今月末のセミナーは「東洋医学からみた栄養学」
改めて「東洋医学の視点」から食事を考えてみたい思っていました。
きっかけは、西洋医学的な栄養学を少し学び、取り入れてみての変化と、いわゆる常識とされていたものが色々変わってきている現状を知り、更に知りたくなってきたのです。
今回のセミナーでは
食べ物をその性質に基づき「陰」と「陽」に分けます。
(決して 陰が悪い:陽が良い という訳ではありません。それぞれに特徴があり、とり方で体質や体調、そして気質にまで影響が出ます。)
「陰陽思想」は東洋医学独特な考えで、西洋医学では重要視されていません。
とはいえ、いわゆる「バランスのよい食事」の中身をみると陰陽のバランスが取れているように成る・・・から不思議ですね。
現在の栄養学は、食品の一部分を見て判断することが多いように見受けられます。
例えば「肉」
戦後 「良質のたんぱく源」
高度成長期 「動物性のたんぱく質や脂肪は健康に良くない」
最近では・・・
「動物性のタンパク質の吸収性の良さ、そしてコレステロールへの影響に根拠がない」
といった事を厚生労働省が発表(※1)するなど、現代栄養学のいわゆる定説が変わっています。
(※1) 「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」 報告書 各論 脂質より
テレビでも随分と扱いが変わりましたね。
たんぱく質なら
以前は 肉より魚、それより大豆製品
といったところが今では
肉:魚=1:1 で
栄養素の含有量では
動物性たんぱく質 > 植物性たんぱく質
と言われるようになりました。
吸収率を考えると今後どうなるか。。。楽しみではあります
このような現状を見ると、食べ物を大きく見る視点の重要性が大切だと痛感します。
医食同源(中国漢方では薬食同源)と古くから言い伝えられている様に、
漢方医学で「食」はとても大切であります。
いわゆる健康ブームの中で一番売れるのは健康食品ですね。
単一の食品や栄養素を取り上げ、「これが○○に効く!」となると品薄になる・・・
楽に健康にというのは世の常なのでしょうか・・・・
しかし、健康食品はあくまで補助・補完であり、通常の食事でいかにバランスを整えるかという事が大切であることは言うまでもありません。
我々の体は「食べたもの」からできているのです。
改めて、自分が口にしているものが体にどういった
変化をもたらすかを知りたくなります