思ったら

やはり専用システムを組むのが最善の方法と考え

 

 

 

長年MONOシステムにも取り組んできました

 

ステレオスピーカーの真ん中にモノラル・システム、それが我がオーディオのスタイルですね

 

 

 

最初の頃は普通にA5を1本で鳴らしていましたが

 

その後様々なユニットでモノスピーカーを組み上げました

デカいのではラ・スカラのBOXを二本使って励磁515ウーハー四本の巨大なバーチカルツインや

 

 

 

WE755Aをダブルで使ってバーチカルツイン

 

 

等々様々なユニットを使い理想のモノラルサウンドを追求してきました

 

でも実は、理想のモノラルサウンドはどんなサウンドなのか

 

 

 

当時は、全く分かってはいませんでした

 

ただステレオの音像は滲むので、一本のスピーカーで聴いたほうが音がきれい

 

 

でも、圧倒的な迫力は2本のスピーカーのほうがでる

 

 

 

 

まあ、どちらも楽しめればいいや、

 

 

 

その程度のセッティングでしたから

 

アルニコと励磁の混在等、余りものをつなげて楽しんだのが実態でしたが

 

 

 

やればやるほど、MONOの魅力に引き込まれて行き

 

515励磁ウーハーに合わせて、288-16Gを励磁改良

 

 

低域・中域共にWE86型アンプを使ったツーウエイマルチアンプ方式で楽しんでいましたが

 

 

 

3チャンネルディバイダーをD電源のD氏からお借りしてきたので

 

 

今回WE597Aツイーターを足してみました

 

最初、有り余るWE597A1っ本リビングから持ってきてテストしましたが

 

素晴らしい、高域が多少伸びた感はありますがそれ以上に

 

 

 

女性ボーカルの声がなまめかしい

 

 

 

ステレオイメージで空間に創り上げられた「ボケた音像」ではなく

 

音の密度の超濃い「実態感のあるリアルな音像」

 

 

 

これにはさすがにゾクッとしました、

 

 

何だ~、このリアルな音は~

 

 

 

自然というか、不自然さは無くて、なのに

 

魅力的で、いや魔力歴な歌声、これは歌声に引き込まれますね

 

 

 

滲まない音の究極を極めたような気がしました

 

 

ステレオ装置で培った音響バランスをフルに用いたMONOsystem

 

 

セレン整流電源の、温もりのある力も魅力的です

 



アンプもWE86型で低域、もう一台の86型で中域のマルチ

 

 

更にステレオシステムで使っているWE597A二本にモノラル信号を入れてみたら

 

 

 

この広がりはモノラルとは思えないような広がり

 

これは凄い!

 

 

で贅沢にWE91型アンプでWE597Aをドライブ

 




 

なんとモノラルシステムでありながら

 

WE86型で4本

 

WE91型で2本、合計WE300Bを六本も使い

 

 




ユニットは全て励磁の555+288+597のスリーウエイ超豪華モノラルシステム

 

 

 

 

はじめてモノラルの神髄を聴くことが出来ました

 

求めていたものは、これだったのだとやっと気が付いた、

 

 

今日この頃です