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木材の呼称について(続き)

2009年01月08日 | 材料の呼称
木材の呼称を複雑にしている要因の一つに「杢」の存在があります。杢というのは、木材表面に現れる模様のことですが、この美しさが商品価値を高めるので、杢の名前を強調した呼び方になるのでしょう。ところが、そのために肝心の「どの種なのか」がわからない場合も多々あります。例えば「バーズアイメイプル」や「キルテッドメイプル」。「バーズアイ」「キルテッド」というのはあくまでも杢の名前で種の名前ではないので、それだけでは、どのメイプルなのかは特定できません。

ちなみに、ギターの材料として使われているメイプルには一般的なものとして4種類ほどあります。学名/一般名で記すと
Acer sacchrum/ハードメイプル(ロックメイプル、ハードロックメイプル)
Acer macrophyllum/ビッグリーフメイプル
Acer sacchrrinum/ソフトメイプル
Acer pseudoplatanus/ヨーロピアンメイプル

バーズアイは一般的にはハードメイプル、キルテッドはビッグリーフメイプルに現れるようですが、他のメイプルにも当然現れてもいいはずで、そうなると区別するために「バーズアイ・ソフトメイプル」「バーズアイ・ビッグリーフメイプル」とか「キルテッド・ソフトメイプル」「キルテッド・ハードメイプル」などと呼ばれるものがあるはずですが、今まで聞いたことがありません。特定の杢は特定の種にしか現れないのでしょうか?だから「バーズアイメイプル」は暗黙の了解でハードメイプルであることが省かれているのでしょうか?その辺は正直なところ、わかりません。勉強不足ですので、もしわかる方がいらっしゃったら、是非ご教示をお願いします。

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