「ギラン・バレー症候群」についてのこんなはなし。
安岡力也さんの訃報によって注目されることになった「ギラン・バレー症
候群」。そんな「ギラン・バレー症候群」について、その発症原因につい
てのはなしです。安岡力也さんのご冥福をお祈りしつつ・・・。
↓
『手先や足先が急に動かなくなります。数日のうちに動かない部分が
段々と、体の中央部に向かって進行していきます。私の場合はその
まま呼吸筋まで麻痺し自分で呼吸できなくなってしまいました。
もちろん顔面が麻痺して、見たり、しゃべったり、食べたりするこ
とができなくなるのです。私の場合はさいわい1ヶ月ぐらいで完治
しましたが、1年以上たってもなかなか回復せず、場合によっては
足や手に運動障害が残る人もいます』
これは罹患した患者の体験談ですが・・・。こういった症状を引き起こす
病気が ギラン・バレー症候群 なのです。
日本での発症は、年間約2000人前後といわれている免疫系の病気であ
るこのギラン・バレー症候群は、かかる原因も、病状も、そして回復にか
かる期間も個人によってまちまちであるという点が特徴でもある病気です。
そして、このギラン・バレー症候群の症状をヒトに引き起こさせる原因で
はないかといわれているものに カンピロバクター食中毒 があります。
その原因とされる理由ですが、カンピロバクターとギラン・バレー症候群
の因果関係に関する研究報告については、つぎのようなものがあります。
■ 1982年・英国
45歳の男性がカンピロバクターによる下痢症状がみられてから
15日後にギラン・バレー症候群をひきおこす
■ 新潟大学
1990年にカンピロバクター感染後のギラン・バレー症候群患
者2名を報告。1991年に同7名を報告
■ 都立衛生研究所
抗体検査結果から、ギラン・バレー症候群患者52名中31名の
カンピロバクターの陽性反応が確認
■ その後の米国の研究統計
ギラン・バレー症候群患者の10~30パーセントがカンピロバ
クター既感染者であり、その数は425~1275名と発表された
と、いったもの。
このようにカンピロバクターとギラン・バレー症候群の間の因果関係に
関する検証は、ここ30年でようやく解明されつつあるといったところ
なのです。
さて、そのような結果を踏まえていえることですが・・・
ギラン・バレー症候群を発症したくないのなら、まずはレバーや肉類を
“生”の状態での摂食を避けることが、とりあえずはいちばんの予防法
になるということでしょうね。 厚生省の関連ページは こちら 。
<emoji code="h044" /> 今回の「ギラン・バレー症候群」をはじめとして、生レバー規制問題
の主因となった病原性大腸菌。さらには鳥インフルエンザや新型イン
フルエンザの問題もそうですが・・・工業的な大型畜産のあり方には
人類が負うべきリスクが多すぎるような気がしてなりません。
「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
安岡力也さんの訃報によって注目されることになった「ギラン・バレー症
候群」。そんな「ギラン・バレー症候群」について、その発症原因につい
てのはなしです。安岡力也さんのご冥福をお祈りしつつ・・・。
↓
『手先や足先が急に動かなくなります。数日のうちに動かない部分が
段々と、体の中央部に向かって進行していきます。私の場合はその
まま呼吸筋まで麻痺し自分で呼吸できなくなってしまいました。
もちろん顔面が麻痺して、見たり、しゃべったり、食べたりするこ
とができなくなるのです。私の場合はさいわい1ヶ月ぐらいで完治
しましたが、1年以上たってもなかなか回復せず、場合によっては
足や手に運動障害が残る人もいます』
これは罹患した患者の体験談ですが・・・。こういった症状を引き起こす
病気が ギラン・バレー症候群 なのです。
日本での発症は、年間約2000人前後といわれている免疫系の病気であ
るこのギラン・バレー症候群は、かかる原因も、病状も、そして回復にか
かる期間も個人によってまちまちであるという点が特徴でもある病気です。
そして、このギラン・バレー症候群の症状をヒトに引き起こさせる原因で
はないかといわれているものに カンピロバクター食中毒 があります。
その原因とされる理由ですが、カンピロバクターとギラン・バレー症候群
の因果関係に関する研究報告については、つぎのようなものがあります。
■ 1982年・英国
45歳の男性がカンピロバクターによる下痢症状がみられてから
15日後にギラン・バレー症候群をひきおこす
■ 新潟大学
1990年にカンピロバクター感染後のギラン・バレー症候群患
者2名を報告。1991年に同7名を報告
■ 都立衛生研究所
抗体検査結果から、ギラン・バレー症候群患者52名中31名の
カンピロバクターの陽性反応が確認
■ その後の米国の研究統計
ギラン・バレー症候群患者の10~30パーセントがカンピロバ
クター既感染者であり、その数は425~1275名と発表された
と、いったもの。
このようにカンピロバクターとギラン・バレー症候群の間の因果関係に
関する検証は、ここ30年でようやく解明されつつあるといったところ
なのです。
さて、そのような結果を踏まえていえることですが・・・
ギラン・バレー症候群を発症したくないのなら、まずはレバーや肉類を
“生”の状態での摂食を避けることが、とりあえずはいちばんの予防法
になるということでしょうね。 厚生省の関連ページは こちら 。
<emoji code="h044" /> 今回の「ギラン・バレー症候群」をはじめとして、生レバー規制問題
の主因となった病原性大腸菌。さらには鳥インフルエンザや新型イン
フルエンザの問題もそうですが・・・工業的な大型畜産のあり方には
人類が負うべきリスクが多すぎるような気がしてなりません。
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