ABE GUITARS

ギター・ウクレレ制作
フレット楽器全般 修理調整

ヤマハ L-6 ブリッジ周辺部加工

2009年12月05日 | ブリッジ関連
ヒーター修正で弦高は下がりましたが限界もあり、もう少し下げる必要があるためブリッジを削ります


ブリッジを削るとサドルの溝が浅くなり、弦を張った時にサドルが倒れてしまうので、溝を深く加工します


ピン穴加工と


カウンターシンク加工と


弦溝加工を施します


着色されていたブリッジは、削って色が落ちてしまったので木地着色し、つや消しのラッカーを塗布します

もともと目止めの処理がなされていなかったので、簡易的な塗装です。「いかにも真っ黒なエボニー風」に仕上げるためには目止めが必要です→参照

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トモ有リ遠方ヨリ来タル、亦タ楽シカラズ乎

2009年12月04日 | その他
先日、突然テツandトモのトモの来襲を受けました。

 

彼とは小学校の時からの、いわば「竹馬の友」で、一緒に遊んだ仲なのです。高校卒業後、それぞれ県外に出て以降は、お互いの消息がわかる程度の繋がりで、ましてや「何でだろう」ブレイクの後ではすっかり「ブラウン管の向こう側の人」になっていたので、立ち寄ってくれるとは思いもよらず、唐突の訪問は嬉しいハプニングでありました。

彼はモーリスを愛器として弾いていますが、不具合が生じたということで見せてもらったところ、ブリッジとトップのブレイシングに剥れがあるため、ブリッジ前側のトップにへこみが生じていました。「これは緊急に直した方がいいよ」と伝えると「仕事の都合ですぐには預けられない」との返答。レギュラー出演している、NHK山形放送局製作の今夜はなまらナイトのため来月も山形に来る予定なのでまたその時にでも、ということで、改めて検討してもらうことになりました。

蛇足ですが、山形弁だけで成り立っているこの番組、実は私も密かに見て(聞いて)います。ちなみに前出の会話を山形弁に変換すると「こいずはすぐ直した方がいいのんねべが」「しごどの都合あっから、すぐはあずげらんねんだず」ってな感じです。

*写真は本人の了承を得て掲載しております。
*テツandトモのコラム(12月21日付)でも紹介されています。


1970's ヤマキ トップ割れ補修

2009年12月01日 | その他リペア
今年2月にフレット交換などを行った70年代のヤマキのトップが割れた、ということでお預かりしました。

写真ではわかりにくいのですが、ちょうどブックマッチで接着されている部分に割れが入っています。

割れの度合いが大きければ、その隙間に埋木をして部分塗装、ということになるのですが、ほんの僅かなものなので、内側から当木をして補強する、という処置を取ることにしました。

スプルースの端材を切り出して


厚みや幅を整え


ジャッキを使って接着します。