セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

憲法週間 講演と映画の集いⅡ

2010-05-12 | セカンドライフ
                 笑福亭釣瓶

                       余貴美子                                          

すっかり魂を抜かれた様な辛坊治朗さんの講演の後は映画会

【ディア・ドクター】監督・原作・脚本 西川美和

あらすじ: 村でただ一人の医師、伊野(笑福亭鶴瓶)が失踪(シッソウ)する。村人たちに全幅の
信頼を寄せられていた伊野だったが、彼の背景を知るものは誰一人としていなかった。
事件前、伊野は一人暮らしの未亡人、かづ子(八千草薫)を診療していた。かづ子は次第に伊野に
心を開き始めていたが、そんな折に失踪事件が起き……。

【キャスト】

笑福亭鶴瓶 ・ 瑛太・ 余貴美子 ・井川遥 ・笹野高史 ・ 中村勘三郎・ 香川照之 ・ 八千草薫

緑の奇麗な農村地帯での物語、監督が女性 なのでか心理面での微妙な動き、動揺を逃さず撮ってある。
映画を観た周りの人々も「あ~いい映画だったねー」なんて声が聞こえて来る。

実際は医師免許の無い男が3年半も医師と偽り続け治療をしてしまうのだから大きな犯罪では有るが
医師のいない村には打って付けの人情味の有る温かい優しい医師が村の人々を助け信頼されて行く
無くてはならない人になっているわけで、偽医師を責めるよりも「残念だなー資格さえ持って居れば」
と言う思いが残る。本当の医師よりも良い医師。

そう言えば実際幾つかそんな犯罪が有ったとニュースで知っているが、その人柄を町の人や患者さんに
聞くと大抵が「信じられない、あんな優しい人が」との意見が多い様な記憶が有る。
本当の医師で悪どい医療を行うのとどちらが?と揺れる事が有る。

出演者が皆さん芸逹者で自然にストーリーと共に流れていて全く緩い時間の中に置かれた感がある。
観客は映画のテンポと同じリズムの足取りで帰って行った。犯罪者を憎めない気持ちで・・・。

憲法週間 講演と映画の集い

2010-05-12 | セカンドライフ
                      
                         辛坊治朗氏
1ケ月前に応募していた今年の【憲法週間 講演と映画の集い】に当選しきゅりあんホールに出かけた。
今年で三回連続当たったので一寸運がいいかも。
何せ会場の一時間前には8階のホールから7階迄行列が出来てしまう程の盛況ぶりなので今日も少し
早めに出たが、既にエレベーターは七階で下りて下さいと誘導している。
座席数しか当選はがきは出さないのだからそれ程早く行かなくてもと思うが今日も案の定・・・・

今日の講演は読売テレビ 解説委員長の辛坊治朗氏(シンボウジロウ)氏。
友達はテレビで観る彼の解説が好きでファンだと言うので誘い2人で午前中から出かけて行った。
シルバー大学の単位の対象(2単位)になるのでそれも参加の1つ。

憲法週間に関する話は、触り程度と言いながら解説。憲法で言論・経済・心体の自由等が守られている国は
世界広しと言えどもアメリカと日本だけなのだそうだ。
具体的に国を上げて説明して呉れたがスポーツのマークさえ禁止の国も有ったり他の国々も押して
知るべしと言うのは言うまでも無い事だが法律で守られる日本はやはり世界でも安心の国と言える。

憲法に関して世界を学んでないので余り深く感じず過ごしていた事をハッと思った。
辛坊氏は流石アナウンサーだけありマイクを通しての声も聞きやすいが何より話の組み立て方が
上手くあくびのひとつもしている人が居ない会場、どんどん引き込まれて行った。

阪神・淡路大地震の時、辛坊さんは大阪の読売テレビの報道を担当していた。
が、全ての機関がマヒしていて唯一ヘリコプターが上空からの報道を流す事しか出来なく、
放送局の中に居る担当者には現地の生の情報が全く入らず、ご自分も行動出来ない事に報道の立場としての
無力さを感じたそうだ。
被災者たちはいったい何が起きたかさえ掴めず不安と寒さの中怯えていたそうだ。

関東大震災の時の情報も数日間は情報を伝える術が無く怯えていたそうだ。
そんな時、何が怖いかと言うと流言蜚語(飛語)リュウゲンヒゴ※が被災者を極端に動揺させるのだと。
大正時代の事、新聞社は全て崩壊しテレビ・ラジオ等は無く現状は悲惨でも正しい情報が流せず
動揺させたと。まあそれは類を見ない程の悲惨な未曾有の状況だったそうだ。

※流言蜚語(リュウゲンヒゴ) 根拠が無いのに言いふらされる、無責任なうわさ、デマ。

悲惨な被災地に身を置いた人達の動揺の程は想像に難くない。
確かに関西の被災された人達に聞くと、生き地獄だった、死んだ方がましだった等々口々に言っていた。
現代は報道機関も発達しているが、それでも正しい事、真実の事を伝える事の難しさ、大切さを話された。
驚いた事に同じテンポで講演しているのに終了したのは1分前だった。プロとは言え驚き。