Now+here Man's Blog

Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

ウンチ大作戦~再投稿

2009-07-30 08:02:11 | story
最近、シモネタウンチネタがないと、読者の方からオシカリのメールを頂いた。
読者と言うのは女性である。
女性も結局、一人で電車の中で、会社のトイレで、PTAの会合中に、
誰かのブログのシモネタを読んで喜んでるのだな。

でもいきなりシモネタウンチを書けと言われても、
オイラの頭の中はエロやウンチの宝庫ではないので、
オサライの意味で過去のブログを参考にすることにした。

このブログは文字検索ができる。
ちなみに『ウンチ』を入れてみた。
そしたら『ウンチ大作戦』というタイトルが出てきた!
オレはバカだなあ、とあらためて感心した。

↓の文である。2006年10月 
 オイラは転職活動中で、横浜のある企業に面接に行ったときの話である。


昨日月曜の面接のとき、かなり余裕を持って先方に到着した。
スターバックスでモカ・カフェラフェラプッシーノを飲んで時間を潰した。
面接先企業の資料に目を通し、志望動機を頭の中で繰り返し言ってみた。

約束の15分前にトイレに入った。
用が済んでトイレットペーパーに目をやって、オイラは青くなった。
紙がないのである。あるのはトイレットペーパーの芯だけだ。

オイラは昔々、その件では大変な思いをしたことがある。
誰もが一度くらいは失敗してるはずである。
松島奈々子も優香もヒラリークリントンですら一度くらいは失敗してるはずである。
マドンナも南海キャンディーズのしずちゃんもだ。
誰にも言わないだけだ。 エブリボデー ハズ 臭く切ない思い出なのだ。
(いや、勝手に思ってるだけかも)

青くなったオイラは時計を見た。
約束の時間が迫っている。
茅ケ崎駅前でテレクラティッシュを若い兄ちゃんからもらうべきだったと大反省した。
スーツのポケットにハンカチは入っている。
ハンカチはアイロンで丁寧に折られており、ケツを拭くにはとても偲びないと思った。
一度も汗を拭く事もなく、彼女の涙を拭いてあげるわけでもなく、
ウンチがついて捨てられるハンカチーフ、木綿のハンカチーフ。
都会のウンチに染まらないで帰って、染まらないで帰って~♪

さっき入ったスターバックスのレシートはガムを捨てるために使ってしまった。
オイラは便器に座りながら肩を落とした。
肩を落とし床に目をやったとき、足元に1片の紙切れを発見した。
サイズにして5c㎡くらいだろうか、ゴーゼロジャストである。

オイラはこの紙切れの有効利用を面接の志望動機と同じくらい真剣に考えた。
目をつむりイメージしてみた。

①二つ折りにする

②真ん中をむしりとる むしりとった中心の紙は捨てずに取っておく

③広げる

④穴に指を入れる 指で拭く

⑤指を紙で包み込むようにキレイにする

⑥捨てずに取っておいた紙で爪の間を清掃する

⑦完璧! It's Clean!


イメージが終わった後、目を開けた。
目の前の壁にテレビのリモコンのようなものが備え付けてあった。
ウオシュレットのリモコンであった。
恐らく面接を目前に緊張していたのであろう。
目の前のリモコンがわからなかったのである。
危なかった。指で拭くところだった。間一髪だった。

オイラはウオシュレットを充分にジェット噴射させ、温風で乾かした。
ノーペーパー、ノーフューチャーではなかった。
何事もなかったように鏡でネクタイを直し、面接に向かうオイラであった。

これで得た教訓
『駅前で配っているものはなんでもいいから手に入れろ』

『稲村ボッキー』

2006-09-04 22:23:11 | story



監督&音楽 : 桑田木英祐

裏筋 : もとい!あらすじ。


湘南鵠沼。中学生のススム少年の楽しみは早朝のサーフィン。
新聞配達のバイトで買ったサーフボードが彼の宝物だった。
ススムは不精でワックスを剥がしたことがない。
ワックスは上塗りの上塗りで、まるで塗り壁のようにべったりおかまいなしで、
ワックスの層の間には砂や陰毛がびっちり挟まっていた。

