セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

自治会:大江戸温泉物語

2012-11-25 | セカンドライフ
               

朝から快晴、良い行楽日和。住宅自治会の皆さんが楽しみにしていたレク、決行。歩ける人達は駅前に集合して、臨海線に乗ってお台場:大江戸温泉物語会場へ出発。

歩くのに自信の無い女性二人とヘルプ担当のWさんと私の四人組は、タクシーを使って現地合流。日曜日なので、思った通り大賑わい。

   
シンボルの火の見櫓

入場して、ロッカーキーを頂いて、浴衣に着替えた。私達四人組はゆっくりと行動なので、着がえにも時間がかかるが、私は赤い浴衣に赤い帯を借りて着せた。

「赤い浴衣なんて恥ずかしい」なんて80歳過ぎたお二人に言われたが「いやいやこんな時じゃないと赤なんて身に付けないからたまには可愛くしましょう」と言うと、まんざらでも無い微笑みを浮かべた。可愛い雰囲気になって来るから不思議。

冗談を言いながら内心は、はっきりした色なので、迷子になり難いと思い決めたのだ。
当然お風呂には入れないので、外の足湯に浸かりゆっくりお喋りをした。空は快晴、背中から小春日和の日差しを受け、ポカポカとなかなか気持ちのいい事。お二人共人生が長いので、話題も沢山お持ちで、悲しい事も沢山経験されて、そんなお話を、ポロリポロリとされる。

  足湯  

楽しいばかりが人生じゃなく、人間として全ての事を経験したのでもう十分だとおっしゃる。私は皆さんお幸せそうなのに、逆縁に泣いたお話等され驚いた。今迄は言えなかった、苦悩の表情で絞り出すように話されたり・・・・足湯に入って心も開いて来たのだろう。聞いて上げれば楽になれるかと思い、ひたすら聞き側に回った。親近感を思ってか、語り部の様な雰囲気で苦しかった昔を話している。

本当に腰や足が痛くて気の毒だったけれど、それでも「自信無かったけどタクシーで連れて来て貰えて、初めてこんな所に来て良かった」と盛んに喜んでくれて私も一緒に嬉しかった。

私は温泉に行きたいと思えば、友達と行く事も出来るけど、高齢になると全く出かけられないのだと。もうおひと方は、耳が遠いので会話がスムースにはいかないけれど、ニコニコ会話に入って来る。

私は、ボランティアで来ていると思っているので、お二人が喜んでいる姿を見て満足するばかり。ヘルプ役で満足した。その後ランチになり一部屋借りて宴会になった。気分がいいのか食欲も旺盛で、ビールなんかをお変りしていた。お二人共余程気分が良いのだろうと思った。

一時間半位会食後、場所を変えて皆でお茶を飲みながら世間話に花が咲いた。世間話と言っても皆同じ住宅に30年余り暮らしているのだから、どうもない事だけれど、新鮮な気持ちでワイワイガヤガヤ話も盛り上がった。
時間に余裕が有ったので、温泉に行きたい人は何度でも出たり入ったり。

ヘルプの私達二人はどうしてもご本人達がお風呂に入らないので、今日は足湯だけで、我慢した。我慢と言う程でも無い。予定通りかな?

お風呂も皆さん、とてもいい湯だと喜んでいた。参加人数は20人だったが皆の笑顔が印象に残った。私の子供達も、お世話になった方達ばかりだし、何よりも、この住宅に住んで良かったと、感じて頂けるのが私の願いでもある。