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Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

コンピューター解析の落とし穴

2008-07-09 12:52:49 | ThinkAbout..


(内容は良く見るお天気森田さんのブログに刺激されてますよ)

天気図の話だが、気象庁では現在の天気図解析は衛星を含んで大量のデータを
解析ソフトで自動アウトプットして天気図を作成している。
その結果、天気予報の的中率は向上しているか?
答えはブー、×である。

もちろん、解析ソフトのおかげで作業スピード、作業工数とも大幅アップなのだが。

韓国では、自動出力された気象データを、人間が手書き解析する。
これにより、山の微妙な起伏による風の流れや気温、雲、湿度などなど
人間が総合判断をして修正をかける。
だから、各段に的中率が向上する。

我々が海に行くと、天気予報より、空や雲を眺めた方が、風予報が当たりやすい。
それと同じだ。

そういうことで日本の気象庁のやり方に異論を唱える人も多く、
これは最近新聞記事にもなった。

データのみに頼るやり方で不具合が出るのは、まさに今、梅雨時期が多く、
前線の動きや影響が把握しづらく天気もグズグズ、予報もグズグズである。

コンピュータ解析が主流になると、当然、人間がいらなくなる。
そうすると解析できる人がいなくなる。熟練者がいなくなるということだ。

技術は、その一方で不毛を生む。他の技術が退化するということだ。

天気解析の他、
現代人は法隆寺を建てることはできない。技術がない。
現代人は月に行くことができない。これは驚きだろう。
しかし、数十年前の技術は無くなったので月にはもう立てない。
立つためには莫大な費用を必要とする。

身近なところではどうだ?オレは字が書けない。
ペンを持つことはもはやないに等しい。

何かを改善したり変革を行うとき、大きな盲点があることを肝に銘じることで、
その暴走を止めることには役立つ。

役立てよう。