ある夜、ススムは居間でワックスの上塗りをしながら、
お気に入りの面接系ビデオ『密室の面接シリーズ』を見ていた。
左手にワックス、右手にSan Of A Bitch。
女性面接官が面接を受けに来た男性の股間をヒールでグリグリするところだ。
何故か若い男性は黒くてガッチリしていていかにもAV男優らしかった。
ススムは本番よりもこうやってイタブラレルのが、す・き・だ。
音が漏れないようにイヤホンを耳にかけ、発射体制に入った。
突然、居間へお袋さんが入ってきた。
いつもは左手にはリモコンを持っているはずだったのに、その日はワックス。
本来左手の人差し指は停止ボタンに置かれているはずだったのに、
ススムはただただワックスに指を押し込むだけだった。
焦ったススム少年、そのまま寝たふりをした。
ビデオは回り続け、下半身裸のサーファーボーイ。悲しきサーファーボーイ。
『情けない。。。。』 お袋は一言いい、ススムの下半身にタオルケットをかけてあげた。



新聞配達の道、茅ケ崎のモーテルアンデルセンの前を通るのがススムの日課だった。
『いいっすね。オイラも彼女つくってここに来たいすかね。』
アンデルセンにはいろんな部屋があって、ビートルズの部屋とかサーフィンの部屋とかいろいろある。
ここのオヤジはいいオヤジである。筆者はちょこっと知っている。
ただのモーテルなのにサザンが紹介した70年代風のモーテルと宣伝してる。ただ古いだけだ。

ススムはアンデルセンの前で立ち止まり、サーフィンの部屋で面接プレーをしたいなあ、
とボケーっと考えていたところ、
ホテル玄関から出てきたソレタコデュアル(注★1)のシャコタンカー(注★2)に轢かれそうになった。
運転手が出てきて『前乗りしてんじゃねーっ!』といっていきなり殴られた。
運転手はモノホンで少々北海道なまりがあった。
殴ったはいいけど、シャコタン男の腰には力が入ってなかった。
いきのいい魚ピチピチテイクオフ運動で少しお疲れ気味だったのだ。
ススムが気を失うほどの力ではなかった。
後々考えると、前乗りするなというのは、オレの前に出てくるんじゃねー、という意味だった。
さすがサーフシティー茅ケ崎だなと、ススムは感心した。

ススムはよく前乗りをする。
ホームポイントがそういうところなので、前乗りが当たり前になってしまったのだ。

ある日、舟前で波乗りした。鵠沼から辻堂方面に行ったポイントだ。
ダンパーめの波に乗った瞬間、背中からヘイヘイだべや!ヘイヘイだべや!と大声がした。
ススムはその声を無視して乗り続けた。
後ろのサーファーに追いつかれやがて衝突した。
『おい、ちょっと浜に上がれや。ん!お前こないだのアンデルセンの前乗り野郎だべや!』

浜に上がり、ススムは身を守るため即土下座した。
頭を砂にこすり付けた。
どっかのカップルが捨てたドムドムコーンダムがススムの口に入ってしまった。
最悪だった。どこぞの見知らぬ殿方のものが口に入ったのだ。
女性はこんなものよく口に入れるよなあ、とススムは感心した。
とっさのときに感心する心、死んだじいさんがよく寝言で言ってた言葉だ。

ススムは土下座しながら『うわっ、この最低野郎!』と叫んでしまった。
『おいおい、誰が最低なんだ?この前乗り野郎!』
ススムのハラに一発キックが入った。
『うううぐぐっ。。!』
ススムは口から白い液体を吐いた。
男は少々焦った。口から泡を吹くほど蹴り飛ばしたことを後悔した。

『僕も乗りたいんすかね。。。うううっ。。。
毎日バイトでせっかく板買ったのに。。。
あまりにも人で混んでいて、怖いし乗れないすかね。
お袋には情けないとまで言われたんすかね。』
ススムは泣きながら口のわきのメンザーをぬぐった。

シャコタン男はススムを気の毒に思った。
『お前それほど波に乗りたいなら、一度稲村に来てみろ。
来週水曜日だ。伝説の大波がやってくる。ビッグウエンズデイだ。
それを見てサーフィンの真髄を学べ。』

ススムは言われたとおり、その水曜日稲村へ行った。
こんな波は見たことなかった。腰が引けた。むしろへなへなと座り込んでしまった。
ローカルやプロの多くの勇気果敢なサーファーがその波を攻めていた。
警察や消防はサーファーが海に入ることを阻止しようとしたがムダだった。
ヘリが海上高く飛び、次々救助をした。
ジェニファーロペスもいた。ん?ジェリーロペスだっちゅうの!
一人、その大波に屈することなく華麗なアップスーンダウンを繰り返すものがいた。
一人だけ異彩を放っていた。
ブレークに食われそうになったとき男は一瞬しゃがんだ。
そのしゃがみ方は『ヤンキー座り』だった。
はっ!もしや! ススムは目を丸くし、やがて声援を送った。夢中でこぶしを振り上げた。

