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農業の現場の おはなしなどなど。

“あじさい祭り” が なつかしい。

2018-05-22 10:58:13 | Weblog

​​​​​“あじさい祭り” が なつかしい。

6月の梅雨の開花時期ともなると約2万本ともいわれる色とりどりのアジ
サイが咲いている宮崎県美郷町北郷の「椎野あじさいロード」。

標高600メートルという高さにある椎野地区でみるアジサイの開花の様
子は格別のもの。個人的には、朝晩の霧や霞のかかる時間帯にみるアジサ
イ開花の風景や、この時期に田植えがおわったばかりの普通期水稲の水田
の水面に映るアジサイのお花の色あいが、風情があって好きなんです。

そんな見る人を魅了する山場の里山の水田の畔に連なるアジサイという、
椎野の代表的な景色は、 ↓ こちら[ほかの映像をもっと見たい方には
こちら​]。

  

このアジサイの開花前後の美しさを内外に知らしめようと、例年の行事と
してこの椎野地区では『あじさい祭り』が開催されていたのですが・・・
残念ながら[昨年に引き続き]今年もお祭りは中止されそうな様子です。

お祭りの中止の原因は、主役のアジサイの病気。

約4年ほどまえから見られるようになったアジサイ葉化病花が緑いろに
変色
し・株が委縮し最終的には枯死してしまうこともある]の影響で、樹
勢が落ちて 以前のように同時期にお花が咲かなくなってしまったことや
この病気の影響でアジサイの総株数が減少してきていることにあります。

そしてなんといっても重要視されているのは、この病気に対する治療法が
確立されていないということ。

 新たな感染を増やさないためには発病株を抜いて処分するしかない

という現実があり、被害地区をひろげないためにも祭りの中止はやむをえ
ないといったところなのでしょう。 ↓の記事は、昨年5月の新聞記事。

        

ちなみにこのアジサイの病気の原因はファイトプラズマという名前の、細
胞内に寄生する細菌の一種。感染経路は、おそらくは ヨコバイ類だとい
われていわれていますので、大局からみれば

 温暖化によって増えているヨコバイ類のせいで被害はこれからも拡大

していきそうな状況だともいえそうです。

ということで今回は、古くは万葉集などにも謳われ愛でられてきたお花で
あるアジサイ。その日本の梅雨に咲く代表的なお花のアジサイ の病気で
あるアジサイ葉化病が各地でひろがってきている・・というお話でした。


晴れ この病気が蔓延していくと困るのはアジサイを植栽した
  観光名所とともに、アジサイを町や市の花木としている
  市町村ということにもなりそうですね。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染