ネックに熱を加えると、指板とネックの間の接着剤が緩くなります。順反りであれば中央にクランプを、逆反りであれば両端にクランプをし、その状態のまま熱を冷まして再び接着剤を硬化させることで、ネックの反りを強制的に修正する、というのがヒーター修正の原理です。
ネックリセットが必要とは言えないまでも、それなりに反っているネックには有効な手段で、70年代のマーチンのようにアジャスタブルトラスロッドが入っていないギターはもとより、アジャスタブルトラスロッドが入っているギターでも、ロッドの可動範囲が拡大するので、やった方がベターと考えています。ヒーター修正をすることで、例えば指板を削って調整する場合やブリッジの削りが必要な場合でも、ネックの反りが僅かでも修正されていることによって、その削り度合いを最小限度にできる、という利点があります。
しかし、あくまでも「強制的な」修正なので、時間と共に状態が変わってくることもありますし、ボディとの接合部のところから反っている、いわゆる「元起き」には有効でない場合もあるので、絶対的に恒久的に有効、とまでは言えません。ヒーター修正が利かないものは、やはり一度ネックを外して仕込角を調整し、また同時に指板自体も修正する必要があります(そのいい例がヤマハG-90だったわけです)。
お問い合わせ ABE GUITARS
ネックリセットが必要とは言えないまでも、それなりに反っているネックには有効な手段で、70年代のマーチンのようにアジャスタブルトラスロッドが入っていないギターはもとより、アジャスタブルトラスロッドが入っているギターでも、ロッドの可動範囲が拡大するので、やった方がベターと考えています。ヒーター修正をすることで、例えば指板を削って調整する場合やブリッジの削りが必要な場合でも、ネックの反りが僅かでも修正されていることによって、その削り度合いを最小限度にできる、という利点があります。
しかし、あくまでも「強制的な」修正なので、時間と共に状態が変わってくることもありますし、ボディとの接合部のところから反っている、いわゆる「元起き」には有効でない場合もあるので、絶対的に恒久的に有効、とまでは言えません。ヒーター修正が利かないものは、やはり一度ネックを外して仕込角を調整し、また同時に指板自体も修正する必要があります(そのいい例がヤマハG-90だったわけです)。
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