歌舞伎役者・片岡愛之助サン

彼は、かの有名な海老助さんの傷害事件が、ご自分の格(知名度・人気)までも変えて
しまったラッキーボーイ。ラブリンなんて呼ばれて、関西では大人気なんですって。

私は、申し訳ないけど彼の存在も知らなくて、代役で舞台に立つニュースで初めて知った
わけで・・・。
驚いた事には、たった三日間で舞台の幕を開けたと言うので、歌舞伎ファンならずとも、
びっくりしたり感心したり、はたまた感動したり。

一ヶ月間の舞台を無事に、穴を開けず終えた、そりゃーまあ驚くべき事で。
彼にとっては、青天の霹靂の出来事だったかもしれない。

観劇していても、居眠りをするおば様も居る程長い舞台を、何故数日のお稽古で完璧に
お勤めが出来たのだろう。

私など、解説を聴きながらしか観る事が出来ない。
幾らプロとは言え、お見事としか言いようがない。歌舞伎の世界って屋号が大事で
先ず、血縁の有る男の子には、幼い頃から既にレールが敷かれちゃうんだって。

幼子のデビューだっって、メディアで大騒ぎして呉れるし、力が有るか無いかは
素人にはさっぱり分らないが、注目を一身に浴び、大きなライトを浴びながらの
大舞台を多く踏む事で、嫌でも力は付いて来ると言うものだ。

愛之助さんは、全く違う立場から入って行ったので、サラブレッドとは言えなそう。
無事に大役の代役を終えた事で一役、二枚目歌舞伎俳優として、映画やテレビからの
お声がかりはアイドルその物だ。

困った事に、私の又好みのマスクだったので、バライティーでも良く観る様になった。
私がファンになったって事は、結構同じケースでファンになった人も多いんじゃない？

ずっと不思議に思っていた事は、まるでマジックみたいに完璧に乗り越えられた事は何故？
先日の番組で、漸く分って来た。勿論それが全てではないと思うけど、ここぞチャ～ンスと
ばかりに、死ぬ苦しみだったのでは？が彼は「特別な事も有りません」事も無げに仰る。
その賜物かもね。

☆*:・★:*:・ 歌舞伎には決まった動きが有るんですって。

慌ててメモをしたので、間違えていたらご指摘くださいね。

天地・山形・ギバ・柳・山形・唐臼(カラウス)・天通・千鳥・水車・とったり・はかして

みそず・イルカ腰・かすみ・胸どめ・眼通・ハッタリ(見得をきる)・仏倒れ・・・・


こんな単語で、どう動くかが決まるんですって。全部振り付きの説明でした。
仏倒れって階段の上からバターんと下に大の字で倒れるのよ。

彼としても突然出来たわけでなく、それまでの30年を、どれ程精進して来たかの
発表会の様なものだろう。棚ぼたでなく、労が報われたのだと思う。

女性関係の噂が多過ぎるのも気になるが、それも色気のある彼の魅力と言うものだろう。

愛を込めて贈っちゃいましょ