今回同行させて頂いた、スタッフの
さえです(><)/
宮垣です(◎⁻◎)/
第48回現地ボランティア報告
・・・ドタバタ日記のはじまりはじまり~
「バスに乗ってる人数が名簿より1人多いんだけど・・」
(1号車はあってるし、何なのよー)走る。
「あっ。俺だ!自分数えるの忘れてた!」
「ぇえーー!もう知りません(==;)」
「はぃ・・。俺、だいじょうぶかな・・」
実はこんな心もとないやりとりが繰り広げられていました(笑)
途中通行止めで到着が1時間半遅れるなど、最初から波乱のスタートでしたが、
「おかえりなさーい!」
「ただいまー!!」
笑顔で合言葉を交わし、気持ちもリセット。活動開始です。
【くぐなり食堂】
途中通行止めで到着が1時間半遅れたために、調理開始が10時半(><)
めざせ13時と、料理長の合図よりも先に、私これやります!という感じで着々と仕上がっていく料理。
・・アレ?料理長がおいてかれてる?!
「現場の宮垣料理長ー!」
今回料理長をやらせいて頂きました、宮垣です。
今回のくぐなり食堂メニューは
しらす菜飯
具だくさんとろとろ中華スープ
豚しゃぶキムチ
きゅうりナムル
切り干し大根といんげん和え
でした。
今回2回目の料理長でしたが、十八成浜に帰るのは3ヶ月ぶりで、予想通り順調にテンパる私。
お茶の準備は忘れるは、お米は固すぎるは、相変わらずしくじり続きでオロオロする私の横で
「じゃあ、お茶準備しまーす」と、テキパキ対応してくれる中学生メンズチーム。
「ちょっとくらい固くなっても、料理酒入れて、もう一回炊いて蒸らせば大丈夫よー。」と、どっしり構えて下さるおふくろさんチーム。
そして私の指示などなくとも、じゃんじゃん仕込みを進めて下さる女の子チーム。
あぁ、料理長の貫禄、まったくなし…。
しかし、だからこそ自分たちがしっかりしなければと、最高のチームワークを見せて下さる食堂班のみなさん!
そしてキレイに盛りつけられていくおかず!
私の判断ミスで、おかずはできてるのにごはん待ちになってしまったり、
提供が始まった後も、お弁当は食べたけど中華スープがなかなか出てこなかったり、
たくさんご迷惑おかけしてしまいました。
それでも、「おいしかったよー。」と言って頂けて、
今回も私のくぐなり食堂は、
十八成浜のみなさんとボランティアのみなさんの「優しさ」という最高のスパイスで、
どうにか完成することができたのでした。
本当に、ほんっとうにありがとうございました!
【こころ配り】
到着が遅くなった分、食堂オープンの時間が変更になることを伝えようと歩いて回るさなかに・・
突然の大雨、というか嵐!!
びしょ濡れになり心が折れそうになりながらも、それでも伝わらないお宅があってはいけないと、
1軒1軒丁寧に足を運び続けました。
「こんな雨の中、ありがとうね~。寒いでしょう?あがってあがって。」と、おもてなしをされると
気持ちは一気に晴れて、こころ和むひとときを過ごすことができます♪
こころを配りに行ったのに、こころ遣いをいただく関係・・人と人とがつながる瞬間ですね。
【よろづや~チーム恭一~】
まず、恭一さん。絶対何かもってる!
よろづやチームが作業を終えて憩いの家の中に入ったとたん、どしゃ降りに!
という訳で、風はとても強い中でしたが、
側溝の泥だしやがれき撤去後の仕上げ(?)といった外での活動は、無事に遂行されました。
自分たちの知恵と体力をフルに使って、側溝のブロックと格闘中!

警察官、消防士志望の学生チーム
足りない知恵は、年の功?!

3月31日で72歳をむかえた、島岡さん☆
。

風やばっっ!目が開けられないー!とキャーキャー言いながらも、
「これお皿のかけらだよね?」「・・うん。」「まだ残っているんだね」と手にした1つ1つに思いをはせる
”笑顔と元気を届けたい!”東邦高校バトン部
更地と思っていた場所から、こんなに山積みになるほどのものが・・これを単に「がれき」と呼ぶのは抵抗を感じます。
実はここ、
夏に重機での撤去が進められた家屋のあたりでした。
(こういう言い方をすると語弊があるかもしれませんが)
震災から1年以上たち、がれき撤去から半年以上たち、なお、そこから食器や写真、位牌など生活の証がたくさん出てくる・・
人の生活は、重機での一変通りの撤去では拾いきれない、人の手にしか触れられない思いもきっとそこには埋まっていたんだろうな、と。
そして、我らが「チーム恭一」リーダーの
恭一さん☆
「働きすぎんなよぉ~」と、全体の動きを敏感に察知して小さなお気遣い。

