ABE GUITARS

ギター・ウクレレ制作
フレット楽器全般 修理調整

弦高調整について②

2009年01月03日 | 弦高調整
前述のように、弦高調整ひとつ取っても、内容は多岐に渡る場合がありますので、ベストな調整をするためには、やはりある程度の予算と時間を費やす必要があろうかと思います。
以前、弦高調整を含めて、フレットすり合わせの依頼を受けました。少なくとも12フレット以降は、フレットを外して指板を削ってやらなければ弾き易くはならない、という状態だったのですが「どうしても明日使う必要がある!」ということで、12フレット以降のフレットはペラペラになってしまうことをご了承頂いた上で、すり合わせとナット・サドル調整で凌ぎ、それなりの音と演奏性を確保しました。しかし案の定、半年くらいで改めて指板調整とフレット交換をすることになってしまいました。
「絶対的に正しい修理」というのは、基本的にはあり得ず、その時その時のご要望・ご予算・時間的制約等の兼合いの中で最善を尽くす、というのが修理の実態だと思います。とはいえ、確実に言えるのは「最初の修理に力を注いだ方が後からのメンテナンスは非常に楽」だという事です(依頼する方も、やる方も、です)。
弦高調整も含めて、修理全般に言える事ですが、その場凌ぎではない、ある程度長期的な観点からの修理が望ましいと考えています。

お問い合わせ ABE GUITARS

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 弦高調整について① | トップ | ネック厚み調整 その後 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

弦高調整」カテゴリの最新記事