気まぐれ猫と音楽だらけの暮らし

マイフェバレット満載!好きなことしかしない気まま気まぐれでもちょっとセンチメンタルな、お話ばかりですが、聞いて!

愛犬本になる!

2013-08-07 22:08:36 | 日記・エッセイ・コラム

 愛犬は震災の避難指示の時にはすぐに戻れると思い自宅においてきた犬です。大型犬三頭(ゴールデンレトリーバ・バーニーズマウンテン・オーストラリアンシェパード)、水はもう出なかったので汲み置きしておいた物を全部バケツにいれ、餌を袋ごと置き、猫だけキャリーバッグに入れて避難しました。

 その後警戒区域編成されるとのうわさ。しかし荷物を取りに町に入った人がいるとの情報で再びペットボトルで水を買い、ドッグフードを置き、がんばれよと声をかけて来ました。

 その後県の保健所での保護犬の情報をくまなく見ていましたがヒットせず。死んだものと思っていました。

 たまたまツレが通行証で自宅前をとおり、玄関の張り紙を見つけます。大阪の団体が保護しているとのこと。すぐにHPを調べて、「家の犬です!名前は!」と連絡。

 自宅は住宅地の奥まった位置。しかも犬小屋はそこからまた路地を入った奥庭にあるので、NPO団体の係りも声はすれども姿は見えないと、三日も探してくれたとか。まだ吠えているから生きているに違いない。恐る恐る家の奥へ・・・。「報告します!犬御殿がありました!」これには大笑い。六畳ほどのコンクリート打ちっぱなしの床、これにすの子にバスマットを取り付けた簡易ベッド、砂利を敷いたトイレ用のスペース、バリケンネル三頭分とエアコン付き。保護された犬はとりあえず水と餌を貰ってなんとか落ち着いたとか。普通はここからが人仕事なんです。犬をゲージに入れなくてはならない。外で飼われていた犬たちはゲージに入りたがらない。しかし我が家の犬は「ハウス!」と言えばバリケンネルに入るので・・・・団体職員がさて・・・と後ろを振り返るとすでに自分からゲージに入っていたとか・・・・。しつけられたんですか?と聞かれ、これは中越沖地震や阪神淡路大震災の際にペットの保護に関して、ゲージに入らない犬が多い為とても苦労しているとの報道から、ハウスに関してはかなり最初から躾ました。

 ただ、自宅に引き取った今の犬はゲージとハーネスは嫌いみたい。何かトラウマなんでしょうね。リビングで自由にさせています。

 

 この団体を本に書いた人がいまして、我が家の犬に興味を持っていただき、来年三月に出版のはこびとなりました。

 震災においてペットよりは人間。確かにそうなんですが、私が避難所から親戚宅に行き、すぐアパートを借り、自宅を建設したのにはこの犬を引き取る為それだけだったんです。高齢といっても8歳ですが大型犬なのでそんなに時間はないし・・・。運よく銀行の融資も受けられたし、良い土地も見つかったしとすべてが旨く行っている・・・・のはやはり情熱でしょうかね。

 連れて逃げた猫は三歳なのに5月3日に急に亡くなりました。本当に急変したんです。

 今いる猫はその5月3日に生まれた仔。これも運命かなと思って連れて来ました。まだ三カ月なのにもう前の猫くらいに大きくなってきています。

 犬ともあとどのくらい一緒にいられるかわからないけれど、最後の日まで精一杯甘やかして、可愛がって、・・・・いや私たち被災者の心の安定を保つ癒し系の仕事は重要ですから・・・・・。

 

 一日中ペットに癒される生活。ああ、これだけで幸せです。

 本が楽しみ。小学生向けの本になる予定だそうですが、お涙ちょうだい物の内容ではなく、前向きに犬と人間がどうやってこの震災を生き延びん、人間にどれだけの力を与えてくれたのかを強調してくれたらなと思います。

 素晴らしきペットとの生活。

 まだまだ仮設住宅で迎えに行けない家族も多いとか。休みのたびに会いに行くのが楽しみなんだとか。早くに一緒に住めるようになればいいですよね。

 がんばれ!


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