農産物。売れると踏んだら 増産×増産。
6月の記事ですが、よろしかったら。
↓
農業における産地間競争の話 の続編です。
右肩上がりに売上げが伸びていく商品があれば、官学民の協力のもと
に 産地の総力を挙げた生産量を伸ばすための努力が重ねられます。
たとえば、宮崎県の地鶏のケースがあります。
2000年度には43000羽程度だったはずの生産量は、03年度
に136000羽、2006年に250000羽、そして2012年
度にはも460000羽出荷されるという実績が残されました。10
年ちょっとで10倍以上の生産が実現されたことになります。
それだけではすみません。
これから 2015年度にかけての生産計画ですが、宮崎県によると
今後は 70万羽!の出荷を達成することを目標として、着々と〔生
産を達成するための〕準備がすすめられているといいます。
・・・こうなると黙って見過ごすわけにはいかないのが、宮崎以外の
九州各県です。
まずは大分県が「おおいた冠地どり」、長崎県が「つしま地どり」、
鹿児島県が「さつま地鶏」、そして福岡県が「はかた地どり」という
ふうに、まずは各県独自の“地鶏”の品種を開発して、宮崎県を猛追
しようとしています〔ちなみに12年度の出荷量の順位は宮崎43万
羽、福岡40万羽、鹿児島13万羽の順〕。
なかでも力が入っているのは福岡県。福岡県畜産課の発表によれば、
「5年後の2018年までには、はかた地どりの生産量を60万羽に
増産する」という計画が公表されています。
・・・こうなると産地間競争というよりも産地間生産戦争とでも表現
したほうがよさそうな状況でしょう?
しかしこれが農業界。
ひとつの商品が売れると踏んだら、そして自分のいる地方でもその商
品の生産がより有利に展開することが可能であると判断できたら、増
産に増産が重ねられていくことが常な世界であるのです。
といったわけで今回は、
● 各県独自の品種の設定
● 各県における、その品種の増産強化
という手段を使って、地どりの生産をめぐって九州の各県の間で展開
されている産地間競争の一例をお伝えしてみました。
・・・農業関係者のひとりとしてはですね、「九州の地どりの生産量が
増えていったとしても、地どりの販売価格がいままでのように安定し
つづけてていく」ことを願わずにはおられません。
◎ はんたいに消費量が減少することで、結果的に採算割れを起こす
状況が続いていくようになれば、弱い産地から生産量が減少して
いくことになります。「売れないとなったら、いずれは減産」という
のも、またひとつの農業のすがたなのです。
「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
6月の記事ですが、よろしかったら。
↓
農業における産地間競争の話 の続編です。
右肩上がりに売上げが伸びていく商品があれば、官学民の協力のもと
に 産地の総力を挙げた生産量を伸ばすための努力が重ねられます。
たとえば、宮崎県の地鶏のケースがあります。
2000年度には43000羽程度だったはずの生産量は、03年度
に136000羽、2006年に250000羽、そして2012年
度にはも460000羽出荷されるという実績が残されました。10
年ちょっとで10倍以上の生産が実現されたことになります。
それだけではすみません。
これから 2015年度にかけての生産計画ですが、宮崎県によると
今後は 70万羽!の出荷を達成することを目標として、着々と〔生
産を達成するための〕準備がすすめられているといいます。
・・・こうなると黙って見過ごすわけにはいかないのが、宮崎以外の
九州各県です。
まずは大分県が「おおいた冠地どり」、長崎県が「つしま地どり」、
鹿児島県が「さつま地鶏」、そして福岡県が「はかた地どり」という
ふうに、まずは各県独自の“地鶏”の品種を開発して、宮崎県を猛追
しようとしています〔ちなみに12年度の出荷量の順位は宮崎43万
羽、福岡40万羽、鹿児島13万羽の順〕。
なかでも力が入っているのは福岡県。福岡県畜産課の発表によれば、
「5年後の2018年までには、はかた地どりの生産量を60万羽に
増産する」という計画が公表されています。
・・・こうなると産地間競争というよりも産地間生産戦争とでも表現
したほうがよさそうな状況でしょう?
しかしこれが農業界。
ひとつの商品が売れると踏んだら、そして自分のいる地方でもその商
品の生産がより有利に展開することが可能であると判断できたら、増
産に増産が重ねられていくことが常な世界であるのです。
といったわけで今回は、
● 各県独自の品種の設定
● 各県における、その品種の増産強化
という手段を使って、地どりの生産をめぐって九州の各県の間で展開
されている産地間競争の一例をお伝えしてみました。
・・・農業関係者のひとりとしてはですね、「九州の地どりの生産量が
増えていったとしても、地どりの販売価格がいままでのように安定し
つづけてていく」ことを願わずにはおられません。
◎ はんたいに消費量が減少することで、結果的に採算割れを起こす
状況が続いていくようになれば、弱い産地から生産量が減少して
いくことになります。「売れないとなったら、いずれは減産」という
のも、またひとつの農業のすがたなのです。
「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」