作業条件としては危ない天候でもありましたが、
恭一さんの大きなこころ配りのおかげで大きなけがなく無事にできました。
恭一さん、今回も本当にありがとうございました!
【刺し子教室in鮎川】
顔なじみのみなさんが、わいわいとおしゃべりしながら、そして真剣に刺し子をされていました。
今日初めてなの~というおかあさんも、針と布をもったら目が変わりさくさくっと縫っておられました。

ボタンつけもままならない?!私、今井は、ぜひ教室に入会させてほしいと思う空間です♪
【邦子さんのお話】
「1人でも私(被災者)の話を聞いてみたいという人がいたら、声をかけてください」
と、朝のミーティングで邦子さんがおっしゃってくださいました。
1人ではなく、誰もが聞きたい話でした。チーム恭一班を中心に、時間が出来た方と午後はお話し会。
(あいにく、スタッフ2人はそこに立ち会えず・・写真もなくてごめんなさい)
(被災者の方々への)質問や、邦子さんからの問いかけに対して、活発に意見が飛び交ったとのこと。
話が聞けて良かったと、涙ながらに感想を述べた人もいたそうです。
ここに来た意味を、それぞれに感じて頂けたのではないでしょうか。
忙しい中、
ボランティアの想いに応えるために全力で向き合ってくださった邦子さん、本当にありがとうございました。
【東邦高校バトン部】
笑顔と元気を届けたいと、部員21名で参加してくれました。
各班の活動のあと、衣装に着替えて披露・・の予定が、大雨の影響でなかなか思うように準備できず(><)
それでも明るく元気をふりまいてくれましたー!

食堂に集まったみなさんも参加。

そして・・

一緒になって踊っちゃう、お茶目なみなこさん☆
将来はバトン部かな?!(^^)

お姉さんにバトンをレクチャーしてもらい、ひなちゃんはすぐに習得。こどもの力はすごい!!
>>ほかにも
前林中学校のみなさんが募金で集めたお金の贈呈

エール1st(現地ボランティアブース)でつくった応援フラッグのプレゼントも。
「(嵐のような天気は)竜神様がやきもちやいてるのよ~」と、邦子さん。
きっとそうなのかも・・でも、やきもち天気にも負けない愛知ボラセン。
「いってらっしゃーい!」
「行ってきまーす!!」
雨の中、最後まで手を振って見送ってくださいました。
次回、くぐなりに帰るときは竜神様とも仲良くやれるといいな♪
最後に、現地ボランティアは十八成・鮎川の皆さんのご協力のおかげもあり、活動が成り立っています。
今回も車を出してくださったり、片づけを手伝ってくださったり、
スタッフの手の行き届かないところをバックアップをしていただき、本当にありがとうございました。
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さえのつぶやき
私は今回半年ぶりの現地ボランティア参加でした。すごく緊張して前日はあまり眠れず・・
年度末で仕事も山積みな1週間でしたが、今回行こうと決意したのも、私にとって被災地とのかかわりが1年を迎えるからでした。
はじめて被災地に足を運んだのが2011年4月1日。
石巻市湊小学校の体育館に入った瞬間、凍った目で見られているような気がして勢いで来たことに後ろめたさを感じたあの日。
そこに笑い声はなく、冷たく薄暗い体育館にいる方々は下を向き、その重い空気感は今でも鮮明にやきついています。
それでも毎週応援物資をお届けし、少しずつ笑顔のある関係を築いていきました。
それから1年。
活動の場所は変わりましたが、その時の経験を活かし、十八成浜でも人と人のつながりを大切にしてきました。
そして今では「ただいまー」と帰る場所があり、そこには笑い声があふれている・・
いろんな背景を抱えながらも、顔をあげて前を見ている。
時の流れでもあると思いますが、顔をあげようと思うきっかけがあったに違いないと思います。
その少しに、愛知ボラセン(名古屋から足を運んだのべ3600人のボランティアの想い)が含まれていると嬉しいなと思います。
私にとっての節目は、とても感慨深いものでした。
そして。
半年というブランクを感じさせず「おかえり」とあたたかく迎えてくださった、十八成のみなさん。ありがとうございました!