一人で着るデイリー着物―基本の着付けと帯結び (別冊NHKおしゃれ工房) 価格:¥ 1,050(税込) 発売日:2002-11 |
さてなぜ私が着物を着るようになったのか・・・・・。それは「加湿器」に原因があるのです。(すごく遠いでしょ^^;)この冬はインフルエンザが流行るとかで室内でも加湿器を使っていたのですが、自分の部屋用のは500ミリペットボトルを使うタイプの物ですぐに水がなくなるので面倒だと思い、リビングで使っていた大容量の加湿器に変えたのです。しばらくしてある晩にパジャマを新しくしようとクローゼットを開けたら・・・・・。なんだか湿っぽいのです。「ん?!」と思って他の引き出しをあけるとしっとりびっしょり!え~~~~~~!これは大変!と思い、急いでクローゼットを全開にして引き出しを開け、ファンヒーターとサーキュレーターを回して一晩過ごしました。
実は私の寝室は以前に実母が使っていた部屋なのです。廊下側にはもうひとつ部屋があってそこは事務所として会社に貸しています。使っているのは私ですけど^^;その奥が実母の部屋でユニットバスも完備してあり、大容量のクローゼットもあって広いのですが、亡くなっててしばらくの間はただの物置としてしか使っていませんでした。しかし、それももったいないなと思って夫婦の主寝室として使い始めたのです。しかしツレのいびきが酷く、私自身が睡眠障害があって十分な睡眠をとることが出来ず、とうとうツレを追い出す事を決意したのです。ツレは元の二階にある部屋へ移動し、私独りが奥の部屋に残ることになったのです。夫婦が別々に寝ることについて賛否両論あるのですが、別に何ら問題はありません。今この部屋は「大奥」とか「天岩戸」と呼ばれています。事務所を挟んでドアが二枚あるので、別世界です。
さて、その部屋のクローゼットには実母が残した着物が多数眠っていて、今回のびっしょり事件で全部風通しをしなくてはならなくなったのです。事務所は新築当時は実母の寝室でしたから、事務所にも引出があり、着物が入っているのは知っていました。なにしろ亡くなる直前に反物や着物に金額を書き「これは高い」「これは捨てていい」とか全部指示して死んだツワモノですから。
休日に友人親子を呼び出し、いざ!全部の着物を点検することになりました。着物は文庫紙に包まれていて柄がわかりません。全部広げてカビや汚れも点検して、一枚ずつ写真に収めていく作業は丸一日かかったのです。着物は着物そのものだけでなく、帯や帯揚げ、帯締め、襦袢や小物類も多数あります。それらを整理して、季節に合わせて収納する場所を決めてと色々やっていたら、やっぱり「もったいないなあ」と思い始めたのです。
幸いにも母親や叔母、自分自身も茶道・華道・民謡をやっているので着物姿は慣れています。浴衣はよく着ていたので、では初めにウールの紬からと、袖を通してみたら・・・あら快適!暖かいし、背筋が伸びて気持ち良いし、何よりも母親の気持ちが伝わってきて、ああそういえば命日だなあと思って(涙
その日以来、ほぼ毎日着物で過ごしています。今は寒いので袷やウールを着ていますが、室内だけなら単衣でもOKです。
気難しく構えないで着物に親しむ毎日を、日記にして紹介していきたいと思います。