【佐渡のおけさ柿】
自治会のリーダーが、朝見えた。「先日はご馳走さま―、これ今届いた佐渡のおけさ柿よ~」と笑顔と共に持って来て下さった。
隣近所とは、出来るだ、お土産や付け届けのお付き合いは避けている(時と場合では有るが)。それなのに手に持っているのは私がグビっと言いそうな、柿だった。
普通は「とんでも無いです、そんな気を遣われないで」とビシッと言えるのに「佐渡のおけさ柿」と言う単語にお断りする余裕も無かった。
「佐渡のおけさ柿」って現地物にめっぽう弱い私、「あらあら、そんなー嬉しいわ―。有難うございます」なんてコロリと頂く事になった。
恥ずかしいね、見るからにヨダレが見透かされたと思う。
顔と心が全く一致しない、どっちが本当の私?と思うけど素直に頂いてしまった。これが私の本心。
今が時期なのよね。こんな旬の物を頂くのは今回だけだと思うので、抵抗なく頂いちゃった。一刻も早く食べたいが、それだけは一寸我慢しておやつにしましょう。なんとかね。
[おけさ柿にかける人々]
柿は秋の果物ですが、実は1年中世話をしないといい物はできません。
収穫終から2月頃の冬の間は剪定(テンテイ)作業という、枝を切る作業や日当たりを
調整する作業を行います。
田植えが終わり暖かくなって来ると柿を大きくするために蕾を摘み取る作業が始まります。
夏本番になると、大きくする実を選んで、傷や虫に吸われた果実は摘みとります。
9月末からはいよいよ柿もぎの時期です。1年間一生懸世話をした柿がおいしそうに一杯なります。