
スピーカーの音の良さとは、圧縮された
「音圧の濃淡の表現力」だと思っています
ハイスピードが音の良さの秘訣と前回書きました、正確には
速さは絶対条件ですが、その速さで瞬発力を出すのが大切
その速い瞬発力で奏でるのは
「圧縮した空気による音圧の濃淡」なんです
その表現力の違いがが、音の良いスピーカーの決め手だと思っています
「ハッとする!、ドキッとする」記憶に残るような音
目が覚めるような印象的な音、これは衝撃波のような強い音の波が作っています
その波を作るのがで音圧で、その「音圧の圧縮波の濃淡」を奏でること
これがスピーカーの決め手だと思っています
また私は音楽とは、云わば音の表現力だと思っています
演奏するミュージシャンはときどき
「俺のこの音を聴いてくれ!」
「私の歌声を聴いて欲し」
と言われる方がいます
この音とは、リズムなのか、音色なのか、音の力なのか
まあ、そのすべてを叶えて「俺のこの音」になると思いますが
私はミュージシャンの「音の力を聴くのが好き」で、それを奏でようとしています
ドラムのアタック音
ウッドベースの弦を弾く音
ピアノのアタック音
腹の底から響き渡る、張りのある歌声
これらの音を印象的にハッキリと音に表現するには「音圧」が必要なんです
ソフトに入っているからそれを忠実に奏でればそれでいい、と云われる方もいますが
私は、ミュージシャンの演技を、さらに魅力的に演出すのが音響機器だと思っていますので
ミュージシャンの奏でる魅力的な音の力を、会場に出向きその空気と共に楽しむのが一番伝わるでしょうが
その場の空気の無い場所での音楽再生のオーディオ
再生する機器はより音の表現を補佐する演出力が必要だと思っています
その演出力の補佐は「帯域の広さ」や「音色の良さ」も必要でしょうが
「音圧の濃淡の表現力」最も演出力を奏でると思っています
簡単なようで実は表現するのが難しいのが、「音圧」なんです、
量を余分に出してはダメなんです、量は様々な害を及ぼします
量の大小や、強弱では心に残る音は奏でられません
「圧」に必要なのが、ダラダラ量が流れるのではなく
チョットした「タメ」が圧や力を奏でます、
ゴルフの話で恐縮ですが、ボールを遠くへ飛ばすにはまず、ヘッドスピードの速さが必要です
ヘッドスピードを出すのに必要なのは、反発のタイミングと「タメ」を使った瞬発力だと思います
勿論飛ばせばいいだけではなく正確性も必要なので、ミート率も大切、速さと正確性が必要なんです
スピーカーでは、早く動くことと、正確に空気を動かす力です
これがうまく音として奏でられるかどうかがスピーカーの音の良さの秘訣だと思っています
スピーカーにおける、私の考える音圧の表現に大切なことを今まで何度も書いてきましたが
改めて書かせて頂きます、先ずは
・励磁方式
前回のブログ」で詳しく書きましたから詳細はパス
・小さく軽い振動板で「早く」「繊細に」しかも確実に空気を動かすことが大切
低域はある程度の大きさが必要だと思い、15インチと大きいですがFIXエッジ、蝶ダンパーの組み合わせの励磁ウーハーは早く確実に空気を動かします
300Hz以上の中高域は小さな振動板で大きな空気を動かすコンプレッションドライバーを使ってこれを実現しています
・コンプレッションを揃える
音の圧力を奏でるには、コンプレッションドライバーが最適だと思っています、が高域コンプレッション、低域ノンコンプレッションウーハーで奏でる音圧は最悪です。
高域の張りのある音と、低域のボテボテの音の混合では音圧は語れません
低域にもコンプレッションドライバーを使った音もいいとは思いますが、私はコーン紙のウーハーにコンプレッションを掛け、ディフェーザーで音色を近づけています
コンプレッションを掛けることが出来るコーン型ウーハーは剛性が必要で、FIXエッジ蝶ダンパーは絶対条件です
・タイムアライメント
音を発する位置を物理的に合わせることが最も大切
デジタルチャンネルディバイダーで特定帯域をずらしても、広帯域に渡る音の帯域のすべてを合わせることは不可能だと思っています、ディバイダーによるタイムアライメント調整は、音の乱れを整えることは出来ますが、音圧の濃淡の表現は、私が聴く限り聴いたことがありません
・位相を合わせる
音の波が同じ方向に向くように位相を合わせる、ソフトによっては録音時に位相を気にしていない時代の物もあり、部屋によっては反射音で位相反転したほうがいい場合もありますが、それは例外と考えます
・音色を合わせる
コーン型のウーハーと金属振動板の音色を出来るだけ合わせることも必要っで、私はウーハーの音を木板に反射させることで、紙の雑味を消して金属振動板に音色を近づけています、
まだまだいろいろ行った事はあるのですが、「音圧」の演出、
その濃淡を表現を目指して苦闘していると
歪みの無い音、音像定位や音色の良さ、SNの良さや静けさ、
そういったことも自然と兼ね備えてくると思っています
マルチユニットスピーカーシステムではそれらのトータルのバランスが最も大切だと思っています
スピーカーはミュージシャンの音の魅力をさらに演出する「音響演出補助装置」
魅力的な音色、圧倒的な力、心酔わせる歌声を
損なわずに、変えずに、魅力を更に補佐して演奏
できているかな~(笑)
偉そうなこと書いておきながら
ミュージシャンが来て「こんな音~!」と言われたらどうしよう~
(苦笑)
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