多すぎる養分を抜くこともまた土づくり。4.09K
土を肥やしていくことだけが土づくりではありません。よくわかる
例としては まずイモ類。サツマイモやサトイモは 茎葉/カラば
かりできると、肝心のイモができないことが しばしば。 また
水稲でも春先に有機物を多投しすぎると、収穫期に 稲がばったり
ムシロ敷きに倒伏してしまうこともありがちになります。
ということで、今回は ハウス作の土づくりにも通じる話として
水稲の例からみた “多すぎる養分を抜くこともまた土づくり“だと
いうはなしになります。
↓
『多すぎる養分を抜くこともまた土づくり。』
田(畑ももちろん同じです)の栄養状態は 一枚一枚ちがいます。
肥えている田・やせている田・日当たりの良い田・水はけのよい田・粘土質
の土の田・野菜あとの田、大きい田・せまい棚田も、すべては田んぼ とよ
ばれます。
そんな田んぼを
新規就農された方・おばあちゃん・ベテラン農家・農業公社・有機農家 や、
サラリーマン・兼業農家のおかあさんたちなどなど、いろいろな方がつくら
れる。
日照りの年や台風の多い年や、天候が順調な年といった、いろいろな気象条
件のもとで つくられる。
ほんとに、田んぼって、イネつくりって、千差万別の世界なんです。
しかし、そんな多種多様な田んぼ と 多種多様な作り手にあっても、作ら
れるイネの姿は 正直です。
だれがどう作ろうと、土の栄養状態がはっきりとでる。
その栄養状態ですが、やせた栄養状態のときは とり立てて心配いりません。
生育に合わせて、すこしづつ肥料をやっていきさえすればよいのですから。
心配しなければならないのは、土が肥えすぎている場合です。
どんなときに肥え過ぎるのか・・・一番多いのは、田に前作の肥料や作物残
さがのこっているとき、そして良かれと思って田植え前の時期に、未熟な有
機物を大量に施しすぎたときです。たとえば
■ キャベツやハクサイなどの畑作の直後
■ 家畜ふん尿に由来するたい肥を必要以上にいれたとき
■ 田植え直前まで牧草があり、田植え前にそのまますきこんだとき
■ 安値から野菜が生産調整され、作物が生のまま田にすきこまれたとき
■ 田植え直前に、未分解の生の有機物〔ワラ・米ヌカなど〕を大量に入れたとき
などになりますが、こういった場合には 注意が必要です。
そんなふうに田んぼの土の栄養が過剰で・アンバランスな状態であれば、イネ
の穂は病気がちになったり・収穫前に倒れてしまいがちになりますし、また仮
に収穫できたとしても 未熟な栄養分がおおければ多いほど、食味も悪くなっ
てしまいますから。
そう、こういったイネの生育と収穫でもわかるように、栄養を多くあたえるこ
とばかりではなく、多すぎる肥料分を抜くこともまた 土づくり なのです。
そして気づかれませんか。
今回のおはなし・・・・なんだか生活習慣病予防の食事メニューとカロリー計
算をしているようだと[考え方はいっしょですよね/笑]。ということで今回は
過剰な養分を控えることも、それもまた土づくりだというおはなしでした。
農業は土づくりが基本・・・よく聞かされる言葉です。しかし現場を
まわっていると、『新しい〔やせた〕田畑では作物がよくできる』と
という言葉も、これもまたじつによく聞かされるんですよ。
生育がうまくいかない場合は、成分の過剰と成分のバランスを考え
て、与える量について考えることが必要ですね。
「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
土を肥やしていくことだけが土づくりではありません。よくわかる
例としては まずイモ類。サツマイモやサトイモは 茎葉/カラば
かりできると、肝心のイモができないことが しばしば。 また
水稲でも春先に有機物を多投しすぎると、収穫期に 稲がばったり
ムシロ敷きに倒伏してしまうこともありがちになります。
ということで、今回は ハウス作の土づくりにも通じる話として
水稲の例からみた “多すぎる養分を抜くこともまた土づくり“だと
いうはなしになります。
↓
『多すぎる養分を抜くこともまた土づくり。』
田(畑ももちろん同じです)の栄養状態は 一枚一枚ちがいます。
肥えている田・やせている田・日当たりの良い田・水はけのよい田・粘土質
の土の田・野菜あとの田、大きい田・せまい棚田も、すべては田んぼ とよ
ばれます。
そんな田んぼを
新規就農された方・おばあちゃん・ベテラン農家・農業公社・有機農家 や、
サラリーマン・兼業農家のおかあさんたちなどなど、いろいろな方がつくら
れる。
日照りの年や台風の多い年や、天候が順調な年といった、いろいろな気象条
件のもとで つくられる。
ほんとに、田んぼって、イネつくりって、千差万別の世界なんです。
しかし、そんな多種多様な田んぼ と 多種多様な作り手にあっても、作ら
れるイネの姿は 正直です。
だれがどう作ろうと、土の栄養状態がはっきりとでる。
その栄養状態ですが、やせた栄養状態のときは とり立てて心配いりません。
生育に合わせて、すこしづつ肥料をやっていきさえすればよいのですから。
心配しなければならないのは、土が肥えすぎている場合です。
どんなときに肥え過ぎるのか・・・一番多いのは、田に前作の肥料や作物残
さがのこっているとき、そして良かれと思って田植え前の時期に、未熟な有
機物を大量に施しすぎたときです。たとえば
■ キャベツやハクサイなどの畑作の直後
■ 家畜ふん尿に由来するたい肥を必要以上にいれたとき
■ 田植え直前まで牧草があり、田植え前にそのまますきこんだとき
■ 安値から野菜が生産調整され、作物が生のまま田にすきこまれたとき
■ 田植え直前に、未分解の生の有機物〔ワラ・米ヌカなど〕を大量に入れたとき
などになりますが、こういった場合には 注意が必要です。
そんなふうに田んぼの土の栄養が過剰で・アンバランスな状態であれば、イネ
の穂は病気がちになったり・収穫前に倒れてしまいがちになりますし、また仮
に収穫できたとしても 未熟な栄養分がおおければ多いほど、食味も悪くなっ
てしまいますから。
そう、こういったイネの生育と収穫でもわかるように、栄養を多くあたえるこ
とばかりではなく、多すぎる肥料分を抜くこともまた 土づくり なのです。
そして気づかれませんか。
今回のおはなし・・・・なんだか生活習慣病予防の食事メニューとカロリー計
算をしているようだと[考え方はいっしょですよね/笑]。ということで今回は
過剰な養分を控えることも、それもまた土づくりだというおはなしでした。
農業は土づくりが基本・・・よく聞かされる言葉です。しかし現場を
まわっていると、『新しい〔やせた〕田畑では作物がよくできる』と
という言葉も、これもまたじつによく聞かされるんですよ。
生育がうまくいかない場合は、成分の過剰と成分のバランスを考え
て、与える量について考えることが必要ですね。
「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」