着物で生活をしていると「有って便利」「これは必要ないな」という着物用品があります。
一番便利だと感じたのが「衣桁」。着物を掛けておけるハンガーかけのような物。姿見も付いているので大変便利。折りたためるので使わない時には部屋の隅に片づけられるのも良いです。着物は着た後に汗を飛ばすためにしばらく仕舞わずに風を通します。その際に掛けておくのに便利。コーデをするのにも便利。明日の準備に衣紋掛けに着物を吊るし、帯を出し、小物をそろえて置くのも一か所で済むので大変便利。他に呉服屋で使うディスプレイ用の衣桁もあります。これは帯など掛けて置くのに便利。もっとも帯は生温かいうちに畳みます。しわが伸びるからです。でもまだ箪笥には仕舞いません。裾除けや補正下着などを乾かすのにも便利です。高いものではないのですが、現代の家には鴨居などないのでカーテンレールなどを利用する人も多いようですが、カーテンの匂いが付いたりするので要注意です。
次に便利なのが「籠」です。本当は「盆」が欲しいのですが、場所を考えると「籠」が便利。着つけ小物を入れておきます。腰ひもや伊達締め、帯板やクリップなど小物をまとめて置くのです。これさえあれば着つけのときにあたふたしなくて済む。片付けも便利です。ほこりよけにウコンの風呂敷を利用しています。
いらないものとしてはあまりないのですが、ベンジンや染み抜き剤です。これは初めからプロに任せる方が良いと思っています。その中でも馬毛のブラシは便利。着物を畳む前にざっとほこりを払うだけでだいぶ違います。
アイロン台も便利。足が立って床から少し浮くタイプが良いようです。アイロンかけだけでなく半襟を付ける時に待ち針をまっすぐに打つのに良いのです。
半襟は丸めて菓子箱に並べています。帯揚げや帯締めはクリアーケースの書類ボックスに入れています。ある程度見えるので重なっていても探しやすいのです。綺麗に桐箱に並べる達人もいますが、その箱を置く場所を確保出来ません。バッグも箱に入れて、草履も下駄も買った時の箱にそのまま収納しています。玄関の靴箱にいれておくのは普段履きだけ。礼装用は別にしないと汚れますからね。箱に写真を張り付けて置いてすぐに中身が分かるようにしてあります。
大きなものとしては桐の収納ボックス。引き出しタイプも良いし、茶箱のような大容量の箱も便利です。炭シートを敷いて、ウコンの風呂敷や乾燥剤もいれます。匂い袋もいれてあります。虫よけは入れません。それよりも湿気の方が大敵。正絹は虫食いがないので、素材によって使い分けます。
これから着物を楽しむ方には是非安くても衣桁を買い求める事をお勧めします。勿論クローゼットに姿見が有る場合は鏡は必要ないですが、ちょっと掛けて置く場所を確保するのは洋服にも必要ですよね。
最近髪飾りが増えたのでその収納も考えています。簪は見せる収納が良いようです。その他の小物はインポート雑貨の店で見つけた「デイビージョンズの箱」に入れています。例の宝箱です。開ければ帯どめや羽織紐も入っています。扇子や小風呂敷、手拭いもあります。
つまりは上手に「和」と「洋」を分けて尚且つ両方楽しめる収納やディスプレイが良いですね。
その為に綺麗な菓子箱は取っておきます。クッキーの缶はミシン糸を並べて収納するのに良いし、刺繍糸も並べて探しやすいように出来るので便利です。
御香は何故かトイレの収納に入れてあります。芳香剤代わりです。女性用生理用品や下着の引き出しにも入れておけば雅になります。ハーブは虫よけにもなるので良いですね。注意したいのはあれもこれもと手を出さないこと。種類を厳選して使うのが良いでしょう。
着物生活で欠かせないのが「御香」です。これは最後のアイテム。ちょっと香を焚くだけで雅になります。勿論入浴剤にもなるので、就寝までまったり過ごせます。いろいろ試して今一番のお気に入りは「伽羅」です。仏壇にも線香は欠かせませんがこれも知人が鳩居堂などの物を送ってくれるので有りがたく使っています。今は蚊取線香もアロマ香などがあるので良いですね。今年は秋になってから「蚊」が発生するとか。買い置きがあるので足りると良いのですが・・・・・。
着物を揃えるのも楽しいのですが、家具も揃えると便利ですよ。