男は最後痛恨のワイプアウトをした。
男はなかなか海面に上がってこなかった。板だけ浜に打ち上げられた。
ススムは走っていって板を手に取った。ドナルド・タカヤマの板だった。
流血したその男は仲間に肩をかり歩いてきた。その板をススムは男に差し出した。
『凄いライディングですかね。それが言いたかっただけすかね。』
男はその『ガン』をしばらく眺めてからススムに戻した。
『次でかいの来たらそれに乗ればいいっしょ』北海道弁だった。シャコタン男だった。
関係ないけど北海道にシャコタン半島がある。
『あの、、名前を、、』
『オレはダンディーTだ。これが稲村だ。いずれ乗れよ、前乗りボーイ』

。。。17年後、ついに稲村で伝説の大波がやってくるという情報が入った。
元ハリケーンのイオケが日本に接近しているのだ。
このハリケーンIOKEは台風名ボッキーと名づけられた。

ススムは家庭での数々の不祥事(キャバクラ嬢メール事件、出張先電話で交換事件、マイレージでソープ事件などなど)
これらを一掃し、あらたな自分を生み出すため、大波に乗ると決めた。
稲村ボッキー、伝説の大波。
乗ったものにはボッキーの称号が与えられる。

しかし台風ボッキーは進路を北北西に変えてしまった。
残念ながら稲村ボッキークラシックは延期となってしまったのだ。


(大会延期で安堵の様子を隠せない主人公)

とりあえず鵠沼ボッキーでいくすかね。
2006年秋、ボッキーのあらたな挑戦が始まる。

『暑かったけど、短かったよね、夏』

注★1:ソレタコデュアル→ソレックス社製キャブレターにタコ足エグソーストマニホールド、
デュアルマフラーの、昔の族の基本車改造3項目。

注★2:シャコタン→『ヤングマガジン』略してヤンマガに連載されたシャコタンブギがメジャー。
車高が低いのでシャコテイでもいいと思う。
シャコタン男は小樽の実家のガレージでショートホープの箱が縦に入るか入らないまで車高を落とし、夜の札幌大通りでパトカーとカーチェイスをしていた。

SURFER BLUE, SURFER SKY

2006-07-20 10:12:32 | story

(転載、訂正してます)

僕は茅ケ崎の海に近い小学校に通っていた。
クラスに、少し足し算、引き算の計算や、会話のテンポが少し遅いA君がいた。
でも、絵が上手な子だった。
彼は、よく空の絵を描いた。下には海が広がり、波待ちしているサーファーも描かれていた。
抜けるような色遣いには、子供心に驚嘆した。

担任のY先生は算数の時間、解けないと分かっているのに答えをその子に聞く。
冷や汗をかきながら、指を使って、えと・えと・と答えを出そうとする姿を周りの子供は笑う。
Y先生は答えが出るまで、しつこく何度も言わせた。
僕はY先生が大嫌いだった。

クラスもいつしか代わり、僕たちが卒業する直前、
Y先生は東北地方の学校へ転任することになったので、
全校集会で先生のお別れ会をやることになった。
生徒代表でお別れの言葉を言う人が必要になった。
先生に一番世話をやかせたのだから、A君が言え、と言い出したお馬鹿さんがいた。
お別れ会で一人立たされて、どもる姿を期待したのだ。

僕は、A君の言葉を忘れない。

「ぼくを、普通の子、と、と一緒に、べ、勉強さ、せてくれて、ありがとうございました」

A君の感謝の言葉は10分以上にも及ぶ。
水彩絵の具の色の使い方を教えてくれたこと。
放課後つきっきりでそろばんを勉強させてくれたこと。
その間、おしゃべりをする生徒はいなかった。
Y先生がぶるぶる震えながら、嗚咽をくいしばる声が、体育館に響いただけだった。

昨日、駅ビルデパートで陳列されている美しいポストカードにA君のサインを発見した。

Y先生は今、僻地の小学校で校長先生をしている。
先生は教員が少なく、子供達が家から2時間ほどかけて登校しなければならないような
過疎地へ自ら望んで赴任していったんだ。

Y先生のお家には、毎年夏にA君から絵が届くそうだ。
A君はその後公立中高を経て、美大に進学した。
お別れ会でのY先生の挨拶が思い浮かぶ。

「A君の絵は、ユトリロの絵に似ているんですよ。
 みんなはもしかしたら、 見たこと無いかもしれない。
 ユトリロっていう、フランスの人でね、街や 風景をたくさん描いた人なんだけど。
 空が、綺麗なんだよ。
 A君は、その才能の代わりに、他の持ち物がみんなと比べて少ない。
 だけど、決して取り戻せない物ではないのです。
 そして、A君は それを一生懸命自分のものにしようしています。
 これは、簡単なことじゃありません!」

A君は、毎年空を描いた絵を送るそうだ。
その空はY先生が作り方を教えた、美しいパステル系のスカイブルーだそうだ。
下に広がる茅ケ崎の海で空の色と同じ青いボードに乗っているのはY先生で、
彼のモデルは小学時代からY先生だったんだ。

A君は見晴台でサーファーの彼女を見守りながら今日も絵を描いているよ。

Base Ball ~ Lincoln Radio~

2006-07-19 09:10:58 | story
幼い頃に父が亡くなり、母は再婚もせずに俺を育ててくれた。

学もなく、技術もなかった母は、
個人商店の手伝いみたいな仕事で生計を立てていた。

それでも当時住んでいた土地は、まだ人情が残っていたので
何とか母子二人で質素に暮らしていけた。
 
娯楽をする余裕なんてなく、日曜日は母の手作りの弁当を持って、
近所の河原とかに遊びに行っていた。

給料をもらった次の日曜日にはクリームパンとコーラを買ってくれた。

ある日、母が勤め先からプロ野球のチケットを2枚もらってきた。

俺は生れて初めてのプロ野球観戦に興奮し、
母はいつもより少しだけ豪華な弁当を作ってくれた。

野球場に着き、チケットを見せて入ろうとすると、係員に止められた。

母がもらったのは招待券ではなく優待券だった。
チケット売り場で1人1000円ずつ払ってチケットを
買わなければいけないと言われた。

帰りの電車賃くらいしか持っていなかった俺たちは
外のベンチで弁当を食べて帰った。

電車の中で無言の母に「楽しかったよ」と言ったら
母は 「母ちゃんバカでごめんね」 と言って涙を少しこぼした。

俺は母につらい思いをさせた貧乏と無学がとことん嫌になって
一生懸命に勉強した。

新聞奨学生として大学まで進み、いっぱしの社会人になった。
母も喜んでくれた。

そんな母が去年の暮れに亡くなった。
死ぬ前に1度だけ目を覚まし思い出したように
「野球、ごめんね」 と言った。

俺は 「楽しかったよ」 と言おうとしたが、
最後まで声にならなかった。


One Day At GYM

2006-07-13 09:53:10 | story


『こんにちは~♪』とhitomi。
『やあ』とオイラ。

『今日も暑いですね~。私ね、日曜日だけで1キロも体重増えちゃったんですよ!』
彼女はワザワザ、ストレッチをしてるオイラの隣にやってきて両手を上げて背筋を伸ばした。
短いTシャツの裾が上がってカワイイオヘソが見える。
イェスイェス!サマーハズカム!!

『君は夏バテ知らずなんだね』
『そうかも!えーっと、日曜食べたのはドーナツと苺ミルクのカキ氷、それとポップコーンだけ』
『お家の体重計が壊れちゃったんじゃないのかな?』
『うーん、わからないわ。お腹まわりは脂肪がすっきり取れたんですけどね。ほら、見て』
えええー!オイラに素肌見せちゃうの!!ラキラキラキラッキー♪
『凄く絞り込まれてるね。がんばってる成果なんだね。』
『嬉しい!褒めてくれるのね!もっとがんばらなくちゃ!』
あーん、hitomiスマイル炸裂3.7ゲロオーバー!!
キミの瞳にワイプアウト!
オイラはルー大柴になってゲッツポーズを心の中でやった。ゲッツ、ワンモアタイム!

『でも1日で体重1キロなんですよ~。』
hitomiは困ったチャンになって両腕でダッッチューノポーズをとった。
オーマイガーッ!その1キロはオパイにいっちゃってま~す!ドゥーン!
キミをBudGirlに任命します!

『で、で、でもさ、ドーナツはおいしいよね。
フレンチクルーラーとかハニーディップとか考えるとさ、冷たいミルクと一緒に食べたくなるね』
『そんなこと言っちゃダ・メ・デ・ス・よ!私、食べたくなっちゃうでしょ、プンプンッ!
それともゴチソウしてくれちゃうんですか♪』

キタキタキタキター、キタジマサブチャン!!!!
『ドーナツいいね!じゃ、今度食べに行こうか!土曜日とかさ!』

『うーん、でも彼氏に怒られちゃうかも~ゥ』

えええ?今なんつった?
日曜サーフィンの水がまだお耳に入ってるのかなー!

いきなりオフショア微風の3.7、68Lなす術知らず。。。